写真:よしおか
地図を見る岐阜県の宮川朝市、千葉県の勝浦朝市と並び、日本三大朝市に数えられる輪島朝市。約一千年以上前、神社の祭礼日に魚介類や野菜などを交換し合ったことが始まりとされています。それから約一千年以上の歴史のなかで、地元の台所のみならず、食材流通の観光地として発展してきました。
輪島市は日本海に面しているため、海の幸が豊富な場所。一年を通して様々な魚介類を楽しむことができます。輪島朝市が開かれる通称「朝市通り」は、輪島港からほど近く、新鮮で穫れたての魚介類を店頭に置くことができるんです!
約360mも続く朝市通りの路肩には鮮やかなオレンジ色のテントが連なり、多い日ではその数、全部で約200店舗以上。午前8時から正午までの間、売り手の掛け声が活気良くあふれ、たくさんの観光客が訪れます。
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地図を見る輪島朝市の店舗は魚介類だけではなく、野菜や伝統工芸品を販売する店舗もあり、様々なものが並んでいます。輪島を代表する輪島塗が驚きのお値段で売られている店舗や、輪島塗の箸やストラップなどお土産に最適なものばかり♪せんべいや饅頭、そのほか能登ならではの魚醤油「いしる」も購入することができます。
輪島朝市の旬の季節はなんといっても冬!日本海側の冬は凍てつく寒さで厳しいですが、魚介類は脂がのり、最も美味な季節。冬の日本海を代表する「加能ガニ」は11月〜3月の間解禁され、朝市はたくさんのカニで溢れます。身がぎっしりと詰まり、ぷりぷりした歯ごたえと極上の甘みを是非味わってみてください!
遠方からお越しの場合、持ち帰る際に生の魚介類の鮮度が落ちることを気にされる方もいらっしゃると思います。朝市通りには、購入した魚介をさばいてくれる「朝市さかば」という飲食店があり、その場で新鮮な味を堪能することができるんです♪
写真:よしおか
地図を見る輪島朝市を歩いてみると、売り手は女性ばかりだと気づくことでしょう。輪島の女性は昔から働き者とされており、売るも買うも女性と言われているほど。方言の「買(こ)うてくだぁー」(買ってください)の活気の良いかけ声があちらこちらから聞こえ、輪島の女性のたくましさを感じることができます。
露店のほかにリヤカーを引く昔懐かしい姿も見ることができます。港で水揚げされたばかりの魚介類が積み込まれ、一夜干しされた干物が吊るされたリヤカーを押すおばあちゃんたちの姿は「振り売り」と呼ばれ、輪島朝市ならではの光景。ここではもう日常の光景となっていますが、石川県外から来た方にとっては珍しい光景にうつるかもしれません♪
写真:よしおか
地図を見る朝市通りには、通りに並ぶ露店の他にも見所が多くあるんです!
なんと輪島市出身の漫画家で「マジンガーZ」や「キューティーハニー」、「デビルマン」など数々の名作を送り出した永井豪さんの記念館が朝市通りにあるんです!外観は和風の町家づくりとなっていますが、中に入ると一気に永井ワールドに♪高さ2mのマジンガーZや等身大デビルマンのほか、貴重な原画も展示されています。永井豪さんの作品に親しんでこられた方にはたまらない空間!
その他、喫茶店や輪島塗のギャラリーも通り沿いに立ち並び、露店以外でも楽しめる観光所となっています。
また、朝市通り徒歩圏内には朝市から取り入れた食材や地元の食材を活かすお食事所が多くあり、イタリアン料理「アユート!」や「オリゾンテ」をはじめ、フレンチ料理「ラトリエ・ドゥ・ノト」など、オシャレなお店もたくさん!是非足を運んでみてください♪
写真:よしおか
地図を見る輪島朝市には朝市の魅力を発信すべく公式のゆるキャラ「市姫朝子」がいます。朝市通りにある市姫神社から生まれたとされ、通称「朝いっちゃん」と呼ばれています。
愛くるしい表情から輪島市内では大人気♪天気の良い日や、朝いっちゃんのスケジュールが合う日は朝市通りで姿を見ることができますよ!「朝いっちゃん」を見かけたら是非観光の思い出に記念写真をどうぞ♪
輪島朝市は、お正月の3が日、毎月第2・4水曜日が定休日となっています。マイカーでお越しの方は、輪島マリンタウンにある「朝市駐車場」をご利用ください(300円)。
輪島市では「のらんけバス」と呼ばれるコミュニティバスを運行しており(100円均一)、様々なコースが用意されています。輪島朝市を堪能したあとは、「のらんけバス」で輪島市内を観光されてみてはいかがでしょう♪
輪島朝市のおばあちゃんたちの笑顔はきっと皆様に元気を与えてくれることでしょう。そんな笑顔を見に行くのもよし、工芸品を見るのもよし、魚介類を堪能するのもよし。色々な楽しみ方がある輪島朝市。約一千年に渡って愛される輪島朝市に是非、足をお運びください!
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(2024/10/16更新)
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