ワインの産地としても名高いアレンテージョ地方の中心地であるエヴォラ。
エヴォラの街の象徴とも言えるのが、美しいエヴォラ大聖堂です。
ここは1584年9月に、伊東マンショらの天正遣欧少年使節が立ち寄った街。
学生時代、歴史の授業で習った記憶がある名前ですよね。
礼拝堂は18世紀に再建されているとは言え、伊東マンショや千々石ミゲルがここに来て讃美歌を歌ったりパイプオルガンを弾いたりしたのか思うと、「本当に実在していた人たちなんだなあ」という、漫画の世界に入り込んだような不思議な感慨に襲われます。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るエヴォラ大聖堂に併設されている納骨堂が「エヴォラ骸骨礼拝堂」です。
その名の通り、骸骨でできた礼拝堂。エヴォラにあった42の修道会墓地から集められたなんと5,000体分もの人骨が、壁や柱などの内装に使われています。
壁面に埋め込まれているのは大腿骨、柱の角に縦に並べられているのは頭蓋骨…。
どれだけ不気味なのだろうかと思いますが、「木は森に隠せ」ならぬ「骸骨は骸骨に隠せ」?
骸骨が多すぎて一見骸骨だとわからないという、シュールな状態になっています。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る天井は普通に絵が描かれているのか…と、油断することはできません。
よく見てみると、放射線状に並べられているのは頭蓋骨。
ここまでやるか!と、怖いのを通り越してなんだか笑いが漏れてきます。
ちなみに、礼拝堂にはカメラを手にした観光客が次々にやってくるのでざわついています。
霊が出てきそうな雰囲気はありませんので、怖がりな人でも大丈夫ではないでしょうか。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見る珍名所として有名な礼拝堂ではありますが、壁の小さな骸骨を見るとハッとさせられます。
ここは元は修道士たちの祈りと瞑想のための場所で、そのテーマは「メメント・モリ」。
Mr.Childrenのヒット曲のタイトルとして聞き覚えがある人も多いかもしれませんが、この言葉は「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味のラテン語の警句です。
観光客としての節度は守り、祈りをささげることも忘れないようにしましょう。
写真:一番ヶ瀬 絵梨子
地図を見るポルトガルを代表する名産品が、アズレージョと呼ばれる青いタイル。
小さなタイルはお土産物屋さんにもたくさん並んでいますが、教会や礼拝堂に行くと歴史ある大規模なアズレージョの装飾を見ることができます。
もちろんエヴォラ大聖堂も例外ではありませんので、見逃さないようにしてくださいね。
リスボンからエヴォラは長距離バスを使って2時間ほど。
時間があればのんびり1泊したいところですが、日帰りツアーを申込むこともできます。
近いと言える距離ではありませんが、せっかくポルトガルまで行くのなら見逃すのは惜しい街なので、ぜひ旅行計画に組み込んでみてくださいね。
お菓子がおいしい国なので、疲れたらエッグタルトやポンデロー(半熟カステラ)をどうぞ!
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(2024/4/20更新)
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