写真:猫乃 みいこ
地図を見る1271年、日蓮上人が龍ノ口(藤沢片瀬)の処刑場に護送される途中に、常栄寺の尼がぼたもちを捧げました。
その後、処刑場で不思議な光が現れるという奇跡により、日蓮上人が処刑を免れたことから「頸つぎのぼたもち」と言われ「ぼたもち寺」と呼ばれるようになりました。
朱塗りの山門には「ぼたもち寺」と表記されています。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る本堂にはお寺の正式名称「常栄寺」ではなく「牡丹餅寺」と書かれた提灯が!
ぼたもちは「牡丹餅」と書くのですね。
毎年、日蓮上人の法難の日といわれている9月12日に「ぼたもち供養」が行われます。
740年以上続けられている御供養とは、鎌倉の歴史を感じますね。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る境内では、八重椿が満開でした。
牡丹餅寺にちなんだ牡丹ではありませんが、牡丹咲の八重椿は、お花が少なく寂しい印象になる冬に、美しく華やかにお寺を飾ってくれています。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る八重椿のお花が黒の石盤に置かれていて、赤と黒の色のコントラストにしばし見入ってしまいました。
こうやってさりげない装飾にも、お寺のかたのワビサビのセンスが光りますね。
他にも、葉牡丹や夏みかんなども彩りを添えてくれていました。
4月にはレンギョウ、9月にはコスモスのお花が楽しめるなど、1年中色彩に恵まれるお寺です。
季節ごとにどんな装飾を見せてくれるのかも楽しみですね。
写真:猫乃 みいこ
地図を見る境内には、明治の漢学者「塚本柳斉」が、ぼたもち寺の由来を詠んだ
「これやこの法難の祖師に萩のもち ささげし尼が住みにし所」
と記された歌碑があります。
鎌倉にはこのような歌碑のある神社仏閣がたくさんあるので、歌碑散歩をのんびり楽しむのも良いですね。
鎌倉駅から徒歩で行ける、ぼたもち寺「常栄寺」。
お寺の由来となったぼたもちは売っていませんが、歴史と彩りを感じられる小さなお寺です。
お散歩がてら訪れてみませんか。
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この記事を書いたナビゲーター
猫乃 みいこ
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