リオデジャネイロといえば、なんといっても山の上に大きく手を広げている「キリスト像(Cristo Redentor)」!!
このキリスト像はそのぽっこりとした形が印象的な標高710mの「コルコバードの丘(Morro do Corcovado)」の上に、両手を大きく広げて立っています。1931年のブラジル独立100周年を記念して建てられ、その高さはなんと、約40メートル!
晴れの日も雨の日も、また朝も夜もその威厳に満ちた姿がリオ市内からもはっきりと見えるため、国民の大半がキリスト教徒と言われているリオデジャネイロの人々の心のよりどころとなっています。
重さは約640トンにもおよぶという、巨大な像。こんなにも大きなものをどうやって不安定な地形の上に建てたのでしょうか?
実は、このキリスト像は元々フランス・パリで造られたもの。石膏で作られたものを輪切りにしたうえで、登山列車で丘の上に運んだ後で組み立てられたのです。ちなみに中は空洞になっており、修理の時には中から上に登るそうですよ。
2007年にはスイスに拠点を置く「新世界七不思議財団」によって、「新・世界七不思議(New Seven Wonders)」に選出されたこのキリスト像。他に新・世界七不思議に選ばれたのは、インドのタージマハルや、ヨルダンのぺトラ遺跡など、そうそうたる遺跡たち!世界中にある新・世界七不思議を攻略してみたくなりますね。
また2011年にはユネスコにより、キリスト像を含んで「リオデジャネイロ 山と海に挟まれたカリオカの景観群」として世界遺産に登録されています。
また、コルコバードの丘から楽しめるのは、キリスト像だけではありません。上述したように世界文化遺産にも登録されているリオデジャネイロの美しい絶景は、キリスト像も含めた、コルコバードの丘から見られる景色のことを指します。
この丘からは世界的に有名な「コパカバーナビーチ」や「イパネマビーチ」の青い海岸線に、ポコポコと突然盛り上がったような形の緑の山々が美しく混じりあい、世界中でもここでしか見られない風景を創り出しているのです。
リオデジャネイロのその美しい海岸線と、「グアナバラ湾」一帯は、「世界三大美港」の一つとしても知られています。是非この絶景を目に焼き付けに行きましょう!
コルコバードの丘は、海抜が0mから710mの高さに突然盛り上がった不思議な地形をしています。このキリスト像と丘からの絶景を楽しむためには、ケーブルカーまたはマイクロバスを使って丘の上まで登るのが一般的です。登山道もあるのですが、ここには銃器をもった強盗が出ることもあり、お勧め出来ません。
マイクロバスを利用する場合、丘の麓から一般の車が入れる中間地点まで車で向かい、そこからマイクロバスに乗り換えることになります。乗り換えをするという煩雑さが加わるので、観光客には絶景も楽しめるケーブルカーの方が人気。
ですがマイクロバス、ケーブルカーともに、観光シーズンの昼間には途轍もない人で混雑します。午前中の人が少ないときに訪れた方が待ち時間も少なく、さらにキリスト像も逆光にならずに撮影ができるのでおすすめです。
現在のところ、このコルコバードの丘は、その景観維持のために入場制限があり、チケットは前もっての購入が必要です。下記MEMOのホームページから予約ができますが、ホームページがうまく機能していないことも多いため、その際には旅行会社のツアーに参加するか、または現地のオフィスでチケットを予約することも考えておきましょう。
ブラジルは日本から遠く離れた国ですが、日系人がたくさんいることもあって、生活レベルで日本の文化が染みついています。親日的な国ですが、治安は日本に比べると非常に悪いので、夜になったら出歩かない、一目で高級と分かるものは持って歩かないなどの対策が必要です。
また、リオデジャネイロで最も有名なカーニバルが行われる2月中旬ごろは、航空運賃の高騰や、宿が確保できないと言った問題も発生します。今回ご紹介したキリスト像も含め、この時期にリオデジャネイロへの渡航を考えられている方は、前もってしっかりとした準備をしていってくださいね。
なお、今回ご紹介したキリスト像も含め、現地の情報はよく変更されます。旅行開始前にはしっかりと最新情報を確認してください。
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(2023/11/29更新)
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