スタート地点は諏訪湖畔の一ツ浜公園という小さな公園。JR下諏訪駅からは1.5キロ弱の所です。諏訪湖への最寄り駅となる下諏訪駅にはコインロッカー(初電〜終電まで/300円ロッカー10個、500円ロッカー4個)があり、寒い時には駅前の噴水に熱めの温泉が流れ、スタートから温泉街の雰囲気が感じられます。
駅前ロータリーから反対側の南へ下ること10分程で湖畔へ。
早朝に走ると朝焼けに照らされた富士山が山の間にくっきりと浮かんでいて、とても幻想的。長野県から富士山が見えるとは…。オレンジ色の光に浮かぶ富士山の姿にしばし見とれて湖畔のジョギングロードを歩きましょう。
100メートルほど西へ進むと「チャレンジ!諏訪湖一周16km」の看板が見えてきます。
ここがスタート&ゴール地点。
今回は湖を左回りに走るコースを紹介しますが、どちらを回っても1キロごとに案内板が立てられています。4区間に分かれて色付けされ、途中の4キロや8キロを目安に時間を計りやすくなっています。
一ツ浜公園の表示のあるこの案内板前から、さあ、スタート!
この諏訪湖ジョギングロードは、ジョギング&ウォーキング専用のコースが北西岸の一部を除いてほぼ全てにあり、専用コースは若干柔らかく舗装されています。ただ、夏には日差しを避ける所が無く、冬には凍った雪で滑りやすい所や走れない所もありますので、日差し除けや防寒用のスポーツキャップ、滑り止めのシューズなど万全を期して臨む事が大切です。専用コースを走るのが難しい時には、並走している一般道がありますのでこちらを走りましょう。
左回りで4キロ地点を過ぎると水門を渡ります。湖の西側は日が当たらない所が多く、冬には雪が凍っている場合がありますので気をつけて走りましょう。ゆっくり走って30分程でようやく1/4を過ぎペースがつかめてきます。ここからは湖の南側を回り、スタートから1時間過ぎで「ガラスの里」の案内板を通過します。ここが8キロ地点、全コースの半分走破です。
諏訪湖1周ジョギングの半分を過ぎ疲れが出てくる頃、10キロを過ぎると景色が一変。蓼科方面や南アルプスの山々が見えてきます。万年雪を乗せ尖った山頂が連なる山並みに日本ではないような錯覚にとらわれます。
10キロ地点からは遠くに温泉街・上諏訪の旅館街が徐々に見えてきます。諏訪湖1周では長いという方はこちらで終えても良いでしょう。1時間半程のジョギングで上諏訪温泉のお湯を楽しんで一息つくことができます。
さて、この諏訪湖ですが、新潟県の糸魚川から静岡に至る断層の裂け目に出来た断層湖で、信州一の大きさを誇ります。湖に入る川は31本もあり、真冬には氷結した氷が湖面に盛り上がる「御神渡り(おみわたり)」と呼ばれる現象が見られる事もあります。この御神渡りは年数回ではありますが、神様の足跡として地元で敬われています。
12キロを過ぎると停泊している遊覧船が見え、その向こうにはアルプスの山頂が見え隠れしています。ここまでくればあと4キロ。汗をぬぐいながら気を引き締めて足に力をこめて走ります。
13キロ辺りで間欠泉の横を通過。かつては50メートルもお湯を噴出していましたが今は噴出が止まり、日に数回(9:30〜15:30まで1時間30分ごと、4〜9月は17:00もあり)人工的に噴き出していますが、時間が合えば見ておきたいもの。
湖岸のジョギング専用ロードを諏訪湖1周コースのゴールへ向けて足を速めていきます。
そして、あと1キロ。
左手方向に見覚えのある風景が見えてきます。
緩やかに左にカーブをして、スタート地点の広場のような公園に戻ります。
いよいよ諏訪湖1周ジョギングのゴール!
1周16キロちょうど。
ゆっくり走って約2時間半です。
消費カロリーは1,200キロカロリー、成人1人1日の2食分のカロリーとほぼ同じ。ご飯茶碗で4〜5杯分のカロリーを湖の景観を眺めながら消費でき、日常生活ではなかなか経験出来ない運動量です。
湖1周後にはパワースポットの諏訪大社・下社まであと一頑張りしてみましょう。
16キロゴール地点よりあと2.5キロ。
下諏訪の町を抜け、諏訪大社下社への急な坂を上りきった所に大きな鳥居が見えてきます。
「下社秋宮」と書かれた鳥居前でジョギング終了。18.5キロ。上り坂で息があがりますが、神前で拝むと気持ちが落ち着いてきます。立派な拝殿と両脇の大きな狛犬、頭上の人の体よりも大きな俵を見ていると諏訪の歴史の重みをひしひしと感じてきます。
境内には身を清める手水に水だけではなくお湯も使われ、温泉の雰囲気を手先に感じましょう。
諏訪大社周辺には温泉の共同浴場(菅野温泉、旦過の湯、新湯、遊泉ハウス児湯)があり、菅野温泉の場合には230円から入ることができ、営業はなんと早朝5:00から!
ジョギングで疲れた体をお参りで休めた後は、温泉で足をよくもみほぐしましょう。
豊富な温泉と由緒ある神社が生活の一部に根付いている諏訪の街。
春の終わりには諏訪市の花であるかりんの花が湖畔南東部に咲き、夏の遊覧船、秋のカエデ並木、冬の白鳥の到来と、四季を通して魅力に溢れています。しかも湖周辺の諏訪市や下諏訪町では一般家庭にも温泉が配湯されている程に豊富な温泉があちこちに。すれ違う地元の方と挨拶や話をしながら、アルプスの山々を眺め、間欠泉の噴出を見て、長い距離のジョギングでもあちこちにアクセントがあり飽きません。
また、この諏訪湖1周ジョギング&ウォーキングコースにはゴムチップが埋め込まれたウレタン舗装をされていて、通常のアスファルト道路より弾力があり疲れにくい専用道が整備されています。西側の一部は自動車道を通り、まだ全てではなくても中間から後半にかけてはずっと湖畔の専用コースを走れ、快適そのもの。
信州一の大きさを誇る諏訪湖を1周するというのもなかなかの貴重な体験ですが、まして自分の足で走るというのは何とも言えない特別な感動があります。
景色を眺めながらゆっくりと、諏訪湖1周ラン&スパという新しいスタイルの旅へ出かけてみませんか?
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(2023/12/5更新)
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