京都・福知山に伊勢神宮の原型が!元伊勢三社を巡る

| 京都府

| 旅の専門家がお届けするオリジナル旅行ガイドメディア

京都・福知山に伊勢神宮の原型が!元伊勢三社を巡る

京都・福知山に伊勢神宮の原型が!元伊勢三社を巡る

更新日:2015/01/07 16:55

Chiharuのプロフィール写真 Chiharu ライター、熊野リトリート主宰

三重県伊勢市にある伊勢神宮ですが、実は伊勢に鎮座するまでの約90年間、候補地探しが行われていました。その候補の一つであったと伝承されているのが、京都府福知山市の元伊勢です。驚くことに、元伊勢と呼ばれるだけあってそこはお伊勢さんと符合することばかり!今回は、この京都府福知山市にある元伊勢三社と総称される、「元伊勢外宮・豊受大神社」「元伊勢内宮・皇大神社」「天岩戸神社」をご紹介します。

伊勢神宮の豊受大御神は「元伊勢外宮・豊受大神社」から遷座!

伊勢神宮の豊受大御神は「元伊勢外宮・豊受大神社」から遷座!

写真:Chiharu

地図を見る

まずはお伊勢さんと同じまわり方で、外宮から内宮へと参りましょう。伊勢神宮・外宮の元宮とされるのが「元伊勢外宮・豊受大神社(とようけだいじんじゃ)」です。一説には前方後円墳ではないか?と言われている舟岡山に鎮座しています。石段を上っていくと入口の鳥居が見えてきますが、これが全国的にも珍しい鳥居で、皮がついたままの杉の木で出来ています。これを黒木鳥居といい、日本でもとても希少な鳥居なので要チェックです!

御祭神は豊受大御神で、丹波地方に天下った農耕の神様です。かつて夢からの御神託により、伊勢神宮・外宮の御祭神でもある豊受大御神は、こちらから遷座して創建されたと伝えられています。そうであるのなら、伊勢神宮・外宮の神様は丹波からやって来られた神様なのですね。

境内の別宮にも注目してみましょう。多賀神社・土之神社・月読宮・風之宮がありますが、伊勢神宮・外宮の別宮にも多賀宮、土宮、月夜見宮、風宮とあるのと共通しています。それほど広くはありませんが、古い歴史を感じる品格ある清廉な空間です。

所在地:京都府福知山市大江町天田内60

元伊勢伝承地の代表格!「元伊勢内宮・皇大神社」へ

元伊勢伝承地の代表格!「元伊勢内宮・皇大神社」へ

写真:Chiharu

地図を見る

次に、伊勢神宮・内宮の元宮とされる「元伊勢内宮・皇大神社」へ向かいましょう。2000年以上もの歴史があり、元伊勢伝承地といえば地元でまずココを指します。御祭神は天照大御神で、一時、天照大御神の神鏡が4年間祀られていました。その54年後に、伊勢神宮が三重県伊勢市へと落ち着くこととなります。

先ほどの元伊勢外宮よりも境内は広く、約300メートル延びる参道を歩いて本殿へ行きます。杉木立と玉砂利の道が、伊勢神宮の参道を思い起こさせる空間です。こちらにも、希少な黒木鳥居があります。境内には、推定樹齢2000年といわれるたいへん立派な御神木・龍灯の杉が佇んでいて、その悠久の年月を感じることができます。

御神体は、背後にそびえる日室ヶ嶽です。日室ヶ嶽は、ピラミッド型をした円錐形で、神聖な禁足地です。霊峰独特の畏れ多さを感じることができる存在感があります。次の天岩戸神社へ行く途中にある、日室ヶ嶽の遥拝所へも行ってみましょう。ここは願いが一つ叶うという、一願成就の遥拝所でもあります。あなたなら何を願いますか?

所在地:京都府福知山市大江町内宮217
※日室ヶ嶽は別名、日浦嶽、日室山、城山、岩戸山などの呼び名があります。

神々が舞い降りた、溪谷に佇む「天岩戸神社」へ

神々が舞い降りた、溪谷に佇む「天岩戸神社」へ

写真:Chiharu

地図を見る

最後に、日室ヶ嶽の遥拝所から「天岩戸神社」まで歩いていきましょう。ちなみに、伊勢神宮から車で少し行ったところにも天の岩戸があります。どちらも水の宝庫で、周りの緑が深い原生的な森に位置して気持ちのいい場所です。

さて、天岩戸神社の拝殿は「なんでこんなところに?」と驚くような岩壁の上に建っています。なんと、鎖を握って岩の斜面を上ってお詣りするようになっています。足元が危険ですので、上るのに自信がない方はムリをせず近くにある遥拝所で手を合わせましょう。

この溪谷は奇岩の多いところでもあり、拝殿裏手の川の流れを塞き止めるようにある巨石は、神が舞い降りたという御坐石です。拝殿横には神楽岩、岩のくぼみで神が湯浴みしたという、産だらいがあります。産だらいの水は、濁すと天気が大荒れになるといわれていますので、むやみに水に入ったりして汚さないようにしましょう。一帯は神聖な水場です。

所在地:京都府福知山市大江町佛性寺

ほかにも、お伊勢さんと符合する名称がズラリ!

ほかにも、お伊勢さんと符合する名称がズラリ!

写真:Chiharu

地図を見る

お伊勢さんとの共通点をまだまだ見てみますと、元伊勢内宮・皇大神社のそばを流れる清流は「宮川(あるいは五十鈴川)」という川で、伊勢でも同じ名前の川があります。もともとは禊の川だったようです。伊勢神宮では俗界と聖域を分けるという「宇治橋」ですが、元伊勢にも同名の橋が掛かっています。

また、元伊勢外宮・豊受大神社から、元伊勢内宮・皇大神社へ行くまでの途中に「猿田彦神社」があります。伊勢でも人気のある、みちひらきの神様・猿田彦大神を祀る神社です。さらに、「二俣」という地名も伊勢にあることなど、元伊勢とお伊勢さんが一致する名称が多々あって興味深いですね。

おわりに

伊勢神宮を訪れたことのある方は、元伊勢との繋がりを感じていただけるパワースポットです。もちろん、お伊勢さんをご存知ない方でも、元伊勢の奥深さを感じていただける一見の価値がある聖域です。あなたも、伊勢神宮にまつわるディープな旅へ行ってみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/08/28 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルjp<たびねす>

トップページへ戻る

トラベルjpで一緒に働きませんか? 旅行ガイド編集部では運用サポートスタッフを募集中です!

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ