天正11年(1583年)に、真田昌幸が築城したといわれる上田城。二度に渡る徳川軍の攻撃を撃退した堅固な城として語り継がれており、高く積み上げられた石垣や櫓(やぐら)がそれを物語るかのように静かに佇んでいます。
しかし、今ではこの地域で合戦があったとは信じられないほど美しい緑が広がっており、観光スポットとしても有名です。
「千本桜まつり」や「ケヤキ並木紅葉まつり」といった四季折々のイベントも人々を魅了する理由のひとつであり、一年を通して楽しむことが可能。園内には樹齢100年のケヤキ並木や桜といった木々の他、多目的広場・プールなどもあるため、観光だけでなく市民の”憩いの場”としても愛されています。
天守閣は既に損失してしまった上田城ですが、その他にも歴史の足跡が沢山残っています。
そのひとつといえるのが、上田城のシンボルとして親しまれる南櫓・北櫓・西櫓と呼ばれる3つの櫓。重厚感のある佇まいが青い空によく映えており、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
また、南櫓と北櫓の間には上田城の大手門に当たる東虎口櫓門が復元されており、当時の様子を垣間見ることも可能。堅固な城門として機能していたことを象徴するかのように、非常にしっかりとした造りとなっています。
そして、もうひとつ上田城址公園で見逃せないスポットが、東虎口櫓門の右手にある大きな岩「真田石」(写真右側)。これは、昌幸の子信之が松代へ移転する際に父の形見として持ち出そうとしたものですが、微動だにしなかったと伝えられています。
園内にある「真田神社」。真田昌幸を始め、歴代の上田藩主である仙石氏・松平氏が祀られる場所であり、あるご利益から多くの人がその恩恵にあずかろうと訪れる神社です。
実は、家康を二度も撃退したといわれる真田昌幸は、勝運向上の神としてこの地で祀られており、ビジネスや恋愛などの勝負時にも大変お勧めなパワースポット。そのため、勝運向上させるために訪れる方が後を絶たないのです。
また、境内裏手にある「真田井戸」も見所のひとつであり、上田城址公園に訪れた際にはぜひ立ち寄ってみたい場所といえます。
この井戸は「太郎山」と呼ばれる山の麓まで通じており、敵に包囲されたときには兵糧や物資などを運ぶために使用されていたのだとか。現在では網がかけられているため、実際に井戸の中を見ることはできませんが、当時に思いを馳せつい身を乗り出して覗いてみたくなります。
豊かな緑や歴史、そして神々をも祀る上田城址公園。戦国の風景を後世に伝える歴史的建造物だけでなく、様々な表情を楽しむことができる場所で、四季折々の楽しみも豊富です。特別な目的がないときでも、のんびり散策してみるだけで様々な魅力に出会うことができますので、一度訪ねてみてはいかがでしょうか?
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(2024/10/16更新)
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