関西屈指の蕎麦どころ〜出石(いずし)でそば屋をはしごする

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関西屈指の蕎麦どころ〜出石(いずし)でそば屋をはしごする

関西屈指の蕎麦どころ〜出石(いずし)でそば屋をはしごする

更新日:2013/06/21 18:26

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

蕎麦よりうどん好きが多いと思われている関西で、断トツにそば屋が集中している出石(いずし)町。
蕎麦の質の高さで人気の『出石皿そば』を食べに訪れる人も多数。驚異的な店の数のおかげで、リピータもかなりいるとか。四季折々の風情も楽しい出石に、一度『出石皿そば』を食べ歩きに出かけませんか。

辰鼓楼に町の歴史を感じて…

辰鼓楼に町の歴史を感じて…

写真:SHIZUKO

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出石町は兵庫県の北部・但馬地方の豊岡市にあります。

戦国時代の終わりごろから江戸時代にかけて城下町として整備され、その落ち着いた佇まいから但馬の小京都と呼ばれる出石。すっきりと整備された道が歩きやすい町です。町のそこここには、古い建物も残っていて、いにしえの生活に思いを馳せることもできます。2007年には、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。

そんな出石を代表するランドマークは『辰鼓楼(しんころう)』。

明治4年に建てられた当時は、1時間ごとに太鼓で時(辰)を告げていたそうですが、10年後、医者池口忠恕氏が大時計を寄付してからは時計台となり、今も時を刻み続けています。

堂々たる木造の時計台。青空をバックにとても絵になります。

脅威のそば屋密度、その数…

脅威のそば屋密度、その数…

写真:SHIZUKO

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城下町・出石ですから、お城跡にも行きたいのですが、まずは目的の『出石皿そば』を食べましょう。

細い路地などを巡ったとしても、2時間も歩けば町のそこそこの範囲を網羅できる狭い場所に、なんと50軒ほどのそば屋さんが林立しています。こんなそば屋密度の高い町はなかなかないんじゃないでしょうか。観光のメインストリートでも、当然、何軒ものお店に出会いますが、ちょっと路地を入って、城下町の風情を楽しもうと歩くと、またまたそこでもそば屋さんに出会います。

白磁の美しい『出石焼き』のお皿をディスプレイしているお店もあります。出石焼きは『柿谷陶石』と呼ばれる純白の原料を使って焼かれ、釉薬を使わない、とても貴重な磁器です。絵付け体験を行っている製陶所もありますから、自分だけの出石焼きの器をゲットするのもいいですね。

そして、この出石焼きの器を使って供されるのが出石皿そばのスタンダードです。

それぞれの店の名前が焼かれた小皿に盛られたそばが5枚。各店こだわりのそばつゆが入れられている大きめの出石焼きの徳利。そばつゆは、出汁にうるさい関西ならではの工夫がそれぞれの店にあるようです。

そして、鶏卵が一個、山芋とろろ、ねぎ、大根おろしなどの薬味がついてきます。大きな卵が1個ついてるのは、出石そば独特ですね。

出石皿そばのルーツ

出石皿そばのルーツ

写真:SHIZUKO

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出石の蕎麦が名産品となったのは、1700年初頭に信州上田城主仙石氏と出石城主松平氏が国替えとなり、仙石氏が蕎麦の名匠を連れて出石にやってきたことに由来します。

蕎麦処・信州からやってきた人にとっては、蕎麦はソウルフード。当然、日本一になりうる蕎麦が提供され始めました。

皿そばというスタイルは、屋台でそばを売る際に持ち運びが便利なように小皿で売られたという説や、小皿に分けた方が食卓が豪華に見えたからという説などもありますが、いずれにせよ出石焼きの白磁に、ちょっと黒いそばがとても美しく、食欲をそそりますね。

5皿が一人前で、ざるそば一枚見当。750円から900円というお値段設定。追加は、一皿単位で可能なお店が多く、一皿110円から150円。とにかく50店近くありますから、観光施設のそばで食べるか、ちょっと離れたお店に行くかで微妙に値段が違います。

もちろん、そばの色やだしにもそれぞれのこだわりがありますから、少なくとも2軒ははしごして、食べ比べてみると楽しいと思います。

『やくとばし』で厄を吹き飛ばしましょう

『やくとばし』で厄を吹き飛ばしましょう

写真:SHIZUKO

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ランドマーク辰鼓楼のあたりには、お土産物屋さんもたくさん。そこで出会ったのが、お店の前が真っ赤に染まっている『伏見屋』さん。真っ赤に染め上げている正体は『やくとばし』。

『やくとばし』は、唐辛子を藁で繋いだもので、男女それぞれの厄に合わせて、女性の19歳、33歳、男性の40歳、そして男女共通の60歳用に歳の数だけ唐辛子が繋がれています。現在、60個の唐辛子をを繋ぐ長いやくとばしを作ることが出来るのは、ここ伏見屋のおばあちゃまだけだそうです。短い12個のものなんかは、若い方が作っているようです。

いろんなものがあちこちに置かれている店内は、お宝の宝庫。

『野口秀世』直筆の額があったり、可愛い手作りの鉛筆削りがあったり。お店の方にいろいろお話を伺いながら過ごす時間は、旅の素敵なお楽しみです。

出石から足を延ばして…

出石から足を延ばして…

写真:SHIZUKO

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出石町から、日本海に向かって車で30分くらい走ると関西の名湯・城崎温泉へ到着します。

お風呂はもちろんのこと、冬には、冬の味覚の王様・松葉ガニを堪能できることでも有名な温泉地です。外湯が七箇所ありますから、立ち寄り湯も楽しいですね。

冬の日本海でかにを堪能! といきたいところですが、それなりのお値段ですから、ちょっと敷居が高く感じる方もいらっしゃるでしょう。

でも、そんな城崎温泉街に立飲み処があります。メインストリートの真ん中辺りにある『いなば鮮魚』。魚屋さんが営業している立飲みです。食券制で、出来上がったものを自分で取りに行って、テーブルで食べるというシステム。とってもお気軽、お手軽に焼きガニや蟹飯などが楽しめますよ。

昼食は食べたけど、もうちょっと蟹を食べたいとか、旅館の夕食のあと、もうちょっと飲みたいという時にも、とっても便利なお店です。ぜひ、立ち寄ってみてください。

もしかすると全国的には、出石より城崎温泉の方が有名かもしれません。でも、絶品のそばが食べられる出石はお勧め。出石は落ち着いた風情が楽しめる城下町です。城崎に行かれた折にでも、一度ぜひお訪ねください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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