散歩に観光に休憩に♪京都のビジネス街に建つ「六角堂」

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散歩に観光に休憩に♪京都のビジネス街に建つ「六角堂」

散歩に観光に休憩に♪京都のビジネス街に建つ「六角堂」

更新日:2014/12/08 10:05

成沢 崇のプロフィール写真 成沢 崇 名古屋仏像研究会 会長、旅ライター

京都の中心部、烏丸三条から一本南の通りに建つ頂法寺。六角形の珍しい形をした本堂は通称「六角堂」といわれています。その立地からサラリーマンの方が息抜きに訪れたり、近所の方がふらっと立ち寄ったりと京都に住まう人にとっても身近な存在のお寺さんです。周辺には京都の台所として有名な錦通などの観光スポットも多く、疲れた体を休めるには最適のスポット。今回はこの頂法寺「六角堂」をご紹介します。

散策にも最適。六角堂へは烏丸通を東に入ってすぐ。

散策にも最適。六角堂へは烏丸通を東に入ってすぐ。

写真:成沢 崇

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六角堂の創建は古く、聖徳太子が大阪の四天王寺建立のために用材を求めて京都を訪れたのがその起源とされています。

聖徳太子は幼いころ、淡路島の岩屋に流れ着いた小さな唐櫃から黄金の如意輪観音像を見つけます。この如意輪観音像は一寸八分(約5.5センチ)という小さな像で、その頃から自分の念持仏として大切に持ち歩いていました。

京都を訪れた際にこの地で沐浴をしていると、木にかけていた黄金の如意輪観音像が枝から離れませんでした。その夜に夢の中で如意輪観音が、「この場所にとどまって衆生の救済に当たりたい」というお告げを聞いた太子は、この地に六角のお堂を建て念持仏を安置されたと伝えられます。

六角堂は、四条烏丸の交差点へと出る地下鉄「烏丸」駅と地下鉄「烏丸御池」駅のほぼ中間地点。烏丸三条の交差点から南に一本下った六角通を東に入ると、数メートルも歩けば六角堂の山門が現れます。

オフィス街に建つ六角堂は都会のオアシスに

オフィス街に建つ六角堂は都会のオアシスに

写真:成沢 崇

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六角堂は烏丸通沿いのオフィスビルの真裏にあり、このオフィスビルの1階に入るスターバックスはガラス張りになっており、烏丸通からも六角堂を眺めることが出来ます。

ビルに囲まれて建つ六角堂の境内は、ゆっくりとした時間が流れ「都会のオアシス」の呼び名がピッタリ。山門を抜けるとすぐ先に六角形の形をした本堂があり、その手前には枝振りの良い見事な柳の木が植えられています。

本堂には秘仏の如意輪観音像が安置されており、この像が聖徳太子が念持仏とされていたと伝わる一寸八分の大きさの小さな仏像です。ちなみに前回の本尊の公開は2009年の特別公開。なんと136年ぶりでした!

普段は秘仏本尊の代わりとして像高80cm程の如意輪観音像が御前立としてお厨子の前に安置されています。

六角堂はいけばなで有名な池坊発祥の地

六角堂はいけばなで有名な池坊発祥の地

写真:成沢 崇

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頂法寺六角堂は「いけばな発祥の寺」でもあります。
六角堂の北側には太子が沐浴されたと伝えられる池跡があり、この池のほとりに小野妹子を始祖と伝える僧侶の住坊があったことから「池坊」と呼ばれるようになりました。

これがいけばなで有名な「池坊」のはじまり。

池坊の祖先は、朝夕と本尊に花を供えていたところ花の名手として知られ、後年になりいけばな研修のための道場や教室などの施設が六角堂の北側に建てられました。

現在は池坊会館と呼び、この3階にある「いけばな資料館」にはいけばなに関する歴史資料の他にビル建設に伴う発掘出土品や、六角堂の什物等が展示されています。事前予約が必要ですので興味のある方はこちらへもどうぞ。

池坊会館
開館時間:9:00〜16:00
入館料:無料
休館日:土曜・日曜・祝日・年末年始
TEL:075-221-2686

六角堂の姿は隣のビルのエレベーターから

六角堂の姿は隣のビルのエレベーターから

写真:成沢 崇

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六角形をしたお堂の姿は、正面からではなかなかわからないもの。
しかし、頂法寺六角堂に隣接するビルのエレベーターに乗るとその姿が分かるのです。

1階にスターバックスが入るこのビルはガラス張りのモダンな建物で、なんともお寺の姿とは不釣り合いなのですが、池坊さんが竣工したビルでその名も「WEST18」。

お分かりでしょうか。
西国三十三ヶ所霊場18番札所にちなんで付けられた名前です。

このビルの3台あるエレベーターのうち1台が展望エレベーターとなっており、上にあがると六角堂を見下ろすことが出来ます。六角堂の周りを囲うようにして建つのが池坊会館です。

紫雲山 頂法寺(六角堂)
京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分
阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分
市バス「烏丸三条」バス停から徒歩2分
拝観料:志納
TEL:075-221-2686

お腹が空いたら老舗「洋食ぼんじゅーる」で絶品ハンバーグランチ

お腹が空いたら老舗「洋食ぼんじゅーる」で絶品ハンバーグランチ

写真:成沢 崇

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六角堂にお参りをしたら、ぜひ立ち寄っていただきたいのが「洋食ぼんじゅーる」さん。洋食といってもナイフ・フォークを使うかしこまったスタイルではなくお箸で頂ける昔懐かしい"日本の洋食"がいただけます。

昭和26年に創業したこちらのお店は、なんといっても黒毛和牛のハンバーグがイチオシ。平日のランチは黒毛和牛のハンバーグと8種類の中からおかずを一品選べます。周辺で働くサラリーマンの方も多く満席になるほどの人気店です。

夜には本格的なディナーコースもあり、近くに寄ったらぜひとも訪れていただきたい老舗洋食店です。

洋食ぼんじゅーる
京都府京都市中京区烏丸六角東入ル
営業時間:11:30〜15:00(入店は14:30まで)
ディナー 18:00〜22:00(入店は21:00まで)
定休日:月・火曜日(祝祭日は営業)
地下鉄烏丸線「四条」駅から徒歩7分
地下鉄東西線「烏丸御池」駅から徒歩5分
阪急京都線「烏丸」駅から徒歩7分
TEL:075-221-6569

京都の「おへそ」が境内に

オフィス街の中心に建つ六角堂。
現代の雰囲気にはミスマッチなようにも感じるこのお寺さんにはもう1つ見どころがあります。

それは境内にある「へそ石」と呼ばれるもの。
山門をくぐり目の前に植えられている柳の木の左脇に敷石があり、その中央に丸く穴のあいた六角形の石(礎石)があります。

これは794年の平安京遷都の一年前793年に、当時の六角堂が東西小路の中央に当たっていた為に、時の天皇である桓武天皇が少し南北どちらかに御動座頂くよう祈願されたところ、お堂が礎石(一つを残し五丈(約15メートル)程北へ移動したという伝説が残されています。
その時にとり残された礎石がこの「へそ石」と伝えられており、もとは門前の六角通りにあったものを、明治初期にこの場所に移しました。

今も京都の中心としてサラリーマンや観光客が多く行き交うこの場所ですが、はるか昔、平安の時代からこの地は京都の中心として栄えていたのです。その証として残された「へそ石」。どうぞ探してみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/05/18 訪問

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