世界最大のライトアップ・あぜのきらめき〜冬の日本海を訪ねて

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世界最大のライトアップ・あぜのきらめき〜冬の日本海を訪ねて

世界最大のライトアップ・あぜのきらめき〜冬の日本海を訪ねて

更新日:2014/02/04 18:14

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

日本の原風景とも呼ばれる千枚田。日本海に面した石川県輪島市にある『白米千枚田』は、畳み一畳ほどの小さな田んぼが、およそ1000枚も折り重なって、圧巻の風景を作り出しています。
その田んぼのふちに、太陽光発電LEDを2万余個も配置し、世界最大ディスプレイとして、ギネス登録された『輪島・白米千枚田あぜのきらめき』。11月から2月までの開催。ぜひ、見てほしい風景がそこにあります。

世界農業遺産の日本代表・白米千枚田

世界農業遺産の日本代表・白米千枚田

写真:SHIZUKO

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食料の安定確保を目指す「国際連合食糧農業機関」が認定している『世界農業遺産』は、ユネスコが『世界遺産』として、遺跡や歴史的建造物、自然などを登録・保護するのに対して、地域の農業システムや伝承などを世界遺産として認定し、保全していくことが目的とされています。

現在、全世界で11箇所が世界農業遺産に認定されていますが、『能登の里山里海』は『トキと共生する佐渡の里山』とともに、2011年の6月に日本で初めて世界農業遺産に認定されました。

その中核をなすのが『白米千枚田』です。

山の中腹から、切り立った海岸線の近くまで、畳み一畳ほどの小さな田が1004枚連なっている景色は圧巻。能登半島は、長い海岸線と高い山が織り成す美しい風景が自慢の土地。つまり平地がほとんどない土地柄。そんな急傾斜地に、当初19軒の農家が小さな水田を開墾し、17世紀には、農業用水も確保され、それ以来、良質の米の生産地となり、現在に至っているそうです。

ギネス認定のライトアップ・あぜのきらめき

ギネス認定のライトアップ・あぜのきらめき

写真:SHIZUKO

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美しい景観の千枚田ですが、機械が一切使えない厳しい耕作条件のために、休耕田が増え、景観が崩れてしまいそうになる危機にも瀕しました。

しかし、20年ほど前から、ボランティアによる耕作協力が始まったり、千枚田景勝保存会等が立ち上がったり、田植え・稲刈りツアーを行ったり、あの手この手で保存運動が行われ始めました。そんなかいあって、2001年には、国指定文化財名勝に指定され、2007年にはオーナー制度も整備され、景観が保存されています。

そんな水田での刈り取りが終わった後のあぜ道に、ロウソクの明かりが灯されたのは2007年。能登半島地震の復興を願って開催された1日だけのイベントでした。それがとても好評で、翌年も開催され、現在の『あぜのきらめき』に繋がったということです。

そして、2011年からはLEDライトを使用して、天候に関係なく100日間開催。夜の田が浮かび上がる幻想的な雰囲気を楽しみに多くの人が集まるようになりました。そして、2012年11月『太陽光発電LED最大ディスプレー』としてギネス認定されました。

景観を守るために続いた惜しみない努力が見事に実を結んだのです。尽力された関係者の方々に拍手です。これからもずっと守っていってもらいたい日本の財産です。

なぎさドライブウェイで波打ち際ドライブ

なぎさドライブウェイで波打ち際ドライブ

写真:SHIZUKO

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輪島市白米町は、能登半島の先端に近い部分。国道249号線を通っていくのですが、この国道沿いに能登半島に入る根元部分・羽咋市に、もうひとつぜひ訪ねて欲しい日本唯一の名所があります。それが『千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ』です。

波打ち際をドライブできるのは、日本ではここだけで、全長8キロのドライブ体験は感動的です。特に車線もないので、まさに波打ち際ギリギリドライブを体験できます。

特別な車じゃなくても、それこそバスも自転車も走行可能なんです。乗馬をされている方なら、馬で走ることももちろん出来ます。その理由は、この砂浜の砂がとても細かく、海水がしみこんで堅く締まっているためにタイヤが沈み込まないから。

波が荒い日などは、進入禁止という処置もあるようですが、干満差が少なく、夏には海水浴場ともなる北陸を代表するきれいな海岸線。シーズンになると浜茶屋で売られる焼はまぐりなどを食べるのも旅の大きな楽しみです。

ただ、この千里浜も近年、波の侵食でどんどん砂浜が狭くなっているということで、保護活動も行われていますが、今のうちにぜひとも体験してもらいたいスポットです。

頼もしい風力発電機の姿

頼もしい風力発電機の姿

写真:SHIZUKO

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北陸の冬は、やはり寒い。太平洋側が晴れていても、北陸だけは雪という日も多い。旅行に出かけたら、温かい温泉に美味しい食事が何よりの楽しみです。

なぎさドライブウェイから、車で20分の位置にある『能登ロイヤルホテル』。広々としたロビーに、気持ちのいい接客。清潔な部屋。高台に建っているホテルからの眺めは素敵。日本海に沈む夕陽が自慢の宿です。エレベーターホールには、日の入り時刻と翌朝の日の出時刻が掲示されています。ぜひ、見てほしいっていうホテルの心意気を感じます。

夜、部屋の窓からは、ピカッピカッと点滅する光の帯が見えました。なんだろうと思っていたら『碁石ヶ峰風力発電所』の明かりでした。

春から夏にかけて日本海から吹いて来る北風「あいの風」と呼ばれる強い風が風力発電にはうってつけ。山の稜線には多くの風力発電機が回っていました。発電機の立つ『碁石ヶ峰県立自然公園』には、整列する水力発電機を見ることの出来る展望台もあり、眺望は抜群。桜や紅葉の季節には多くの人で賑わうようです。ちなみに、止まっている発電機は故障しているのではなく、発電量が満杯になっているとのことです。

北陸とは切っても切れない日本海。冬の日本海のいろんな顔を見る旅。雪に備えて滑らない靴を用意して、暖かくしてお出掛けください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/01/06−2013/01/07 訪問

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