写真:ろぼたん
地図を見る河崎の見所はなんといっても、まるで時代劇のセットのようなレトロな蔵が立ち並ぶ町並みです。伊勢市駅から徒歩10〜15分くらいの場所にあり、勢田川沿いに約1キロ続いています。
伊勢神宮の外宮からも立寄りやすい場所にあるのですが、ここまで足を運ぶ観光客はそう多くはなく、まさに穴場。ディープな伊勢観光ができる場所なんですよ。写真を撮るにも人が写り込まず、そして車も滅多に通らないので、じっくりカメラを構えることができるカメラ好きには嬉しい場所でもあります。
昔は蔵だった建物をカフェや雑貨屋さんへと修復して利用しているところも多く、お散歩途中に立寄ってみるのもオススメです。
写真:ろぼたん
地図を見る問屋街として賑わった河崎を代表する300年続いた酒問屋「小川商店」を修復した「伊勢河崎商人館」。母屋と7つの蔵を資料の展示や伊勢土産を販売する店として利用しています。資料館の中には昔利用されていた家具や商いをしていた頃の道具、伊勢・河崎の歴史を知る資料などが展示されています。
特に2階の窓から眺める河崎の街並みと中庭を望む茶室はまさにタイムスリップをしたかのような郷愁を誘う景色です。
資料館入館料:大人300円
写真:ろぼたん
地図を見る「切り妻屋根」とは屋根のてっぺんの棟から地上に向かって本を伏せたような山の形状をした屋根のことで、この形の屋根が河崎の町の特徴の1つです。まるでノコギリの歯のような「切り妻屋根」の上にあるのは「鬼瓦」。この「鬼瓦」と家の両隅の屋根の隅にある「隅蓋(すみぶた)」は特に意匠が凝っていて、出来映えに驚くものばかりです。
「隅蓋」は屋根の隅にあって、瓦と瓦がぶつかるところに水が入らないようにフタをする役目があるのですが、波や亀、鯉など水に関係するものが多くみられます。それは火事から家を守るようにという願いが込められているからだそうです。
こうした瓦は、その家の家紋だったり、神様だったりとそれぞれに趣向が凝らされていて、その意匠からどんな人が住んでいたのかを想像して歩くのも楽しいかもしれません。
河崎の街には、元々は何の蔵だったのかといったことが書かれたプレートが壁に貼ってあるので、それを読みながら散策すると河崎通になれちゃいますよ。
写真:ろぼたん
地図を見る伊勢河崎商人館でも購入できるS(エス)サイダーは、1909(明治42)年、昭和後期まで製造され続けた炭酸飲料水です。そしてこのSサイダー、もともとこの酒問屋である小川商店の商品でした。
三重県内に留まらず、京都・愛知・静岡…、そして台湾にまで販路を伸ばしていったというSサイダーもコーラなどの新しい清涼飲料水に追いやられ、時代の波にもまれて販売停止になっていました。しかし2008年に四半世紀ぶりに復活!
味やパッケージなどできる限り当時のままを忠実に再現していて、サイダーの原材料は砂糖、酸味料、香料だけで作っているんですよ。
ちょっとここは、懐かしい喉越しのSサイダーを試してみなサイダー!
写真:ろぼたん
地図を見る最後にご紹介するのは、伊勢に来たなら是非食べたい伊勢えびが豪快に入った「あじっこ」の「伊勢えび雑炊」です。
お値段なんと920円!1,000円しないで伊勢えびが食べられちゃうんです。そしてこの雑炊には縦に半分に切った伊勢えびが1匹ゴロンと入って登場して、見た目にも迫力がありますよ。
夜は居酒屋として営業しているお店は古い日本家屋を利用していて、風情ある河崎の街並みに溶け込んでいます。間口の狭い玄関や急な階段など、伊勢河崎商人館と同様、昔の家の造りがわかるそんなお店です。
グツグツと煮込まれた雑炊を一口食べると、口の中に海老の味がじんわりと広がる身も心も温まる一品です。しっかり煮込まれてエキスが出汁に溶け込んでいるため、伊勢えび自体には味はあまり残っていませんが、とにかく伊勢えびを気軽な価格で楽しみたいという方にはオススメです。
おかげ横丁やおはらい横丁の活気ある通りも楽しいけれど、ゆったりと江戸、明治と栄えた町並みをぶらりと歩く…。そんな昔に想いを馳せるお伊勢参りはいかがでしょうか。
ずっしりと重厚感が漂う蔵の展示や商家の暮らしぶりが垣間見られる河崎。伊勢神宮のご参拝をしたならば、2時間程度で観光できる河崎に立ち寄って、勢田川で栄えた往時の面影を探しながら町歩きをしてみませんか?
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(2025/1/22更新)
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