近鉄奈良駅から、南東に徒歩約30分。
まず、最初にご案内したいのが春日大社から高畑に抜ける道である「ささやきの小径(こみち)」。
行き方は、春日大社参道の二の鳥居の少し手前から右手に入る道があります。
小さな看板は立っているのですが、少し分かりずらいので気をつけてください。
この道は、他の観光スポットよりも騒がしくなく、お話をしながらのデートスポットにもぴったり。
神聖な雰囲気が漂い、長い樹齢を経ていると思われるアセビの木が道の両側に聳え立っています。他にも天気の良い日には新緑から光が漏れ、大変美しく道を彩るのです。
また下の禰宜道とも言われており、春日大社の神官が家路に着くための道でした。
耳を澄ますと、過去に神官達が走りぬけた足音が今にも聞こえそうです。
長い道ではなく、そこまで足元は悪くないので女性はヒールを履いての散策も大丈夫。
是非、普段街の中では感じられない小川のせせらぎや鳥の囀りを聞いてみてください。
そして、森を抜けるとそこはもう高畑。
急に風景が変わるので、少しタイムスリップした気分も味わえますよ。
「自分が一歩、永遠に通ずる路に踏出したといふやうな事を考えていた」
これは日本の有名作家、志賀直哉が「暗夜行路」を書き上げた際に日記に書いた言葉です。
「暗夜行路」は一人の男性が様々な女性との愛の様子を描き、苦悩していくお話。
ラストシーンは「愛」というものを改めて考えさせる内容となっています。
そして、そのラストシーンを執筆したのが、なんと高畑なのです。
うまく光を利用した書斎、窓から春日山を望める客間、武者小路実篤や小林幸雄など様々な文豪たちが集まった広い洋風のダイニングやロビー。
さらには6人の深く愛した子供たちと遊んでいたであろう中庭もあります。
自然をうまく取り込んだ作りである志賀直哉旧居は、様々な人たちの心をなごませたに違いありません。
「永遠に通ずる路とはどんな路だろう」
きっと光が温かく差し込む部屋に座り、美しい庭を眺めているとそんな風に想いを馳せたくなることでしょう。
この閑静な高畑で一際賑わっている「空気ケーキ。」
大変人気なお店で概観も大変おしゃれでいつも人で溢れかえっています。
奈良県の食材にこだわり、甘すぎず体にやさしいケーキ作りを目指しているお店です。
ここで食べて欲しいのが店の名前でもある、空気ケーキ。
ふわふわの丸いカステラのケーキにクリームと小豆をサンド。
まるで空気のような、ほわっとした触感はあと一個食べたい!と魅了させることでしょう。
他にも空気プリン、空気ロールなどバリエーションは様々で迷ってしまうかもしれません。
春日大社に近く、様々な文化人を魅了した奈良・高畑。
いつもの奈良観光に飽きてしまった人には本当におすすめ。
上品な雰囲気を見せる高畑で、おだやかな時間を過ごすのはいかがでしょうか?
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(2023/12/5更新)
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