京都は冬こそ訪れたい!南天も素敵な雪の花咲く真如堂

京都は冬こそ訪れたい!南天も素敵な雪の花咲く真如堂

更新日:2015/01/19 11:22

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
観光客の少なくなる、冬の京都。
年末年始の一時期をのぞいては、ゆっくりお目当ての寺社を観光するチャンスです。
さらに運が良ければ?雪が降った時にはあちこちでまさに絶景がひろがります。
金閣寺、八坂の塔の雪景色が特に有名ですが、真如堂や大文字山の雪景色も、チャンスがあれば一度はその目で見ていただきたい光景です。
暖かい格好で、足元も気をつけて、冬の京都へレッツゴー!

冬ならタクシーで総門まで来られます!

冬ならタクシーで総門まで来られます!

写真:古都の U助

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秋は紅葉、春は桜が有名な真如堂ですが、冬は境内も木々もこんな雪化粧をすることがあります。
もみじの木も桜の木々もみんな白い雪の花が満開。こういう時最近は、おしゃれで晴れの日も履けるブーツのようなデザインの長靴も販売されていますから、ぜひしっかりとした足元で訪れていただきたいと思います。
どうしても足回りに自信の無い方や年配の方は、最後の手段?無理せずタクシーで真如堂の玄関口である総門まで来るというのもありでしょう。春や秋はすごい人混みで、とんでもない事ですが、夏や冬の人が少ない時期なら大丈夫です。
この総門は元禄年間に建てられたもので、神楽岡(吉田山の別名)の神々が夜毎参拝する際、つまづかないように敷居がない造りにされたといわれています。

この時期は絶対目がいってしまう?南天

この時期は絶対目がいってしまう?南天

写真:古都の U助

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寒い冬の時期は決してはずせないのが千両や万両、南天です。
真如堂では総門の手前などあちらこちらに南天が見られます。ほとんどは鳥が落とした実から自然に生えたものだそうで、色合いの少ない冬の時期は、ひときわ存在感を放ち、とても可愛らしく魅力的な植物です。
また、ただでさえその名から難を転じるといって縁起の良いものとされていますが、雪の帽子をかぶると紅白の色合いとなりさらにおめでたいものに感じられます。

これぞ日本のおもてなし

これぞ日本のおもてなし

写真:古都の U助

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手水場で、時折こういう季節のお花などのおもてなしにあうと、日本ていいなあ、と思いますね。
冬場のピンと張り詰めた冷たい水の景色。手を清めるには少し勇気がいりますが、やはり目が行ってしまう光景です。
秋は紅葉、春は桜の花びらが舞い込み、手水場に浮かぶのも素敵です。
真如堂の手水場は三重塔のすぐそばにあります。
三重塔の南側には枝垂桜、鐘楼そばには八重桜、さらに本堂南側には、明智光秀の家老・斉藤利光の墓があり、彼の娘であり徳川3代将軍家光の乳母となった春日局が、父の供養の為に植えた縦皮桜もあります。

真如堂の三重塔

真如堂の三重塔

写真:古都の U助

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真如堂の三重塔は初め江戸時代宝暦年間(1751年〜1763年)に建てられましたが、現在のものは1817年に再建されたもので、京都府の文化財の指定を受けています。
高さは約30メートルあり境内の中でもひときわ存在感のある建築です。

女人を守るうなずき阿弥陀

女人を守るうなずき阿弥陀

写真:古都の U助

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最後になりましたが、真如堂は984年に比叡山の僧、戒算が比叡山常行堂の本尊であった阿弥陀立像を夢のお告げにより東三條院(藤原詮子・一条天皇生母)の離宮があったこの地へ移したのがはじまりとされています。
正式名称は鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざん、しんしょうごくらくじ)という天台宗のお寺です。
阿弥陀如来立像は慈覚大師円仁の作で、慈覚大師が修行者を守護して下さるよう祈ると首を横にふり、では衆生、特に女人をお守り下さいと祈ると首を縦にしてうなずいたと伝わります。
像高は約108センチ、九品来迎の阿弥陀如来としては現存最古のものとされています。
通称はうなずき阿弥陀といわれるこちらのご本尊は、東三條院はもとより日野富子、桂昌院など名だたる女性たちの信仰も集めたといわれています。

見所いっぱいです。

真如堂は入山は無料です。
本堂内陣、渡り廊下、書院・随縁の庭、涅槃の庭などは500円の拝観料で見学できます。
特に涅槃の庭からは、大文字山がよくご覧いただけます。
京都の市内で今回ご紹介した写真のように雪が積もるというのはそう度々あるわけではないですが、大文字山、比叡山の雪景色なら、決して珍しいものではありません。特に午前中なら確率はより高いです。
本堂内陣からは靴を脱いでの見学となりますから、厚手のソックスを履いていくのもどうかお忘れなく!


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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/02 訪問

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