写真:下川 尚子
地図を見る群馬・桐生の名物として、最近メディアに登場することが多くなったひもかわうどん。その特徴はなんといっても「幅広いこと」。お店によって幅は違いますが、2センチ程度のものもあれば、10センチを超える超・幅広のひもかわうどんもあります。ツルンとした食感と食べ応えが人気で、これを食べに桐生を訪れる人もいるほど。
「ひもかわ」というと聞きなれない言葉ですが、きしめんのルーツ「芋川(いもかわ)うどん」がなまってひもかわになったと言われています。小麦の生産地であることから、粉食文化が根付く群馬において、古くから食べられている郷土料理のひとつです。
最近ではその独特のビジュアルと美味しさが評判となり、うどんのグルメイベント「U−1グランプリ」でも評価部門一位となったこともある、実力派うどんです。
そんなひもかわうどんですが、桐生では一般の小さなうどん屋、蕎麦屋などでも提供されている身近な存在。ひもかわを食べられるお店はいくつもありますが、2大有名店は「ふる川」と「藤屋本店」。ここでは、この二つをメインにご紹介します。
写真:下川 尚子
地図を見る10センチを超える、超幅広のひもかわうどんを提供するのが、「ふる川」です。すくってみると、お箸の幅ほどもあろうかという長さ。幅広を超えて、もはや長方形。いわゆる「いったんもめん」に酷似しています。
厚みはなく極薄で、のど越しはツルツル。そして、意外なほどコシが強く、モチモチの食べ応えある食感。食べるのはちょっと難しく「ほどほどに畳んで食べる(でないと口に入りません)」「ダシは多めにつける(さっとつけると薄味になります)」ことがコツ。ですが、一度食べるとやみつきになる人、多数!絶品です。
もともと地域に根付いていたのは煮込んで食べるスタイルですが、現在はざるそばのように、つけ汁でいただくのが人気なのだとか。麺の美味しさがストレートに味わえるのでオススメです。スタンダードな「もりひもかわ」ほか、「肉なすつけ汁」「鴨つけ汁」なども人気です。
写真:下川 尚子
地図を見るインパクトあるうどんを食べられる「ふる川」。桐生にうどん店は数多くありますが、これほどの幅広麺は珍しいものです。それだけに、休日の食事どきには観光スポットと言ってもいいほどの行列ができることも。なるべく並びたくないなら、開店前から訪れて待つほうが無難かもしれません。
また、「ふる川」は、「麺処酒処ふる川」「味処ふる川」の二店舗があります。今回ご紹介したのは「麺処酒処ふる川」。「味処ふる川」ではランチ営業はやっていませんが、夜の営業で、同じ超幅広のひもかわうどんが食べられます。もちろん混雑具合は日によって異なりますが、こちらは比較的、早く座れるようですよ。
<麺処酒処ふる川の基本情報>
住所:群馬県桐生市相生町2-735-15
電話番号:0277-47-8190
アクセス:東武桐生線・わたらせ渓谷鉄道「相老駅」より徒歩6分、JR「下新田駅」より徒歩12分、上毛電鉄「天王宿駅」より徒歩12分
定休日:月曜(祝日の場合は火曜)
営業時間:11:00〜14:00、17:30〜23:30
写真:下川 尚子
地図を見る次にご紹介するのは「藤屋本店」。「ふる川」のインパクトある幅広麺に対し、こちらは5〜7センチほどの幅。食べやすさではこちらに軍配が上がるでしょうか。
こちらも超人気店。その理由のひとつは、観光に便利な立地であること。桐生には文化財として価値を持つ建築が多く、街の一部は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。藤屋本店はその重伝建地区に位置しており、観光がてら名物を食べたい方にはぴったりの立地です。
写真:下川 尚子
地図を見るそして、藤屋本店の魅力として、メニューの良さも挙げておきたいと思います。たとえば、写真の「ソースかつ丼セット」。桐生のご当地グルメとして名前が挙がりやすいのはひもかわですが、ソースかつ丼もご当地グルメとして人気の存在。そのソースかつ丼とひもかわが同時に楽しめるメニューです。デザートやサラダもついて、満足度は抜群!ひもかわだけでは物足りない方に、特にオススメです。
また、名物として大々的に取り上げられているわけではありませんが、桐生のうどん屋さんではカレーうどんを扱うお店が多数。藤屋本店でも「カレーせいろひもかわ」があり、人気メニューとなっています。ひもかわの食べ応えある食感と、ネギや肉がしっかり煮込まれたスパイシーなカレーは好相性ですので、こちらもぜひ試してほしいメニューです。
<藤屋本店の基本情報>
住所:群馬県桐生市本町1-6-35
電話番号:0277-44-3791
アクセス:JR「桐生駅」より徒歩22分、「西桐生駅」より徒歩18分
定休日:月曜(祝日の場合は昼のみ営業、翌火曜日代休)
営業時間:11:30〜14:30、17:30〜20:30
桐生のひもかわを食べられるお店として、名前が挙がりやすいのがここでご紹介した「ふる川」と「藤屋本店」。ですが、この2つのお店以外でも、ひもかわは食べられます。
桐生麺類商組合のサイトでは「桐生うどんマップ」が公開されています。下記MEMO欄にリンクしていますので、チェックしてみてくださいね。
※ただし、掲載店すべてでひもかわを取り扱っているわけではありませんので、個別に調べてみてくださいね。
筆者のオススメとしては、
・はじめてのひもかわなら、ふる川
・多彩なメニューを楽しみたいなら、藤屋本店
・並びたくないならor有名店以外を開拓したいなら、うどんマップで調べる
と、いったところです。「ふる川」「藤屋本店」はどちらも土日は行列必至ですが、その他のお店なら、比較的気軽に食べられます。
この記事を書いたナビゲーター
下川 尚子
兵庫県出身。2013年より2年間群馬に住み、現在は横浜在住。趣味は、食べ歩きとスポーツ観戦。小さな夢は、家族で北海道スノーボードに行くこと。そして、老後の目標は、四国八十八か所踏破です。夫が転勤族のた…
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