東京・亀戸天神社で学問の神様菅原道真も愛した梅を愛でよう!

東京・亀戸天神社で学問の神様菅原道真も愛した梅を愛でよう!

更新日:2015/02/05 11:26

現代では花見といえば桜ですが、実は古くは奈良時代の貴族の行事である「梅」の鑑賞が起源とされています。今回は、そんな梅のお花見にぴったりなスポット、東京都江東区にある亀戸天神社を、歴史的背景もふまえながらご紹介します!

下町の天神さま・亀戸天神社とは?

下町の天神さま・亀戸天神社とは?
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東京スカイツリーからもほど近いところにある亀戸天神社。近辺は下町の雰囲気が色濃く残っています。そのご本社は、かの有名な福岡県太宰府市・九州太宰府天満宮。亀戸天神社は、それに対する東の宰府として、かつては「東宰府天満宮」、あるいは「亀戸宰府天満宮」と称されていたそう。御祭神は、天満天神こと学問の神様として親しまれている菅原道真公です。
一般には広く「亀戸の天神さま」や「亀戸天満宮」、また春に咲く梅と4月下旬から5月初旬にかけて敷地内を美しく彩る花々から「花の天神様」とも呼ばれています。

庶民だけでなく多くの文化人に愛された亀戸天神の「梅」

庶民だけでなく多くの文化人に愛された亀戸天神の「梅」
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2月上旬から1ヶ月間、亀戸天神社の境内では「梅まつり」が開催されます。最大の見頃は、天候等にもよりますが、おおよそ2月中旬。境内に約300本植えられた梅は、紅白色とりどり咲き誇り、春の訪れを私たちに教えてくれます。他では見たことのない種類の梅も見られます。

しかし・・・なぜ、「梅」なのでしょう?

その理由は、御祭神である菅原道真公が、特に梅の花を好まれたから。生涯にわたり多くの梅の花にまつわる和歌を詠まれ、境内には、なんと道真公がたった5歳のときに、梅の花について詠まれた和歌の歌碑が本殿前にあります。是非訪れて、ご覧になってくださいね。
また、かのゴッホやモネにも多大なる影響を与えた日本を代表する浮世絵師・歌川広重も亀戸の梅を愛で、「名所江戸百景」の一作品として残しています。
昔から庶民だけでなく、多くの文化人・芸術家に愛されてきた亀戸の梅。見なくては、損です!

ちなみに梅の実は、神職の方々が6月ごろに収穫し、梅干しや梅酒を作るそうです。こちらも味わってみたいですね。

梅見ついでに学業成就・合格祈願にもおすすめ!

梅見ついでに学業成就・合格祈願にもおすすめ!
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年間を通じて学業成就、合格祈願に訪れる人々で賑わっている亀戸天神。特に受験シーズンの1月から2月にかけては、遠方からも参拝に訪れるほど大人気なんです。写真にもご覧になれる通り、絵馬を結ぶ場所がないほどぎっしりと掛けられています。申込をすれば、「学業成績・試験合格」のご祈願も受けることもできます。早春の寒さに負けず力強く咲き誇る美しい梅から、受験に立ち向かう勇気をもらえるかもしれませんね。

天神さまならでは!『道真公おみくじ』

天神さまならでは!『道真公おみくじ』
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神社を訪ねたら思わずひきたくなってしまう、おみくじ。亀戸天神では、こんな可愛らしい『道真公おみくじ』をひくことができます。おみくじを結んで帰られる方も多いと思いますが、こんなおみくじだったら、筆箱やお財布に入れてご利益を授かりたくなりますね!

梅見の後は創業200年の老舗和菓子屋でホッと一息

梅見の後は創業200年の老舗和菓子屋でホッと一息
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梅見の後に是非立ち寄っていただきたいのが、老舗和菓子屋『船橋屋 亀戸天神前本店』です。こちらは、創業がなんと文化2年!!今から200年以上前です。

現在の千葉県船橋近辺出身の初代当主が、亀戸天神が梅や藤の季節に、参拝客でにぎわうのを見て上京。そこで、湯で練った小麦澱粉をせいろで蒸し、黒蜜きな粉をかけたものを販売したところ、またたく間に参拝客の垂涎の的となりました。それが、船橋屋が元祖といわれる『くず餅』と名づけられ、江戸の名物の一つに数えられる程の評判となったといいます。
もともと、当時の船橋付近(下総国)は良質な小麦粉の産地だったそうです。

こだわりのくず餅を味わうのはもちろん、その歴史の深さを感じさせる外観と内装にも注目です!

おわりに

江戸時代から変わらず愛され続ける亀戸の梅、見たくなりましたでしょうか?
浅草やスカイツリー近辺をお訪ねの際には、是非ともお立ち寄りくださいね。

亀戸天神社は、総武線・半蔵門線 錦糸町駅と総武線・亀戸駅の中間に位置しており、両駅からは徒歩15分程度です。電車でもアクセスできますが、おすすめは浅草方面または、押上駅近くから都営バスに乗ること。神社からすぐのバス停にとまるので、大変便利です。詳しい情報は、関連メモをご覧ください!

掲載内容は執筆時点のものです。

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