油かす?大阪・南河内のご当地グルメ!加寿屋「かすうどん」

油かす?大阪・南河内のご当地グルメ!加寿屋「かすうどん」

更新日:2015/01/09 17:02

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
うどんといえば、誰もが食べる麺類の代表格。全国各地でさまざまなうどんが作られ、食されていますが、大阪の南河内地方にも一風変わったうどんが存在します。その名も「かすうどん」。南河内で特によく食べられてきた「油かす」をうどんの具として使ったもので、コラーゲンもたっぷり!今回はかすうどんを提供するうどん店の代表格・加寿屋(藤井寺本店)の逸品を紹介しながら、その魅惑の味に迫ってみましょう。

「油かす」って何?表面に「油かす」が浮くかすうどん

「油かす」って何?表面に「油かす」が浮くかすうどん

写真:乾口 達司

地図を見る

「油かす」とは、本来、食肉から油脂を取り出した後の残り(かす)のこと。それが転じて、今日では牛や豚、馬などの臓物肉(ホルモン)を油で揚げた食品を指し示しています。では、なぜ、南河内で油かすを使ったうどんが食べられるようになったのでしょうか。その答えは、当地域が関西でも有数の畜産業の生産・加工地であったことに由来します。加寿屋のかすうどんは、1990年代、創業者がうどんの具に油かすを使ってみようと思い立ってできあがった逸品。日本人なら誰もが好むうどんと南河内ならではの油かすとをコラボレーションするという斬新なアイデアがヒットし、現在では多くのファンを獲得しています。

では、加寿屋のかすうどんを見てみましょう。注目していただきたいのは、うどんやネギのあいだに肉片のようなものが浮かんでいること。これが油かす。油で揚げられたものだけに出汁の表面にも脂が浮いていますが、これが特製の出汁と絶妙にマッチして独特の風味をもたらしています。

油かすは柔らかくしてコラーゲンたっぷり!

油かすは柔らかくしてコラーゲンたっぷり!

写真:乾口 達司

地図を見る

油かすは、その名のとおり、臓物肉を油で揚げて水分を飛ばしているため、できあがりはきわめて硬く、そのままでは食すことができません。しかし、湯通しすることによって柔らかくなり、食べやすくなります。実際に食べてみるとわかることですが、脂っぽさは思いのほかなく、コラーゲンもたっぷり。脂っぽいのは苦手……という女性やお子さんにも美味しく食べていただけます。

自宅でも手軽に調理!お取り寄せもできるうどんセット

自宅でも手軽に調理!お取り寄せもできるうどんセット

写真:乾口 達司

地図を見る

加寿屋のかすうどん、実はお取り寄せもできるのです!写真は壁に貼られた宣伝用のポスターですが、そちらにも記されているように出汁とうどん、それに油かすのセットが通信販売でも購入できます。興味のある方は、ぜひ、お取り寄せして自宅で手軽にかすうどんを堪能してみましょう。ほかにも、油かす単体の販売もおこなわれています。

サイドメニューも充実!ホルモンたっぷりのホルモン丼

サイドメニューも充実!ホルモンたっぷりのホルモン丼

写真:乾口 達司

地図を見る

もちろん、メニューはかすうどんだけではありません。各種のうどんのほかに丼ものも充実しています。写真はホルモン丼。油かすを使ったかすうどんとは、ホルモンつながりということで相性も抜群。かすうどんだけではお腹がいっぱいにならないのではないか。そう思っているそこのあなた!一緒にホルモン丼も頼んでみましょう。

インターチェンジの近くなのでアクセスも快適!店舗の外観

インターチェンジの近くなのでアクセスも快適!店舗の外観

写真:乾口 達司

地図を見る

加寿屋藤井寺本店は、西名阪自動車道藤井寺インターチェンジを降りてすぐ。複合施設の立ち並ぶ敷地の一角に店舗を構えています。したがって、駐車スペースもたんさんあります。お車で訪れるのがもっとも快適なアクセスであるといえるでしょう。ただし、店舗自体はカウンター席のほかにテーブル席が3つあるだけの小さなものなので、混雑時には入店まで少し時間を潰す場合もあります。時間に余裕を持って出かけましょう。

おわりに

南河内ならではのご当地グルメ・かすうどん、いかがでしたか?美味しそうでしたか?チェーン店を展開中の加寿屋の場合、かすうどんは決して藤井寺本店でだけ食べられるメニューではありません。しかし、油かすの本場・南河内で食べるからこそよりいっそう美味しく感じられはず。当地を訪れたら、是非、加寿屋に足を運び、コラーゲンたっぷりのかすうどんに舌鼓を打ってください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/07 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -