写真:村松 佐保
地図を見る全長800メートルほどに及ぶ洞内は、弘法大師が修行に使ったといわれる空洞が残る旧洞と、昭和37年に奇跡的に発見された新洞とで構成されています。その昔、一石山大権現(いっせきさんだいごんげん)と呼ばれ、大自然を神と崇めて過酷な苦行を行う場でした。
その名残から鍾乳洞を仏堂として、鍾乳石や石筍(せきじゅん)、石柱などを仏様に見立て、宗教的な呼び名が洞内の各所に付けられています。水を張った瓶に滴り落ちる幽玄の響き、水琴窟(すいきんくつ)や、弘法大師が修行に使ったといわれる弘法大師学問所、地獄谷や天井知れずなどが、訪れる人たちを驚異の世界へと引きずり込みます。
一年を通じて気温が11℃の洞内は、夏は涼しく冬は少し温もりを感じます。幻想的で変化にとんだ見応えのある探検ができます!
写真:村松 佐保
地図を見るひっそりと開いた入口から吸い込まれるように足を踏み入れると、未知なる世界が始まります。しばらく細い通路が続きますが、入口から入ってくる風が少し不気味です。頭上から、左右から、突き出す岩にぶつからないようにそっと除けながら進みます。洞内は整備されていますが、途中頭を低くしなければ通れない通路があったり、天井から滴が垂れてきたりと、まさにありのままの自然が残されています。
鍾乳洞は流れる水が岩を侵食し、それを繰り返すことで発達してきました。洞壁に残る何段ものくぼみのことをノッチといい、水流があった証です。天井から滴る水は、雨の日や、特に雨量の多かったときは大量に垂れてることがありますので、お気をつけください。
日原鍾乳洞詳細は、下記[MEMO] 鍾乳洞と巨樹の神秘の里・おくたま にっぱら 日原鍾乳洞 をご覧ください。
写真:村松 佐保
地図を見る天井から下がる鍾乳石は、1センチのびるには70年もかかり、足元の石筍は、130年もの年月を要するといわれています。石筍とは、天井や鍾乳石から滴り落ちてくる水滴が積み重なってできたものです。洞内を見渡したとき、その神秘の光景に気が遠くなるほどの歴史の重みを感じずにはいられません。
写真は縁結び観音です。石段を上がったところに、石積みに囲まれて観音様が鎮座しています。ご利益を求めてお参りする方も多いようです。
途中、新洞の入り口からはかなり急な階段が続きます。手すりがありますが、ご年配の方やお子様は特にお気をつけください。
鍾乳洞までのバスは、平日は終点の鍾乳洞まで行きますが、休日は手前の東日原止まりとなりますのでご注意ください。詳細は、下記 鍾乳洞と巨樹の神秘の里・おくたま にっぱら 交通・宿泊・食事 をご覧ください。
写真:村松 佐保
地図を見る古くから多数の崇拝者が参詣していた一石山神社(いっせきさんじんじゃ)は、日原鍾乳洞と道路を挟んで向かいの高台に鎮座しています。石灰岩で形成された奇岩に囲まれた姿は圧巻です。
ご祭神は天照大神、稜威尾走命(いずのおばしりのみこと)。毎年9月の第1日曜日に一石山神社例大祭が執り行われ、日原獅子舞等が奉納されます。奥多摩ではほとんどが男獅子中心ですが、日原は女獅子が主役で全ての舞いを女獅子が先導しますので、優雅さと繊細さに溢れています。
神社下の道路脇には、あたりの山に降った雨が石灰岩を伝わって神名水となって湧き出ています。岩から突き出した細い管から流れ出る霊水は、一年中枯れることを知らず、訪れる人たちを潤してくれます。
鍾乳洞を訪れた際は是非、一石山神社の風情も味わってみてください!
写真:村松 佐保
地図を見る日原鍾乳洞のすぐ近くにある唯一のお食事処です。売店も兼ねています。鍾乳洞見学にいらした際は是非お立ち寄りください。山と渓流に面した店内は、温もりのある木のテーブルと椅子が配置され、ホッと一息できます。
お店は不定休となっていますが、鍾乳洞の営業日と同じとのことです。年末年始(12/30〜1/3)の休業を除いて、天候などでバスなどの公共機関が不通にならない限り、鍾乳洞も売店も営業していると伺いました。
詳細は下記[MEMO] 日原鍾乳洞売店 をご覧ください。
自然美が見せる大宮殿、日原鍾乳洞はいかがでしたでしょうか。新緑に包まれる春、涼に癒される夏、山々が彩る秋、雪景色を楽しめる冬。日原の自慢の四季に包まれた鍾乳洞へ、ぜひ足を延ばしてみてください。神秘と幻想に浸りながら、すてきな冒険ができることでしょう!
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(2025/1/18更新)
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