モンテリコは海と運河に挟まれた島で、この村への交通手段は有料の橋を渡るか、近くの町に幾つかある停泊所から渡し舟を使うことです。この乗用車が二台乗るくらいの渡し舟は、観光目的ではなく地元の方の交通手段なのですが、15分くらいのゆっくりした航路、水辺の動植物を楽しむことができます。うっそうとしたマングローブや可憐な蓮の花、またサギやペリカンが優雅に水面に降り立つ姿にこれからのモンテリコの旅の期待を高めさせてくれます。
モンテリコに着いたらホテルを探すと同時に漁師の家を探してください。彼らは朝早くに漁に出かけお昼過ぎには、草葺きの屋根と風通しの良い壁でできた家の軒先でハンモックに揺られて家族との団欒を楽しんでいます。そんなところを少しお邪魔して明日の漁に連れて行ってもらえないか交渉してみましょう。南国でのんびり暮らす彼らとはすぐに仲良くなることができ、多少の無理も聞いてくれることでしょう。
もちろん彼らはプロのインストラクターではありませんが、長年大自然の厳しさを相手に働いてきたエキスパート。わざわざ日本からこのために来たと知れば、培ってきた経験を惜しみなく教えてくれるはずです。
料金は午前中だけの漁だったら、ガソリン代1ガロン(400円くらい)+ 2ストロークオイル代(600円くらい)+ 感謝のしるしとして1500円くらいでしょう。
海に出るのは明朝なので今日は運河で、釣りの感覚を戻しておきましょう。マングローブの根に住むカニやエビを捕まえ釣り用の餌にします。大きなサイズは期待できませんが、汽水域に住む珍しい魚をたくさん釣り上げることができるでしょう。
ボートも快く貸してくれるでしょう。小さなボートで緑に囲まれながらプカプカ釣り糸を垂らしているだけで幸せな気持ちになりますよね。
もう少し海に近づくと牡蠣を採れるポイントもあり意外な海からのプレゼントをいただくことができます。レモンを絞ってかけるだけ、新鮮な幸を味わってください。
いよいよ当日の漁に出ます。
沖に出るのに砂浜から行く漁師と運河から行く漁師がいますが、どちらにしても高い波を越えながら進んでいかなければいけないのでアクロバティックな経験をすることになります。経験のある漁師もひと時も海を甘く見ることは無く、とりわけ陸から離れるときと近づくときには真剣な表情になります。船が小さいので波に船底を何度も打ちながらポイントに近づきます。
朝日が少しずつ海面を色づける美しい景色も見たいのですが、同時に漁師たちが網を下ろしていくのでそちらにも集中しなければいけません。ゆっくり引き上げる網には、アジやエビ、タイなどがかかっています。
漁師たちの表情もほころんできます。
網の引き上げが終わると今度は一人ずつ竿を持って釣りの準備をします。ルアーを生きた魚が泳いでいるように見せるために船をゆっくり巡航させて釣るライトトローリングという方法です。
もちろん魚群探知機などないので、漁師の勘を頼りに、言われたとおりに竿を海にだします。魚がかかるまでに長い時間待たなければ行けない時もありますが、そんなときは広大な太平洋を眺めながら時間をつぶせます。
魚がかかったら船を止め漁師の指示に従います。待ちに待ったこの瞬間を大事にしましょう。自分で釣った魚が船の中に入った時の喜びは何度経験してもうれしいものです。
雨季(5月から10月)にはオニカマス、透明度のよくなる乾季(11月から4月)にはスズキなどがよく釣れます。
雨季でも雨が降りだすのは大抵午後からなので、午前中の釣果には影響しないでしょう。
持参したほうがよいもの:酔い止めの薬(グアテマラの薬局でも購入できます)・日焼け止め・お昼には漁師たちが用意した炭でお湯を沸かしてくれるのでカップメンなど
釣り具やライフジャケットは貸してもらえるでしょう。
中米に旅行を計画中の方はここモンテリコを含めてみるのはどうでしょうか。釣りの経験が無くても十分に楽しむことができ、良い思い出を作ることができるでしょう。
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(2023/12/5更新)
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