写真:西藤 カオル
地図を見るこじんまりとした可愛らしい東急世田谷線の路面電車に乗り、「上町駅」か「世田谷駅」にて下車すると、すぐにボロ市会場にたどり着きます。メインとなるのは、世田谷代官屋敷前を左右にのびる通称『ボロ市通り』。寒空の下、ここに700もの露店が並ぶのは壮観です。
歴史あるボロ市の始まりは1578年、小田原城主北条氏政の「楽市掟書(らくいちおきてがき)」まで遡ります。当時の楽市は、毎月1と6のつく日の計6回開かれ、世田谷は宿場町として大変栄えていたといいます。
ボロ市とひとくちにいっても、今は色々なモノが売られており、ざっくり言うとフリマの『マニアック』版とでもいいましょうか。古着に、古書、乾物や漬物などといった食料品、なつかしい玩具、かばん、植木に食器と本当に様々。眺めているだけでも楽しいものです。
写真:西藤 カオル
地図を見るボロ市で多く目にするのが着物の古着やさん。着物や帯に和小物などがズラリと並ぶ様は、とっても華やかです。年代モノや多少の傷みがあるものなど破格で売られているので、アンティークファッションとして取り入れる若い女性や、着物をアレンジして何かを作り出そうと考える和裁好きな年配女性たちが、目をキラキラさせて品定めしている光景がそこかしこに。着物の端切れにいたっては、200〜300円なんていうモノにも出会います。
着物を購入するにあたっては、品定めは昼間がおススメ。虫食いや汚れなどの確認は、夜だと見逃しやすいです。また返品などは出来ないに等しいと考え、納得できる金額で購入するのがいいでしょう。
写真:西藤 カオル
地図を見るボロ市では魅力的な食べ物屋台もたくさん並びます。季節柄、人気があるのは甘酒や豚汁といった体の温まる食べ物。豚汁に至っては、夕方には完売する店もでるくらい。そのくらいにボロ市のシーズンは寒さが厳しいのです。
そんな中で、イチオシは『いわしげんこつ・揚げ出しげんこつ』。いわし・タラ・玉ねぎや人参などの入った『いわしげんこつ』と、タラ・ホッケ・枝豆の入った『揚げ出しげんこつ』の2種類の味が楽しめてお得。厳寒の中で熱々をほお張ると、口元から湯気がでるほどハフハフです。毎回行列になっていますが、回転が早いので待ち時間の短いところもおススメ!
写真:西藤 カオル
地図を見るせっかくボロ市にきたからには、ボロ市名物「代官餅」もお忘れなく。代官餅の歴史はボロ市よりは浅く、売り出されたのは1975年(昭和50年)からといいます。「あんこ」「きなこ」「からみ」の3種類から選べ、特筆すべきはそのボリューム!包装パックからあふれんばかりにホカホカの餅が6つほど入っています。味よし、量よし、知名度よし。これを目当てにボロ市にくるという人もいるほどですから、お土産にもピッタリです。
代官餅の販売所は、ボロ市通りに大きく横断幕がでるので迷うことはありません。確実に手に入れるには、午前中の早い時間におでかけを。お昼頃には、1時間くらいは待つであろう長い列ができてしまいます。
写真:西藤 カオル
地図を見るおよそ500メートルほどの通りに700もの店が並び、何万人もの人が行き来をするので所要時間はざっとみても1時間はくだらないところ。じっくり見ていくなら3時間くらいはあっという間に過ぎてしまうでしょう。
お宝は人それぞれに違うかもしれませんが、古いものから新しい発見があることもあります。時代を超えたお宝さがしを存分にお楽しみください。
世田谷ボロ市は厳寒の中のイベントなので、カイロや帽子など防寒対策は万全に!
また、防寒と一緒に気をつけたいのが防犯。品定めに夢中になりすぎてスリや置き引きにあうことがないよう、お店を見るときにはカバンを体の手前にもってくることをおススメします。
■世田谷ボロ市
例年1月15日・16日、12月15日・16日
■時間
9時00分〜20時00分
■世田谷区立郷土資料館季節展「ボロ市の歴史」
場所:世田谷代官屋敷前のボロ市通り・代官屋敷敷地内
時間:9時〜16時30分(ボロ市開催中は20時まで延長)
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(2024/9/16更新)
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