写真:堀内 京子
地図を見る川下りの終点となる沖端地区にある「夜明茶屋」は、1890年に鮮魚店「平野商店」として創業。沖端は昔から有明海有数の漁場で、夜明と同時に出漁する漁師さんたちに漁の安全と大漁を願い、初代がお茶と称したお酒を振る舞っていました。いつの頃からか平野商店は漁師さんたちから親しみを込めて「夜明茶屋」と呼ばれるようになりました。
夜明茶屋は有明海の珍しい魚介類を始め、九州近海の新鮮な魚介類が豊富に揃い、食事処も併設しています。鮮魚店直営だからこそ、リーズナブルに味わえる珍味が盛り沢山!
舌をかみそうな面白い名前の魚も揃い、メニュー表を見ているだけでも楽しくなります。
写真:堀内 京子
地図を見るまずは店頭の鮮魚コーナーを観察してみましょう。
クチゾコは舌平目の仲間で見た目が靴底のように見えるので、その名前が付きました。メカジャは6億年も進化せずにそのままの姿をした貝です。他にもムツゴロウや面白い形をした貝類など見ているだけでワクワクします。
こちらで魚の形や名前を覚えて食事を楽しむと、旅の思い出がより一層深まりますよ。
生け簀で泳いでいる魚もその場で調理してくれるので是非どうぞ。
面白い名前といえば、「ワケノシンノス」はご存知でしょうか。
味噌煮でいただくことが多く、コリコリとした食感が楽しめます。実はイソギンチャクで、ワケノシンノスとは若者の肛門という意味だそう。そう聞くと少し抵抗感がありますが、ぜひ味わってみてください。
エツはカタクチイワシの仲間で日本では有明海のみに生息。弘法大師が筑後川に流した葦(あし)の葉が魚に変身したと伝えられ、別名「弘法大師の魚」と呼ばれています。
エツの稚魚をカリカリに揚げたエツ子チップスはおつまみにもピッタリ。
写真:堀内 京子
地図を見る定食と単品メニューが種類豊富に揃い、初めて行かれる方はどれにしようかと目移りされるかも。中でも珍味を色々と味わえる有明の幸定食(写真)がとくにオススメ。クチゾコの煮付け・ワケノシンノスの味噌煮・生クラゲの酢味噌和え・刺身・季節の小鉢も付いて1500円(税別)はリーズナブルな料金。クチゾコの煮付けは脂がのって美味しいですよ。
有明の幸定食からグレードアップした「有明海御膳セット」には、マジャク唐揚げ・むつごろう甘露煮・エツ南蛮漬けなども付きます。定食メニューは他にも海鮮丼・刺身定食・特大海老フライ定食・日替り定食(ランチタイムのみ)など、色々と揃っています。
単品では、むつごろうやワラスボの刺身、クチゾコの姿造り、タイラギの貝柱かき揚げ、アゲマキのバター焼きなども魅力的。エイリアンのような顔をしたワラスボはグロテスクな見た目とは違い、淡白で美味。有明海の珍味を味わいに魚屋食堂へ足を運ばれてください♪
【お食事処 魚屋食堂】
営業時間 11:30〜15:00(OS14:30)、17:00〜22:00(OS21:30)
定休日 火曜日(祝日は除く)
写真:堀内 京子
地図を見る店内にお土産コーナーがあり、貝柱粕漬け・海茸粕漬け・干しワラスボ・3Dむつごろうクッキー・むつごろうの甘露煮などが並んでいます。海茸も実物はグロテスクな見た目ですが、独特の風味と歯ごたえがあり、粕漬けはとても美味しい。
イチオシのお土産はパッケージが目を惹くラーメンです。むつごろうラーメンは、むつごろう漁師さん自らが天日干しを行い、丁寧に炙って仕上げた干しむつごろうが出汁に使われています。うなぎラーメンは鰻の旨みが効いた特製蒲焼き風のスープが良い風味。
多彩な特産品が揃っていますので、お土産選びも楽しまれてください。
柳川市までのアクセスは九州自動車道みやま柳川インターより車で約20分、電車の場合は福岡市から西鉄大牟田線で福岡駅から柳川駅まで約45分になります。
イベント「柳川雛祭りさげもんめぐり」が2015年は、2月11日〜4月3日まで開催されます。お雛様や川下り観光を楽しみ、柳川の郷土料理を味わいに是非お出かけされませんか。
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(2024/10/16更新)
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