東京の両国というと、多くの方は相撲で知られる両国国技館を思い浮かべるでしょう。その両国国技館の隣、JR総武線・都営地下鉄大江戸線の両国駅に隣接する形で、江戸東京博物館は建っています。大江戸線両国駅の出口から、徒歩1分という近さ! 東京スカイツリー駅から都バスで両国駅までおよそ17分です。
都心でこの立地には驚きますが、さらにこの博物館の面積がすごいんです。地下1階、地上7階、延床面積48,512.95平方メートル。なかなか、このような規模の博物館にはお目にかかることができません。
博物館の広さは中でも存分に体感できます。1800年代前半の日本橋の原寸大レプリカが通っていたり、明治時代の新聞社の原寸大レプリカが建っていたりするのです。
木造の日本橋を渡るときは、当時の江戸っ子になった気持ちになり、心が弾みます。この日本橋を渡りきったところから、いよいよ見学がスタート! 江戸時代にタイムスリップした気持ちで、昭和へと続く東京の歴史を学んでいきましょう。
徳川家が江戸に幕府を開いてから約260年間、江戸時代が続きました。現代でもさまざまな歴史小説、時代劇ドラマ、映画などで取り上げられる時代なので、私たちにとっても身近な時代といえるでしょう。
その時代の浮世絵、絵巻、着物、古地図などの展示物だけでなく、大型模型などもあることから、江戸時代に生きた人々の息吹が感じられる展示内容となっています。江戸時代が好きな方もあまり興味がない方も、わくわくした気持ちになれますよ。
写真は、19世紀前期の呉服店、三井越後屋の模型(10分の1の縮尺)です。精巧な模型から、呉服店で働く商人、着物をあつらえるお客、道行く人々など、躍動感が感じられます。
江戸の代表的な庶民住宅というと、長屋。商人や職人の住居のほか、家族が暮らす住居の一部が再現されいています。土間、板の間、部屋の家具など、当時の暮らしぶりを間近で見ることができます。
ここでご紹介するのは、家族が暮らす住居。ちょうど赤ちゃんが生まれたお宅でした。昔は自宅で出産するのが主流だったんですね。
また、ここで、ぜひ体験していただきたいのが、天秤棒を担ぐこと。商人が棒の両端にかごをつけて肩で担ぐときの棒を天秤棒と言います。実際に商人が担いでいた重量の天秤棒を担げるのですが……担いだまま、その重さに固まりました。とても歩けません。自分がひ弱な現代人であることを痛感しました。
江戸時代の娯楽といえば、歌舞伎。2013年4月には、銀座の歌舞伎座も装いも新たにお目見えしますね。現代にも続く歌舞伎の芝居小屋・中村座の模型や、江戸歌舞伎の代表的な演目「助六(すけろく)」の舞台展示を見ることができます。
その衣装の豪華なこと。その華やかさは、それまで見学してきた町並みや生活様式などの中でもいちばん。当時の人々が、日常を忘れる娯楽として楽しんでいたことが分かる気がしました。
ほかにも、明治から昭和まで東京の遷移を見られる展示、企画展、さらには特別展もあります。広大な博物館なので、常設展示を見学するだけでもかなり時間がかかります。特別展も楽しむ場合は、1日がかりを想定しておくといいでしょう。和食、イタリアン、カフェと飲食店もそろっているので、休憩をはさみつつお楽しみください。
広大な博物館にも驚きますが、観覧料にも驚きます! 常設展(企画展含む)観覧料が、なんと大人600円! こんなに楽しめて、この値段。はっきり言って、お得です。
【江戸東京博物館】
住所:東京都墨田区横網1−4−1
電話番号:03−3626−9974
常設展観覧料:大人600円、65歳以上の方300円、大学生480円、高校生・中学生300円、小学生・未就学児童 無料。
開館時間:9:30〜17:30/土曜日は9:30〜19:30(入館はそれぞれ閉館の30分前まで)
休館日:休館日カレンダーを参照のこと。
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(2023/11/29更新)
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