立て看板があるわけでもなく、ビルにひっそりと佇む「あげは」は、金沢市内でもとても旨い食事を出すことで人気。リピーターも多いこのお店は、連日行列が途切れることがないのです。
ご紹介するメニューは、「あげは御膳」と「海鮮まんじゅう」。
ご飯、本日のお刺身、海鮮キムチ、さつま揚げという組み合わせの御前。そして追加の海鮮まんじゅうは絶対に頼むべし!という名物です。
日本海の荒波で育った身の引き締まった旬の刺身たちは、どれも脂がのっていてぷりっぷり。さつま揚げは揚げたてのふわふわ。これだけでも充分に金沢に来てた並んだかいがあったと高揚します。が、しかし、満足に達するにはまだ早く、極めつけの海鮮まんじゅうを食べなければ「あげは」で食事を堪能したとは言えません。
御膳真ん中にあるうっすら黄色いお花のような形をしているのが、お店の名物「海鮮まんじゅう」です。種類は白子やはまぐり、白エビと日本海でとれるものばかり。どの食材でも細かくすりつぶした身がまんじゅうの中に入っているのです。ふわっととろける口どけ、噛む暇さえ与えてくれないぐらいの溶け感は絶品です。
この海鮮まんじゅうは、かまぼこ工場で働いていたという親父さんの経験からできた自伝の秘作。同業者からはレシピを教えてほしいと連絡が殺到するほどです。
ちなみに、筆者もさりげなくレシピを聞いてみましたがあっさりスルー(笑)。そう簡単には教えてもらえませんし真似できません。
店内は、親父さん、女将さん、大女将さんの3人で切り盛り。
約10席ほどの座席は全てカウンターで、親父さんの顔や手ほどきが見渡せます。饒舌な親父さんのおすすめは「あげは御膳」と「海鮮まんじゅう」。メニューが少ないながらも他にも値段の高い御膳もあるのですが、なぜか「あげは御膳」を押すという、儲け度外視のオジサンが粋です。
あげはは、2012年には食べログのベストランチに選ばれた実績もある凄腕の料理人・親父さんが腕をふるうお店です。しかし、常連客にも一見の観光客にも同じようにフレンドリーに接する親父さん達。
とっても温かいこのお店は、なんだか次第に親戚のおじさんの家でご飯をいただいている感覚すら覚えます。遠方からでも、あのカウンターでまた食べたいと思うほど。それほど人を惹きつける優しくて温かい味です。
いかがでしたか。
お店の雰囲気もどこか懐かしく、しかし老若男女にあいされるお店「あげは」はとても温かいアットホームなお店です。
海鮮まんじゅうはお持ち帰りしてでも食べたいぐらいですが、事前予約が必要です。やっぱり、現地に行って食べるにこしたことはありません!ぜひ味わってみてください。
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(2025/1/19更新)
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