写真:坂元 美鈴
地図を見るルーツは13〜15世紀のスコータイ王朝時代。もともとこの地でサワンカロークという陶磁器が作られており、その頃同盟関係にあったランナー王朝との交流や、スコータイ王朝とアユタヤ王朝の争いを逃れて移住したアーティストたちを通して陶磁器の技術がチェンマイに。そこに中国やミャンマーの影響も加わり、セラドン焼きが誕生したと言われています。
落ち着いたライトグリーンとブルーの色味と表面のひび割れが特徴的で、他にクリーム色のものもありますが、厳密にはグリーンとブルー系のみがセラドンなのだそう。彫装飾や絵付け、部分的に釉薬を塗らずに質感を生かしたものなど、装飾のバリエーションが豊かなのも魅力!
写真:坂元 美鈴
地図を見るチェンマイの中心地から車で30分ほどでセラドン工房が集まるサンカムペーン地区に到着します。ホテルでお願いすればタクシーを呼んでくれるので「サンカムペーン」「セラドン」と伝えればOK。世界的に有名なセラドン焼の工房は外国人の観光スポットのひとつでもあるので、ほとんどのタクシードライバーは知っているはず。
今回紹介するのは2大有名工房「バーン・セラドン」と「サイアム・セラドン」の2カ所。同じセラドンでも工房によってデザインや色味が微妙に異なるのがセラドン焼のおもしろいところ。一般的に「バーン・セラドン」のほうが洗練されており、「サイアム・セラドン」は種類が豊富でお手頃価格、日常使いできるものが多い、との意見が多数。
写真:坂元 美鈴
地図を見る古き良きタイを彷彿とさせるランナー様式の建物も魅力の「バーン・セラドン」。南国の緑が生い茂った庭は美しく手入れされ、池には蓮の花が咲いています。エントランスをくぐると右手にあるのがアンティークコーナー。ココは写真撮影禁止となっており、それだけに価値の高いアンティークの壺や食器類が鑑賞しやすく配置され、さながら美術館のよう。食器好きの人にとってはこれを見るだけでも訪れる価値あり!
その先に歩をすすめるとショップがあり、販売用の商品が美しく陳列されています。箸置きや小皿やコーヒーカップから大皿まで多彩な食器がラインナップされており、値段は100B(約300円)程度から。あれもこれも欲しい!と胸は高まりますが、その前に工房見学へと向かいましょう。
写真:坂元 美鈴
地図を見るショップ横の工房では、熟練の職人さんがひとつひとつ手作業で製作しています。ろくろを回す人、釉薬をかける人、絵付けをする人…、タイが誇る伝統技術を継承するべく、それぞれの作業を丁寧に行っている姿を見ると、敬意を感じると同時に、セラドンの持つ歴史やストーリーにますます魅力を感じずにはいられません!
自由に見学できますが、スタッフにお願いすれば、土を採掘し、水と混ぜて捏ねた後成型し、一回目の焼きに入り…、と製作過程を英語で説明してくれますよ。また事前にウェブサイトを通して予約すれば、セラドン焼の体験も受け付けています。
さて、お気に入りの食器を購入したら「サイアム・セラドン」へ。
写真:坂元 美鈴
地図を見る「バーン・セラドン」から車で5分ほど行くともう一つの有名工房「サイアム・セラドン」に到着します。こちらは近代的かつ開放的な造りの建物で、天井高く、広々としたショップ内には、様々なセラドン焼が並べられ、まずその商品ボリュームに圧倒されます。
こちらの工房では一般的なグリーンセラドンのほか、少し濃いめのサイアムグリーン、鮮やかなブルーが美しいサイアムブルーの色味も豊富。お値段も「バーン・セラドン」より少し控えめで多種類揃うので、セット買いしやすいのも魅力です。
バンコクに次ぐタイの人気観光都市・チェンマイ。ここまできたらセラドンの産地サンカムペーンに足を延ばさない手はありません!
両工房ともウェブ上で購入可で海外発送も受け付けていますが、実際に作成過程を見たり、ショップでたくさんのセラドンに触れることで、よりセラドンが味わい深くなること間違いなし。何より、現地購入だとお得に買い物できますよ!
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(2023/12/8更新)
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