糸満市「平和祈念公園」と共に訪れたい「沖縄師範健児の塔」

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糸満市「平和祈念公園」と共に訪れたい「沖縄師範健児の塔」

糸満市「平和祈念公園」と共に訪れたい「沖縄師範健児の塔」

更新日:2015/01/07 13:55

礼 不二子のプロフィール写真 礼 不二子 気まま旅ブロガー

沖縄県糸満市の沖縄戦跡国定公園にある慰霊塔「沖縄師範健児の塔」。沖縄戦で多くの死者を出した沖縄師範学校生(鉄血勤皇隊)が祀られています。この一帯は、軍人と住民が多数犠牲者がでた地区でもあります。

「平和祈念公園」の南側にある「沖縄師範健児の塔」

「平和祈念公園」の南側にある「沖縄師範健児の塔」

写真:礼 不二子

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沖縄県糸満市の沖縄戦跡国定公園に建立された摩文仁(まぶに)丘の麓にある、「沖縄師範健児の塔」(おきなわしはんけんじのとう)。沖縄戦で多くの死者を出した沖縄師範学校生(鉄血勤皇隊)を祀る慰霊塔です。

「沖縄師範健児の塔」は「平和祈念公園」の南側に位置しますので、「平和祈念公園」の中心部から歩くと距離があります。那覇空港方面から国道331号線で「沖縄師範健児の塔」へ行かれる場合は、「平和祈念公園」の手前になります。駐車場もありますので、「沖縄師範健児の塔」から「平和祈念公園」には車での移動をお勧めいたします。

戦没者の慰霊碑

戦没者の慰霊碑

写真:礼 不二子

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入口から「沖縄師範健児の塔」に至る迄に、いくつかの慰霊碑があります。
こちらの写真は「風部隊之碑」。
昭和19年に旧第32軍の指揮下に入り、戦況気象情報、基地通信、整備、燃料補給、整備の任務に当たっていた風部隊。昭和20年4月、米軍の沖縄本島上陸以来、壊滅状態になった軍通信網に代わって、大本営(最高統帥機関)や関係部隊に戦況を報告するなど通信業務にも携わった部隊です。この碑には、沖縄戦南部一帯の激戦の過程で犠牲になった方が祀られています。

この他にも、沖縄戦やラバウル戦線他太平洋戦争に従軍し散華した、独立臼砲第1連隊に関係のある英霊を祀った「独立臼砲第1連隊戦没英霊之碑」や、摩文仁付近一帯の戦没者約12000人が祀られている「南冥の塔」があります。

※独立臼砲第1連隊:昭和15年8月、満州公主嶺にて対ソ作戦に備えての特殊兵器を装備した秘密部隊として創設された部隊。

「沖縄師範健児の塔」へと続く道

「沖縄師範健児の塔」へと続く道

写真:礼 不二子

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「沖縄師範健児の塔」へはなだらかな階段を下っていきます。
昭和20年、米軍に追い詰められた日本の軍人と一般住民は、沖縄戦終焉の地であるこの一帯に逃げ場なくやってきたのでしょう。
右手に分れている道は、海の方面へと続いていきます。

海に向かっている道

海に向かっている道

写真:礼 不二子

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海に向かっている道。進んで行くと火炎放射器の跡が黒く残っています。
陸も海も米軍に囲まれ、逃げ場のない日本兵と住民。
その中で水の確保に近辺にひとつしかない金井戸(チンガー)に数万人の日本兵と住民が水を求めて殺到。
しかしそこを狙い撃つように、米軍による海からの砲撃。多くの犠牲者がでて、当時は井戸の周りは死体であふれ、地獄絵図のようだったと言われています。

「沖縄師範健児之塔」と「平和の像」

「沖縄師範健児之塔」と「平和の像」

写真:礼 不二子

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「沖縄師範健児之塔」 沖縄師範学校男子部の生徒によって編成された、鉄血勤皇師範隊(てっけつきんのうたい)を祀った碑。
沖縄師範健児之塔の斜め後方に立っているのが「平和の像」。
向かって右側の少年が「友情」を、中央の少年が「師弟愛」を、左の少年が「永遠の平和」を象徴しています。

鉄血勤皇隊とは、太平洋戦争末期の沖縄戦に動員された日本軍史上初の14〜17歳の学徒隊です。徴兵年齢に達していない少年なので、法的根拠が無い為、形式上は「志願」。志願兵の場合は親権者の承認が必要です。しかし学校が意図的に印鑑をつくり書類を作成したこともあり、事実上強制のような例もあったようです。

鉄血勤皇隊は伝令や通信、切り込み、箱に火薬を詰めた爆弾を背負っての特攻を強いられました。伝令なども、同じ文書を3人に持たせ、そのうち1人だけがたどり着く…という過酷な任務だったと言われています。

「平和の像」の裏側にガマ(壕)があります。鉄血勤皇師範隊はこのガマ(壕)に追いつめられ。軍から解散命令を受け、斬り込みに出撃する者、手榴弾で自決する者、米軍の火炎放射を浴びて焼け死ぬなど多くの犠牲者がでました。
現在、ガマ(壕)内は自由に見学ができます。中には納骨堂が作られています。火炎放射の後も残っています。

最後に

海の景色は美しく、でも言葉では言い表せない、気持ちになる場所です。「平和祈念公園」に立ち寄る方は多いと思います。
「平和祈念公園」に行かれる際は、是非とも立ち寄って頂きたい。
沖縄戦を現代に伝える為に、語り継がなければならない事を感じる場所です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/13 訪問

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