写真:SHIZUKO
地図を見る「名前は聞くけど嵐山って?」と、関西圏以外の方だと思われることもあるのでは? 山と付くから「山登りしないといけないの?」との疑問もあることでしょう。
もちろん『嵐山(らんざん)』は、京都市西部にある標高381メートルの山です。山腹には『虚空蔵法輪寺』がある信仰の山。でも『嵐山(あらしやま)』という時は、多くの場合、嵐山そのものを意味するよりも、桂川にかかる『渡月橋(とげつきょう)』を中心とした名所・史跡の並ぶ観光地一帯のことを指します。
嵐山は、古くから貴族が住み、桜や紅葉の歌枕として詠まれてきた美しい場所です。渡月橋から西を観れば、左手に嵐山、右手にはポッコリとした小倉山が見えます。かの小倉百人一首で有名な小倉山です。その山の裾野が、峨野と呼ばれる風光明媚な地域です。
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地図を見る日本各地に紅葉の名所は数々あれど、嵐山の美しさが秀逸なのは、なによりも、桂川の清流と目の前にドーンと迫る綾錦の嵐山の近さです。そして裾野に点在する寺院の黒い瓦屋根と白壁の美しいコントラスト。その風景が一気に目に飛び込んでくるからでしょう。それらの風景を真っ赤な楓と黄色の銀杏がキュっとまとめ上げています。
特に京福電鉄(通称・嵐電)嵐山駅を一歩出た瞬間に見える嵐山の迫力は圧倒的です。こんな近くで山を見ることってあっただろうか…、と思うほどの距離感。快晴ならなおさら。青空バックに、思う存分日本の色彩美をお楽しみください。
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地図を見る素晴らしい景色を出来るだけゆっくり楽しむには、とにかく早朝から行動する! これがすべてです。
嵐山の中でも大人気の『天龍寺』は、嵐電・嵐山駅下車すぐの場所にあります。通常は8時30分開門なのですが、紅葉の時期は、なんと!7時30分に開門される※ので、早朝参拝が可能なんです。
人が少ない時間から活動を始める。たったこれだけのことで、1日が素敵な日になるか、人混みに疲れる日になるか、雲泥の差ですよね。天龍寺を楽しんだ後は、嵯峨野巡りもゆっくりとお楽しみくださいね。
※早朝参拝の時期は、必ずホームページでお確かめください。
2015年は、11月7日(土) 〜 11月29日(日)の予定です。
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地図を見る紅葉の名所『天龍寺』は、世界文化遺産でもある臨済宗の大本山。かつては渡月橋や天龍寺の西に広がる亀山公園までもが境内だった広大な寺院。今の10倍の広さを誇っていたそうですが、度重なる火災や明治政府の上知令(寺社領を国に明け渡す)で、今の規模となりました。
嵐山を借景して作られた『曹源池』の景色が殊に有名で、時間を忘れて見惚れてしまう秀麗さ。庭園参拝料に本堂参拝料をプラスすれば『大方丈』とよばれるメインの建物の中から、自分のお気に入りの絵を見続けることも可能です。人が少ない時間だからこそ、写真を撮るにももってこいです。
また、庭園内には、京都らしい竹林があり、紅葉とのコントラストが最高。散策路が整備されているので、多少のアップダウンはありますが、お気に入りの場所を見つけてください。北門から出れば、常寂光寺や二尊院の方に歩いて行けます。
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地図を見る朝から歩き回っていると、お腹がぺこぺこ。せっかくですから、名物の『嵯峨とうふ』でランチとしませんか。美味しい水で作られた京都の豆腐は、格別なお味ですから。
とはいうものの、10時を過ぎると、各地から人が集まり、朝の静けさはどこへやら。人・ひと・人の大混雑。渡月橋も左右片側ずつの一方通行になり、川を渡るのも一苦労。当然、どのお店も大行列となります。でも、大丈夫。観光シーズンの、特に土日などは早めに開店している店があります。
天龍寺の門前にある『嵯峨とうふ 稲』は、他のお店が11時開店なのに、ハイシーズンには、特別に10時開店! 早めの行動で、10時過ぎにお店に行けば、20分くらい待つだけで美味しい豆腐にありつけます。大人気観光地では、何事も早め早めの行動が吉となりますね。
京都に宿泊している人も近隣の人も、嵐山へは公共交通機関で出かけましょう。車は乗り入れ禁止の場所も多く、もともと京都の道は狭くて渋滞だらけ。せっかく京都に行ったのに、ずっと車に乗っていたなんてことになりかねません。
嵐山散策は京福電鉄で行って、帰りは阪急電車がお勧め。ちょっとでも早く嵐山の中心部に着いた方が、何かと便利です。そして、渡月橋を渡って、広々とした場所から嵐山や京都を眺めてください。
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(2023/12/7更新)
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