写真:乾口 達司
地図を見る「しあわせ回廊なら瑠璃絵(しあわせかいろうならるりえ)」は、一年でもっとも寒い時期、奈良を代表する三社寺(春日大社・東大寺・興福寺)を光の回廊でつなぎ、神秘的な瑠璃絵の世界を堪能してもらおうと企画されたライトアップイルミネーションイベント。
会場となる奈良公園一帯は、普段、灯りも少なく、夜間に園内をめぐるのはとても不便。しかし、イルミネーションがともされていると、そぞろ歩きもしやすいですよね。この機会に夜間の特別拝観や特別観覧をお楽しみください。きっと、日中では見つけられない新たな発見があるはず。
もちろん、奈良を代表する国の天然記念物「奈良公園の鹿」を模したオブジェも登場します。しかし、鹿がイルミネーションになっているなんて、思いも寄らないアイデアだけに驚く人も多いのではないでしょうか。
※写真は2024年のものです
写真:乾口 達司
地図を見る奈良公園の一角にある「萬葉植物園(まんようしょくぶつえん)」は、古代の歌謡集である『万葉集』ゆかりの植物を生育する春日大社の植物園。四季折々の草花をご覧いただくことができるところですが、そんな萬葉植物園も、ご覧のとおり。日中には見られない幻想的な世界が出現します。
遠くにある建物は「円窓亭」。鎌倉時代の建造物で、春日大社の経庫を改造したもの。国の重要文化財となっています。かつては奈良公園・片岡梅林の地にありましたが、現在は萬葉植物園の園内に移築されています。
重要文化財とイルミネーションとの組み合わせというのも、文化財の宝庫・奈良ならではの構図ですよ。
写真:乾口 達司
地図を見る園内にある芝生のスペースには、白色や青色のLEDが敷きつめられており、天の川をイメージさせる演出が凝らされています。
写真:乾口 達司
地図を見る「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」を代表する企画として挙げられるのが「冬七夕ロード」の「花たんざく」。
手順はいたって簡単で、会場に設置された配布ブースで「花たんざく」と呼ばれる用紙を受け取り、備え付けのマジックで各人の夢やお願いごとを記します。
写真:乾口 達司
地図を見る記入後は「冬七夕ロード」の中央に設置された「冬たなばたツリー」のところまでおもむき、空いたスペースにそれを取り付けるだけ。各人の夢やお願いごとは、後日、春日大社で御祈祷していただけます。
旅の記念にご自身の夢やお願いごとを記し、奉納してみてはいかかでしょうか(こちらの企画は有料となります)。
写真:乾口 達司
地図を見る春日大社へと向かう長い参道には、春日大社や奈良にゆかりのエピソード、祭礼などを紹介した影絵も設置されています。それらをご覧になりながら、散策を楽しむのも楽しいでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る「しあわせ回廊なら瑠璃絵」において、もう一つ有難いのは、春日大社・興福寺・東大寺の3社寺で夜間特別拝観を受けられること。
たとえば、こちらの東大寺エリアでは、普段、夕刻になると閉じられる大仏殿が無料開放されます。注目していただきたいのは、大仏殿の正面に取りつけられた「観相窓」が開かれ、大仏さまのお顔を外部から直接拝することができること。観相窓が開かれるのは、特別な法要やイベントのときに限られており、年数回。この機会にぜひ大仏殿に足をお運びください。
もちろん、光のイベントの名にふさわしく、光と音の演出が参拝者を出迎えてくれますよ。
写真:乾口 達司
地図を見る堂内でも、大仏さまを拝むことができます。薄暗い堂内で見上げると、日中とはまた違った大仏さまのお姿がうかがえます。
写真:乾口 達司
地図を見る東大寺の玄関というべき国宝・南大門もライトアップされています。闇のなかに浮かびあがる南大門の威容、圧倒的ですよ。
写真:乾口 達司
地図を見るもちろん、南大門におさめられた巨大な国宝・仁王像もライトアップされており、日中時よりも細部まではっきり目にすることができます。
「しあわせ回廊なら瑠璃絵」が、2月の寒い時期の奈良でとりおこなわれるイベントであること、ご理解いただけたでしょうか。ほかにも、ちょうちんを持って会場をめぐる「夜参り提灯」をはじめとするイベントなどもあり、多彩なイルミネーションに彩られた夜の奈良公園にぜひ足を運び、幻想的な光の世界をご堪能ください。
2025年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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