写真:鮎川 キオラ
地図を見る「雪国の宿 高半」の温泉は、駅前の温泉街の源泉とは異なる源泉井を使用しています。越後湯沢温泉の歴史は、平安末期にまでさかのぼります。湯沢で病を患った高橋半六が、薬草を探して山に入った際に偶然発見したのが始まりと言われています。源泉を見つけた半六が創業した温泉宿が「雪国の宿 高半」です。
創業約900以来、こんこんと湧き出す源泉を使用している名湯なんです。豊富な湯量は、毎時3,300リットルの新鮮な温泉が湯船に注がれます。その量を平均宿泊者数で割ると、お一人様2,500リットルの新鮮な温泉が用意されていることになるそうですよ。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る温泉の泉質は、少し硫黄の香りのする無色透明。お肌の表面を柔らかくして、汚れを落とすクレンジング効果の高いアルカリ性単純温泉となっています。とき卵のような湯花が咲くことから、「卵の湯」とも呼ばれています。源泉の温度は約43度となっているので、季節によりますが、湯船に注がれたあとの温度は少しぬるめです。ゆっくりと時間をかけてのんびり長湯が楽しめる温泉です。
こちらの温泉は、地元の人にも人気の源泉を利用しています。越後湯沢には「外湯」と呼ばれる共同浴場が5ケ所ほどあります。そのひとつの「山の湯」は、宿のすぐ隣にあり、朝早くから地元の人で行列ができるほど定評のある外湯です。山の湯も実は、同じ源泉を利用しているんです。宿の日帰り入浴時間は午後1時から6時までなので、それ以外の時間は宿泊客専用となりますので、のんびり名湯に浸かることができます。山々を眺めながらぬるめのお湯にじっくり浸かって、癒されましょう。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るお宿の自慢が、もう一つ。川端康成氏が旅館の「かすみの間」に5度に渡り滞在し、名作「雪国」を執筆しました。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった・・・・」という一文ではじまる小説「雪国」では、越後湯沢の美しい自然が繊細に描かれています。ぜひ、雪国を読んでから滞在してみてはいかがでしょうか。
川端氏が宿の窓から眺めた風景が物語のなかで主人公の揺れ動く心情や清さを表現するときに巧みに描写されています。小説に登場する風景を客室から眺める際に、またひと味違った感動を味わえます。
写真は、川端氏が実際に滞在した「かすみの間」です。お宿内の展示室に当時のまま保存されています。宿泊者は無料で見学することができます。また、宿では岸惠子主演で映像化された「雪国」も上映しています。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るノーベル文学賞を受賞した経歴をもつ文豪・川端康成が愛した宿には、図書ラウンジがあります。
小説、趣味の本、雑誌、お子さん向けの絵本などが並びます。もちろん雪国もあります。お気に入りの本を手に取って、読みふける。目が疲れたら、自然豊かな山々を眺めたり、名湯にのんびり浸かる。そんな贅沢な時間を楽しむことができます。
図書ラウンジの本は、お部屋へ持ち帰って読むこともできます。読書と旅は似ていますよね。どちらも知らない世界へ連れて行ってくれます。普段は読まないジャンルの本を手に取ってみるのも新しい発見があるかもしれません。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る名湯があって、文豪にも愛された歴史がある。そこに美味しい食事が加われば、まさに最強の温泉宿と言えます。「雪国の宿 高半」は、雑誌「自由人」編集長がプロデューサーを務める「雪国A級グルメ」認定のお宿でもあるんです。地元新潟の食材にこだわって、ひとつひとつ丁寧につくっている地元愛が伝わってくるお料理です。
テーブルに添えられているお品書きには、献立と食材の産地が記載されています。そのほとんどが地元で採れたお野菜や新潟県内のお魚やお肉が中心となります。できる限り、地産の食材、添加物の含まれていない調味料を提供することを徹底しています。
別途注文できる日本酒も酒処・新潟のおいしいお酒がずらりと揃っています。本日の料理に何が合うか相談にのってくれますので、新潟づくしのA級グルメをお楽しみください。
「雪国の宿 高半」は、越後湯沢駅前の喧騒から離れた高台に位置しています。越後湯沢に温泉街ができる前からそこに佇む老舗旅館は、派手さはないものの、しっとり落ち着いた温泉宿となっています。
お肌がツルツルになると評判の名湯「卵の湯」。名作にも登場する美しい山並み、そして新潟の新鮮食材を使用した料理と三拍子揃っています。新鮮な源泉かけ流しの温泉と地元の美味に満たされる休日をお過ごしください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/11/4更新)
- 広告 -