この美術館は、世界的な現代美術家である蔡国強さんがプロデュースしたものです。
現在「いわき万本桜プロジェクト」という、福島県いわき市の里山に99年という長い年月をかけて山々を桜の並木でいっぱいにしようとする計画が進行中で、その里山の一角に「回廊美術館」があります。
東日本大震災をきっかけに立ち上げられた、原発からそう遠くはないこの土地に懺悔と希望を込めて今後9万9千本の桜を植樹していこうと計画された「万本桜プロジェクト」。
美術館の中にもまだ小さい桜の苗木がたくさん植えられています。
いわき回廊美術館の別名は「スネーク・ミュージアム・オブ・コンテンポラリーアート(Snake Museum of Contemporary Art)」。略称はスモカ(SMoCA)です。
その名の通り山肌を削った土地に長さ約99メートルある回廊にステージを設け、歩きながら様々な作品が鑑賞できるようになっています。
回廊の前には音楽会も開催できるような広大なスペースが広がり、木で作られたベンチが設置されています。
不定期でイベントも開催されているので、下記メモにあるHPをチェックしてみてください。
イベントがなくても自由に入ることができますので、木のぬくもりを感じながらベンチに座ってピクニック!なんてことも可能です。
回廊の途中には、大きな木の上に子供の頃憧れたようなツリーハウスが!
なんとこのツリーハウス、実際にハウスの中に入ることが出来るんです。
枝の間から光が差し込み、部屋の中はきらきらと輝いています。なんといってもツリーハウスならではの木の香りが楽しめ、癒されること間違いなしです。
回廊を登っていくと広い高台に着きます。
ここには蔡国強さんの作品が飾られていて、この回廊美術館のシンボルでもあるツリーブランコがあります。
これがまさに空中ブランコのようで、ブランコに座って前後に動けば真下は絶壁状態!
大人でも足ががくがくしてしまうような高さですが、ブランコからは中神谷の田園を見渡せる素敵な風景が足元に広がります。
大きな木に吊るされたブランコは2つあり、それぞれの景色を楽しむことができますよ。
現在、里山にはたくさんの思いを託された2千本の桜が植樹されています。桜の木は一本一本に名前を付け植樹することも可能です。
近い将来、この場所が桜の名所になる日も遠くないかもしれません。
芸術も季節も自然もたっぷり楽しめる森の中の美術館。
アクセスは少し不便ですが、ぜひ一度足を運んでみてください。
いわき回廊美術館
住所:福島県いわき市平中神谷地曾作7
料金:無料
営業時間:夜明けから日没
アクセス:JR常磐線いわき駅から徒歩約60分
JR常磐線いわき駅から車で約15分
JR常磐線草野駅から徒歩約30分
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(2024/12/14更新)
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