「かわいい」がたくさん!スイスの小さな町カルージュを歩く

「かわいい」がたくさん!スイスの小さな町カルージュを歩く

更新日:2014/12/15 15:23

自然豊かな山々に、牧歌的な風景の広がるヨーロッパ永世中立国スイス。その第二の都市ジュネーブの隣にある小さな町「カルージュ(Carouge)」には、スイスの伝統的な町並みとは少し違ったかわいい町並みが広がっています。

ガイドブックにはあまり載っていないこの小さな町ですが、ジュネーブ旅行で出来た隙間時間で訪れることが十分可能です。人々の生活が根付いたこの小さな町に散歩に出かけてみませんか?

カルージュ(Carouge)ってどんな町?

カルージュ(Carouge)ってどんな町?
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国際金融都市として知られている、ジュネーブの街からトラムに乗ってたったの15分、距離にして3キロほど離れたところにあるカルージュ(Carouge)の町。人口はたったの2万人足らず、面積は2.7平方キロメートルいう小さな町なのですが、ここではスイスで見られる伝統的な街並みとは少し違った光景が見られるとして、ジュネーブにやってきた観光客が訪れる場所になっています。

なぜジュネーブのすぐ隣にある町なのに、スイスと違った街並みが見られるの?それは、この町の歴史に起因します。

カルージュの歴史って?

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カルージュの町の歴史は、18世紀に結ばれたトリノ条約にまでさかのぼります。当時領土争いをしていたジュネーブとサヴォイア公国(北イタリアにあった、後のサルデーニャ王国の前身となった国)がこの条約により停戦協定を結び、カルージュの町はサヴォイア公国側に入ります。

地理的にはジュネーブの隣にありながら、サヴォイア公国に帰属するカルージュの町はこれ以降、地理的な特長を活かして商業都市として大いに発展します。

その後ナポレオンの時代にはフランスに帰属したこともありましたが、19世紀の条約によってスイス側のジュネーブ州に帰属することが正式に決まりました。しかし歴史的にはイタリアの影響を強く受けているため、現在スイスで見られる一般的な街並みとは違った景観が見られるようになったのです。

また、カルージュは当初から開放政策を取っていたため、カトリックであるサヴォイア公国に属しながらも、プロテスタントを信仰していました。小さな町ながらも非常に面白い歴史を辿っていますね。

この町をお勧めする理由。それは、とにかくかわいい町並み!

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文化的にも歴史的にも北イタリアの影響を受けているカルージュの町。その町並みは、女性なら誰もが「かわいい!」と口にしてしまいたくなるでしょう。

3階建ての低い建物が立ち並ぶメインストリートには、スーパーマーケットにパン屋やチーズ屋。アンティークショップに、きれいにディスプレイされた花屋さん。雰囲気のあるカフェテリア。雑貨屋。目に入るものがとにかく「かわいい!」のです。

また、この町を有名にしているのは、水曜と土曜日に開かれるという市場。時間が合う方はぜひ参加してみましょう。ジュネーブという大都市では決して見られない、ヨーロッパの人々の生活が垣間見られる良い機会となるでしょう。

「アートの町」カルージュ

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カルージュの町は、「アートの町」としても有名。それはこの地に昔からあった、「自由」な気質の中でたくさんの芸術家が育まれ、現在でもこの地で生まれ育った芸術家たちがたくさんのギャラリーを開いていることからも分かります。

また、カルージュの住民はそういった若い芸術家の卵たちにアパートを提供したり、金銭的な支援をしたりと、まさに町が一丸となって芸術を支えています。

決して大きくはないカルージュの町のメインストリートを歩いていると、そのギャラリーの数にびっくりするでしょう。気になる作品があれば、中にふらっと入って作品を鑑賞するのも楽しいですね。

特におすすめの時間帯は

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かわいい光景の広がるカルージュの街ですが、小さな町なので数時間だけ滞在しておしまい、ではもったいない!!実はカルージュを訪れるのにおすすめの時間があるのです。

それはずばり、夕方から夜にかけての時間帯。店も早くしまってしまい、また街灯もあまり多くないことから寂しい雰囲気になるんじゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、それが逆に昔ながらのヨーロッパの雰囲気をふんわりと醸し出していて情緒に溢れているのです。大都会のギラギラと電飾で溢れた光景を見るよりも、心穏やかに、しっとりとした風景を楽しめますよ。

最後に

カルージュに行くには、ジュネーブ市内からトラムに乗りましょう。

ジュネーブの鉄道駅である、コルナヴァン(Cornavin)駅や、多くのバスやトラムが発着しているベルエール(Bel Air)広場から、12番のカルージュ行きのトラムに乗って、約15分から20分。

降りる駅はマルシェ(Marché)駅がカルージュの中心で便利ですが、カルージュ自体はとても小さな町なので、終点まで乗り過ごしてしまっても歩いてすぐに戻ってくることができます。

ジュネーブからはたったの3キロしか離れていないので、ジュネーブの観光で出来た隙間時間で訪れることも十分可能です。

この町は、観光地としてはあまり有名ではありませんが、だからこそそこに住んでいる人々の生活感を感じられます。観光客ということは一時忘れて、現地の人々のように町歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/06 訪問

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