まずは、なにわのパワーを商店街で感じよう。
ここ天神橋筋商店街は、天神橋一丁目から七丁目までの約600店が、南北約2.6キロメートルもの直線に連なる、まさに日本一の商店街。
一歩踏み込めば、そこは魅力満載の大阪商人ワールド。グルメにファッション娯楽まで、およそ無いものはないほどのエンターテイメントな空間だ。
肝心の大阪天満宮は二丁目あたり。うっかり遠い七丁目から向かっていくと「おもろすぎ」る商店が多すぎて、到着出来なくなるおそれあり。
この大きな提灯が見えたら大阪天満宮はすぐそこ。幾多の誘惑を振り切って進もう。
大阪天満宮の創始は、平安時代中期。
菅原道真公が九州の太宰府に流される際、この地の大将軍社に参詣されたが、その約五十年後のある夜、大将軍社の前に七本の松が突然生え、毎夜金色に輝いたという。
これを聞かれた村上天皇は、道真公の縁によるものとして、勅命によって大阪天満宮を建立された。
長い歴史を持つ、由緒ある神社である。ちょっと気持ちを引き締めて門をくぐろう。
大阪は第二次世界大戦中に、米軍からの度重なる空爆により甚大な被害をこうむった。神社仏閣をはじめとする貴重な建造物が多数灰塵に帰した中、この本殿は近隣の人々の懸命な消火活動もあり、奇蹟的に焼失を免れた。
しかしそれ以前は度たび火災にさらされ、江戸時代の記録だけでも七度にわたって焼失の憂き目にあっている。
だが、そのたびに大阪天満宮は再建され続け、大塩平八郎の乱で全焼したのち天保14年(1843年)に再び造営されたのが今の本殿である。大阪天満宮に対する大阪の人々の信仰がいかに厚いものであるか、これでお分かりになるだろうか。
毎年1月9日から11日まで開かれるのが「天満天神えびす祭」であるが、そこになくてはならないのが招福娘。毎年多数の応募者の中から、厳しい審査の末選ばれる才色兼備のラッキーガール達である。
祭の期間中はもちろん、そのほかにも祭を盛り上げる為に大阪各地に出没し、笑顔を福とともに振りまいているとのこと。
出会えたらそれだけで幸運がやってくるかも。
大阪は水の豊かな地ではあるが、良水の出るところは限られていた。
その中でも「大坂四ヶ所の清水」と呼ばれた4つの井戸は、とりわけ質のよい美味い水が出ることで知られ、そのうちの一つが大坂天満宮境内の井戸水であった。
江戸時代には、中之島にあった諸藩の蔵屋敷に藩主が滞在する折には、ここから水を運ばせ供するという習慣があったほどである。
その井戸水をくみ上げているのが、この御神水である。
お立ち寄りの際にはぜひ味わって頂きたいが、この扉が開かれるのは月に三度だけ。1日、10日、25日のみとなっているのでお気をつけ願いたい。万障繰り合わせて、眼福、口福共に満たされんことを。
大阪天満宮は御利益満載。
氏神が道真公であれば学業成就の合格祈願はもちろんのこと、えびす祭で商売繁盛。神社のそばに「天満天神繁盛亭」という落語の小屋があるのは諸芸上達の証。
また境内の北側にある「星合池」にかかる橋は愛嬌橋と呼ばれ、この上で出会った男女は結ばれるという言い伝えが残っている。
なにわの人々の願いを受け止め、支えてきた絶大なパワーを持つ大阪天満宮で、あなたも夢の実現を願ってみてはいかが?
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/12更新)
- 広告 -