写真:浦 カオリ
地図を見るエンジェル・フォールのあるカナイマ国立公園は総面積約3万平方km、四国の約1.6倍(!)に相当する広大な公園です。公園内は熱帯雨林が生い茂っており、タランチュラや蛇などの生物が見られます。またこの公園一番の特徴はテーブルマウンテンです。この山の形状はテーブルのように頂上部分が平らな山なのですが、その数はなんと100以上。約20億年前の地層が風雨によって削られて出来たと言われており、この山々の風景だけでも圧巻です。
そのなかのテーブルマウンテンの一つ、標高約2,560mのアウヤン・テプイ(悪魔の山)から流れ落ちる滝が落差世界一のエンジェル・フォールを観に行くツアーがあります。
写真:浦 カオリ
地図を見るエンジェルフォールへ行くには、まず「カナイマ」という村へ行かなくてはなりません。シモン・ボリーバルという町からセスナで移動します。6人乗りの機体は少々、不安になるような簡素なもの(笑)。終始、ガタガタと機体から音が…。
しかし、窓から見る風景はすぐにカナイマ国立公園の大自然へと変わります。どこまでも続く熱帯雨林、森の合間を流れる大河、数多くのテーブルマウンテンなど。次々と表情を変える風景に胸が躍ること間違いなし!
写真:浦 カオリ
地図を見るカナイマの空港からはいよいよ、ボートでエンジェルフォールのキャンプサイトへ!最初は水しぶきが上がるほどのスピードで進むのですが、上流に行くにつれ浅瀬が目立ちだします。そうなるとスピードもゆっくり、岩場を避けつつ川を進みます。また熱帯の気候なので突然の土砂降りにも見舞われることも。またこのボートも癖もの。板を渡しただけの座席で、約4時間のクルーズです。余裕がある方は濡れてもいい座布団があるといいと思います。
しかし、その疲れをも忘れさせてくれるのがカナイマ公園の景色。川の色はコーラ色、そびえ立つテーブルマウンテンに冒険心も高まる一方でしょう。
写真:浦 カオリ
地図を見るボートの旅の終盤にようやく、エンジェル・フォールを擁するアウヤン・テプイが前方に見えてきます。晴れていれば頂上から流れ落ちるエンジェルフォールの全貌を見られます。
さて、長い移動の1日目はふもとのキャンプサイトで宿泊です。ほったて小屋のような場所に、ハンモックがずらり。ここが寝床になります。トイレはありますが水洗ではありません。お風呂は川の水です。ここまで来ると気分はジャングルの探検隊。日本では味わえない、非日常の世界をとことん楽しみましょう。
写真:浦 カオリ
地図を見る翌朝は歩いてエンジェルフォールを真下から望める展望台へ。道中はこぶし大のタランチュラや蛇に遭遇することもあります。またドロドロの泥道を歩いたり、川を渡ったり、倒木をくぐったりと険しい道のりです。そして出発から約1時間で展望台へ到着!天候によっては雲がかかって頂上が見えないこともありますが、しばらく耐えていると雲間から流れ落ちる滝の全景を見れるチャンスがあります。諦めずにじっと一瞬の晴れ間を待ちましょう。
エンジェルフォールには滝壺がないということで有名ですが、展望台の近くには滝壺のプールがあり、泳ぐこともできるので水着を着ていくことをおすすめします。
エンジェルフォールのツアーはエンジェルフォールを見るだけでなく、カナイマ国立公園の自然を存分に味わうことができる場所です。セスナから見える景色はここカナイマでしか味わえない、地球最古の姿を見ているようでとても感動します。また、カナイマの村近くにあるサポの滝では滝の裏を歩くという、面白い経験もできます。
皆さんもカナイマ国立公園で、エンジェルフォールで、冒険に満ちた旅に出てはいかがでしょうか?
ツアーの参加申込みはシモン・ボリーバルの町で行うことができます。バスターミナルにツアー会社が何社かあるので、そこで申し込みが可能です。ボートツアーのベストシーズンは雨季の6月〜11月頃。乾季の12月〜3月は川の水が減るため船で行くことが難しくなります。行く時期も確認しましょう!
【エンジェル・フォール】
首都カラカスより小型機でシウダ・ボリバルへ。
シウダ・ボリバルよりセスナでカナイマ村へ。
カナイマ村よりボートで約4時間。
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(2023/11/28更新)
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