高野山奥之院で毎日弘法大師に食事を届ける「生身供」を見よう

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高野山奥之院で毎日弘法大師に食事を届ける「生身供」を見よう

高野山奥之院で毎日弘法大師に食事を届ける「生身供」を見よう

更新日:2015/03/05 17:43

奈良山 鹿子のプロフィール写真 奈良山 鹿子 元観光バスガイド

2015年で弘法大師空海により開創されて1200年となる高野山。中でも最大の聖地と言われる奥之院は、高野山を開いた弘法大師空海が入定した場所に御廟があり、神聖な場所とされています。
この御廟の中で、弘法大師は今も生きて瞑想を続けているとされていて、毎日食事が届けられていることをご存知ですか?「生身供(しょうじんぐ)」と呼ばれるその儀式の様子は一般参拝客も見ることが出来、チャンスは1日2回です。

高野山いちのパワースポットと言われる奥之院

高野山いちのパワースポットと言われる奥之院

写真:奈良山 鹿子

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高野山奥之院と言えば、観光名所として思い浮かべるのは参道にずらっと並ぶ墓石や供養塔ではないでしょうか。

奥之院は、弘法大師空海が今も生きているとされる御廟(ごびょう)があり、そこへ続く参道は一の橋から全長およそ2kmにおよびます。参道には織田信長、武田信玄、豊臣秀吉など戦国時代の大名たちの墓石をはじめ、その数20万基と言われる石塔がずらりと並び、まっすぐ伸びる杉並木と相まって、神聖な雰囲気に包まれています。奥之院は、死後魂がやってくる「他界」と信じられていて、弘法大師のそばで眠りたいと願った人たちが墓石を作らせたことにより、現在の参道が出来上がったとか。
各墓石には「○○ヶ墓所」などの札が立っているのでわかりやすいです。一の橋から御廟に続く御廟橋までは、歩いておよそ30分です。途中墓石などを見ながらゆっくり歩くとそれ以上かかりますので時間には余裕を持っておくとよいでしょう。

生身供は味見から。

弘法大師空海は835年、現在の奥之院のある場所の洞窟の中で入定(にゅうじょう)しました。入定とは「瞑想をして生きたまま仏になる」こと。なので、今現在も弘法大師は御廟の中で生きているとされているんです。生きているという事は、食事が必要。そこで行われているのが今回ご案内する「生身供」です。

この生身供は1日2回、6:00と10:30に行われています。これが毎日、雨の日も雪の日も続いているんです。
スタートは奥之院御廟橋手前、水向け地蔵の前にある御供所横。つくられた食事を毒味する出発の儀が、嘗試地蔵(あじみじぞう)の前で行われます。

生身供は味見から。

写真:奈良山 鹿子

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味見の後は担いで運ぶ

味見の後は、2人の僧が食事が入った白木の箱を担いで進んでいきます。
先頭を歩くのは維那(ゆいな)と呼ばれる仕侍僧。御廟の中の弘法大師の姿を知っているのは唯一この維那だけと言われています。

食事の中身は「御飯とお汁・季節の野菜のおかず」だそうです。やはり魚や肉は使用しない精進料理なんですが、時にはパスタやシチューなどの洋食もあるそうですよ。

味見の後は担いで運ぶ

写真:奈良山 鹿子

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御廟橋を渡り、燈籠堂へ…

「脱帽・私語厳禁」などの札がある「御廟橋」を渡り、階段を登って燈籠堂(とうろうどう)の中へ。燈籠堂の中で食事をお供えをしたあと読経し、読経が終わると木箱に戻して来た道を帰って終了です。所要時間は30分以上。これが毎日、欠かさず行われているというのはすごいことですよね。

燈籠堂の後ろに弘法大師御廟があります。堂内にも「御廟はこちら」などの案内板がありますが、参拝の際は裏手の御廟へお参りを忘れずに。

御廟橋を渡り、燈籠堂へ…

写真:奈良山 鹿子

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生身供を見るためには

生身供の一部始終は少し離れた場所から見ることができますが、もちろん観光のためにやっているわけではないので、そっと見届けましょう。
また、時間が午前中なので間に合うように計画を立ててください。前日奥之院近くの宿坊に宿泊している場合は早起きして6:00の生身供を見届けたいものです。他の宿坊に宿泊・または朝から高野山に来る場合は10:30に間に合うように。特に車ではなく電車やバスを利用する人は、事前に時間を調べておかないと間に合わない場合があります。
また、御廟橋より奥は写真撮影不可なので、カメラを向けることのないようご注意ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/18−2014/12/19 訪問

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