旧高雄駅は、「帝冠様式」という西洋古典建築の上に和風の屋根をつけたスタイルを有しています。1930年代の様式を備えた建物の外観ももちろん見る価値がありますが、現在の「鉄道地下化展示館」として使われている内部も、2017年までの限定公開なので必見です。
中へ入ってみると、博物館のようにパネルや展示品が並んでいます。六つのテーマに分かれていますが、その中でも特に注目したいのが、貴重な歴史的文物が展示されている「歴史コーナー」です。
まずご紹介するのは、当時駅で使われていたという日本製の時計。入り口を入って右奥に置かれています。屋根の中央の部分にかけられていたという時計です。「東方錶」とは、日本の老舗時計メーカー「オリエント時計」のこと。時計の右側には当時の設計図も展示されています。
写真右側から、乗車券に日付を印刷する機械であるダッチングマシン、高雄駅の鍵、駅長の制帽、台鉄専用の南京錠。そして左側に写っているのはアルミ製の光華号鉄道弁当ケースです。鉄道ファンには見逃せないものばかりです!
写真の列車行先板もあります。行先板は、列車やバスなどの交通機関に使われている名前の通り行き先などを示したもので、行先票、方向板、系統板ともいわれます。
写真上の青いホーロー製の行先板は、1930年代に「基隆‐高雄」の急行列車の車廂の外にかけられてたものです。「行」は日本語で、中国語では下の1956年の行先板のように「開往」となります。日本統治時代とその後の変化を感じることができる展示です。
「開往高雄」はディーゼル「特快車」に使われていたものです。ディーゼル「特快車」で朝8時に台北を出発すると午後1時に高雄に到着しましたが、当時は陸上で一番速い交通手段だったそうです。
今回は、歴史の部分を中心にご紹介しましたが、ご紹介したものの他にも現在進められている「鉄道地下化」に関する展示もあります。旧高雄駅は、2017年春にはまた元に戻され、高雄駅の入り口として使われる予定です。つまり、この展示館は2017年までの限定公開なのです。皆さんも高雄駅からもすぐそばの旧高雄駅へ歴史の旅へでかけてみませんか。歴史ファンや鉄道ファンは必見です!
「高雄鉄路地下化展示館」
高雄市三民区建國二路(南華路近く)
07‐5888216
開館日及び時間 火曜日から日曜日まで
10:00〜18:00
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(2023/11/29更新)
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