湯の花温泉郷へは、JR亀岡駅からバスで向かいます。
市バスでも来訪は可能ですが、旅館側でも送迎車の用意がありますので、来館時にはお電話で事前に確認して下さい。
亀岡市は「霧の都」と称されるほどに深い霧が特徴で、霧深い盆地の代表的な土地として、小中学校の社会科の教科書にも掲載されています。
市の中心部にある亀岡駅から、山間の温泉郷に進んでゆくと、その霧は一層深さを増し、一寸先すら怪しくなるほど。
湯の花の曲がりくねった山道を進んでいくと霧の中から顔を現す昔懐かしい茅葺き屋根の門。
それが「すみや亀峰菴」です。
すみやの館内はこだわりの固まりです。
最初に目に飛び込んでくるのが、竜安寺や法隆寺の土塀と同じ洛西土に宇治深草の砂利を混ぜ入れて作る伝統的な土塀。頑丈になるだけでなく、土と砂利が形作る層が美しい風合いを魅せてくれます。
次に、ライブラリとして解放している「徒然文庫」の飾り扉。これは溶接ではなく、鉄の塊を熱して形にするという、古来からの職人技で作られています。
他にも随所にあしらわれた京唐紙や、お茶室に使われる杉剥ぎ板など、貴重な伝統技術はすみやの至る所で見ることができます。
特にお茶室に関しては、天井・床・壁など全てが古くからの建築技術で彩られていますが、現代的な匠も技を魅せます。躙り口に置かれた沓脱石です。透明な水晶のようなもので作られた大きな踏み石は、カメラのレンズなどにも使われる、透明度の非常に高いガラスで作られているのです。
古くからの技と新しい技が調和する空間、見事ですね。
こだわりの空間造りは勿論客室にも。
写真は「山の菴」と呼ばれる和モダンの客室で、掘りごたつで山の景色をゆったりと眺められる落ち着いたお部屋です。
すみやでは、この「山の菴」20部屋の他に、温泉掛け流し露天風呂を備えた客室「亀峰菴」があります。
「亀峰菴」は6部屋用意されており、それぞれが違った誂えです。
露天風呂の他に足湯のある丹波の古民家風客室“穂波”。囲炉裏の間・茶室を備えた“橘”。ハリウッドセレブの様な気分を味わえる岩盤浴付の洋室“清遊”など、どのお部屋も特別な時間を演出してくれます。
すみやには内湯・露天風呂など数種類の温泉がありますが、中でもおすすめしたいのが「山の隠れ湯」です。
山の隠れ湯は、旅館から少し離れ、木立の中にある散策路を進んだ先にひっそりと在る貸切露天風呂です。
格子戸と竹塀で囲まれた自分だけの特別な空間。まるでちょっとした秘湯にでもやってきた気分です。
この露天風呂の隣には「森の陽だまり」という名前のフリースペースがあり、ここではジャズなどの野外コンサートが開かれることも。
温泉につかりながらお隣からは素敵な生演奏が聞こえてくるなんて贅沢すぎる!是非体験して頂きたいものです。
すみやでお食事を楽しむ為の素晴らしい場所、それが「ダイニング旬膳・瑞禾」です。
ダイニングの中央には左官職人が手がけたおくどさんが鎮座しています。おくどさん、というのは京都弁でいうかまどの事。
おくどさんや、流し台の仕様に昔懐かしさを感じることが出来るかと思えば、席はどこか和モダンな様相。ここでも見事に古さと新しさが調和しています。
もちろん出てくる料理も見事です。
京料理の技に加えて、ここ亀岡は美味しさの宝庫。京野菜や丹波牛など、全国にその名を知られたブランド食材が、土地の物ならではの新鮮さで頂けます。
さらに、ダイニングにはいってすぐの所にあるワインセラーにもご注目。
常時約30種類のオーストリアワインが取り揃えられ、好みに応じてソムリエがセレクトしてくれます。こちらのソムリエはなんとオーストリアワイン大使!
ワイン好きには溜まらないセレクトが期待できますね。
すみやの大きな魅力の一つにSPAがあります。
すみやではこのSPAを「小湯治」と名付けています。
本来の湯治は、温泉施設に一週間以上長期滞在して体を癒すものですが、ここでは“アーユルヴェーダ”を取り入れて、短い滞在でも心と体に十分な癒しをもたらすよう願いを込めて名付けられたとか。
アーユルヴェーダ…あまり聞きなじみのある言葉ではありませんがコレ、れっきとした『医学』なのです。
インド・スリランカで生まれた約5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学で、生命そのものを科学する医学、あるいは実践的な生活健康法として受け継がれてきました。
トリートメントオイルを使ったハンドマッサージは自己治癒力を高めて体を内から外から浄化してくれます。
温泉と合わせてさらに深いリラクゼーションを楽しんでください。
湯の花温泉郷のある京都府亀岡市は、冒頭でも述べたとおり京都市からたったの20分。嵐山とは保津峡を挟んですぐお隣です。
こんなにも近いのに、京都市を離れるだけで驚きの静けさに包まれ、流れる時間を実感できるような空間へと足を踏み入れる事が出来るのです。
そんな静寂の温泉地にある贅沢なこだわりのお宿。
京都市内観光の拠点にするも良し、亀岡市内で亀岡城や元出雲を観光するも良し。
観光以外にも、ゴルフ場や川下りなど、周囲にはアクティビティも充実です。
そして勿論、ただお湯につかって「時間を楽しむ」でも良し!
楽しみ方は人それぞれ、由無し事を探しに出かけましょう!
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(2024/12/13更新)
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