明治以前は兵庫県の大部分を「播州(ばんしゅう)」または「播磨(はりま)の国」と呼び、忠臣蔵で有名な赤穂浪士の赤穂も播州の一部であり現在は赤穂市となっている。兵庫県の西部を観光する際は抑えておきたいスポットのひとつだ。
今回は播州の中でも姫路にスポットを当てるわけだが、姫路を語る上で姫路城は外せない。姫路城は平成5年に奈良の法隆寺と共に日本で初めて世界文化遺産に指定された日本を代表する城郭である。平成27年3月26日まで大天守保存修理工事を行っており大天守およびその周辺は入ることが出来ないため注意しておこう。(入城料400円)
昼にじっくりと姫路観光を行ったあなたはとてもお腹が空いている頃だろう。播州グルメを存分に味わえる名店を紹介させていただく。「居酒屋 楽歳」は姫路駅南口から徒歩90秒という近さにある好立地だが値段はリーズナブル!古民家を改装した店舗で提灯がたくさん掛かっているのが目印だ。外観も内装もホッとする造りであり気楽に播州料理を楽しむにはもってこいの店だ。
楽歳では姫路の地酒も取り扱っており山廃仕込の純米「奥播磨」などは寒い時期にお燗でキュッといくには最高である。山廃ならではの、厚みのある味わいと、くっきりとした酸が絶品で油料理などにも決して負ける事なく味わう事が出来る。
その他「八重垣」「雪彦山」「白鷺城」「山田錦」「袋しぼり」「青乃無」「米のささやき」が置いてあるため、日本酒好きな方も十分楽しめるであろう。
さてお待ちかねの播州グルメだ!まずご紹介するのは「姫路おでん」。一般的なおでんはからしをつけて食べるが姫路おでんは生姜醤油で食べるのが特徴的だ。
楽歳の姫路おでん盛り(600円)はたっぷり出汁を吸ったおでんに生姜醤油がかかっているスタイルでそのままハフハフ食べることが出来るのが嬉しい。特に大根が最高であり、物凄く生姜醤油と合うのだ!
次は播州発祥の「ひねポン」(400円)をご紹介しよう。ひねポンとはひね鳥を特製のタレでつけた物を焼き、ポン酢で和えたものを指すのだが姫路周辺以外ではあまり見かけないご当地料理である。「ひね」とは「古い」と言う意味の方言であり簡単にいうと卵の産まなくなった鶏のことである。
卵を産まなくなった分の栄養が肉に行き渡るため、若鶏と違い地鶏の様な歯応えがあるのが特徴だ。噛めば噛むほど染み出してくる旨味がポン酢と交じり合い口の中が幸せになることだろう!
最後にご紹介するのは「ぼっかけ肉しゅうまい(1個180円)」。ぼっかけとは牛スジとこんにゃくを甘辛く煮込んだもので兵庫県の郷土料理である。
楽歳のぼっかけ肉しゅうまいは牛スジとこんにゃくをみじん切りにしシュウマイの皮に包んだものだが、まず大きさに驚く。子供のこぶし大くらいあるのだ。そんな大きさの出来立てシュウマイが180円なのだから嬉しいではないか。
肝心の味だがぼっかけが入っているので口の中に含んだ瞬間ホロホロと崩れ肉汁が広がるのが特徴的だ。そして牛スジとこんにゃくの歯応えがアクセントとなり大きいにも関わらず飽きが来ないため最後の一口まで美味しく食べることが出来るだろう。非常にコスパがよいのでぜひ頼んでほしい。
姫路駅周辺は姫路城を始めとし「書写山・円教寺」などの歴史を感じることの出来る名所旧跡やサファリパークと遊園地が併設されている「姫路セントラルパーク」など遊ぶには事欠かないだろう。
グルメはご紹介させていただいた他にも瀬戸内海の海の幸を使った魚料理が大変美味しいのでぜひ食べてほしい。
観光もグルメも楽しめる町であるので訪れてみては如何だろうか。
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(2024/12/14更新)
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