写真:小林 理沙
地図を見る写真は、博物館内にある織機です。時折、職人が、この機械を使って布を織り上げている姿を実際に見ることもできます。
バレンシア市の中心には、ユネスコの世界遺産「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ( la Lonja de la Seda)」という建物があります。ここは、「絹(セダ)の取引所」だったところです。バレンシアが絹の貿易で繁栄した15世紀後半に建てられました。当時のバレンシアはグラナダに次いで人口が多く繁栄していました。そして、16世紀に地中海貿易の中継地としてバレンシアは全盛期を迎えることになります。
このように、バレンシアに富をもたらしたのは、絹産業だったのです!
写真:小林 理沙
地図を見る「エスパイ・セダ」に隣接するのは「絹の同業者組合(Colegio del Arte Mayor de la Seda)」です。前述の「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」と同時期の15世紀に建てられた建物です。絹織物についての貴重な資料も保管されています。なにしろ、長い歴史をもつ建造物ですから、メンテナンスが大変!「エスパイ・セダ」の利益が、この「絹の同業者組合」の建物の維持費、修復費に充てられています。
とはいえ、ミュージアムの入場料はありませんから、もはやアンティークと言える絹のドレスなどを無料で見ることができます。
写真:小林 理沙
地図を見る「マントン・デ・マニラ (El mantón de Manila)」は、華やかで色鮮やかな刺繍が施された絹製の大判ストールです。色は赤、黒が主流ですが、各色あります。
フラメンコの踊り手などが、この布をまとっているのを見たことがあるのではないでしょうか。
このストール、実は、和装にも似合うんです!
ぜひ、大和撫子の皆様には挑戦していただきたい組み合わせです!
というのも、オリエンタルな雰囲気をどことなく感じる布です。
フィリピンがスペイン領だった頃に、フィリピンの首都の名前をとり「マニラ」と名付けられていますが、もともとこの「マントン・デ・マニラ 」は中国由来のため、花鳥風月な刺繍なのです。
この豪華なストールは、スペインや中南米で18世紀にとても人気になったと言われています。
写真:小林 理沙
地図を見るお店には、服やカーテンの縁を飾る色とりどりの絹糸で作られたタッセル、カバンなど様々な絹製品が所狭しと並べられています。
携帯電話のストラップにできそうな小さいタッセルなら、なんと2ユーロから売られています!
スペイン人は、スペイン国旗のような原色が好きそうですが、絹糸は日本人の好みに合いそうな淡い色、くすんだ色に染められています。やはり、絹糸なだけあって、素晴らしい光沢を持ってツヤツヤ輝いています!
写真:小林 理沙
地図を見るお土産にも喜ばれること間違いなしで、スーツケースの場所をとらないのは、アクセサリー類でしょう。
写真の、ピアスも玉の大きさが大中小とあって、お好みで選べます。上品な光沢を放つ、個性的でヨーロッパらしいデザインです!
また、一見シンプルなネックレスにも、絹でできた飾りがさりげなく付いてあったりと技ありです!
バレンシア中心部にあるのに関わらず、地元民の間でも知名度が低い穴場的スポットのご紹介でした。ヨーロッパの格調高い絹製品を見るだけでなく、バレンシアで製造された高品質な絹製品をリーズナブルな価格で売っているのが、この「エスパイ・セダ」です。
本物志向の方はマスト、低価格でいいお土産を探している方もぜひ、足を運んでみてください!
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/16更新)
- 広告 -