愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)は、嵯峨野の最北、嵯峨鳥居本のさらに最北にあります。嵯峨鳥居本は、愛宕神社への参詣道に当たり、その「一ノ鳥居」付近に江戸時代の佇まいを今に残す町並みが残されています。京都の夏の風物詩になってる五山送り火のひとつ「鳥居形」は、その鳥居にちなんでこの地域の曼茶羅山の斜面に灯されます。
奈良時代の末、今から約1240年前に、聖武天皇の娘の称徳天皇が建立したお寺が愛宕念仏寺の始まりです。民衆から念仏聖人とよばれていた天台宗の僧千観が10世紀ころに復興したことから、現在のように「愛宕念仏寺」とよばれるようになりました。
本堂(重要文化財)は鎌倉中期の再建によるもので、大正11年に堂宇の保存のため、ここ嵯峨の地へ移築されました。仁王門を入ると登りの坂道になっていて、その坂道の上の境内に羅漢洞、本堂、ふれ愛観音堂、地蔵堂、多宝塔、などが作られています。
それぞれの建物の前に合計1200体もの「羅漢さん」が並んでいる姿は、四季いつ行っても独特の雰囲気を醸し出しています。特に冬の雪の降った日は「羅漢さん」が勢揃いした雪の衣装で出迎えてくれます。
釈迦の弟子となり、仏教を広め伝えた僧達のことを阿羅漢と言い、これを親しみをもって呼ばれてのが「羅漢さん」です。1981年(昭和56年)から、一般の参拝者に奉納を呼びかけ、参拝者自らの手によって彫られ、10年をかけて、千二百羅が境内に揃いました。しんしんと冷えた雪の日に、ずらっと雪帽子を被って並んだ羅漢さんの風景は壮観です。
寒い冬の雪の日に「愛宕念仏寺」に出かけてみると、こんなにかわいらしい雪帽子を被った「羅漢さん」に会えます。遠目で見るとわかりませんが、近づいてみると、手彫りのお蔭か、どれ一つ同じ顔がありません。是非自分に似た「羅漢さん」を探してみてください。
嵐山の渡月橋からまっすぐ歩いても、愛宕念仏寺までは一時間以上かかります。途中、天龍寺、竹林、嵯峨釈迦堂、落柿舎、常寂光寺、二尊院、祇王寺、化野念仏寺など名所が多いので、ゆったりと、一日の散歩に良いところです。
また、愛宕念仏寺から徒歩2〜3分ほどのところにある茶店の平野屋にも訪れてみてください。藁ぶきと瓦の屋根に積もる雪景色がきれいです(写真)。
京都の冬はしんしんと冷えます。街中が雨でもここ嵯峨鳥居本あたりまでくると雪が積もっていることがあります。そんな時に、愛宕念仏寺の雪帽子を被った羅漢さんに出会うことができます。嵯峨鳥居本を歩いてみると、京都の冬の醍醐味を感じさせてくれます。是非一度お出かけください。
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(2024/9/9更新)
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