写真:スノードロップ
地図を見る「つくば牡丹園」で栽培されている牡丹は550種10,000株。日本で一番の種類株数を誇ります。厳冬の中、自然の高低差を生かしたすり鉢状の庭で牡丹を愛でることができる「冬の庭へ」は、リピーターの多い新春恒例のイベントです。
入り口で入場料を払うと、目の前に広がる庭に牡丹の姿が。早速カメラを構え、その美しい姿にシャッターを切るかたもチラホラ。予想以上に狭いのかな?と思い歩み進むと、そこからゆるやかな下り階段が始まり、眼下に里山を背景にしたさらなる牡丹の庭が広がります。
池は表面が凍り、ところどころ雪も残る園内。落ち葉がいっぱいで、一見手入れ不足のようにも見えますが、自然との共存を目指すが故だそうです。栄養をリサイクルさせ、地中も自然な状態にする。園内を歩いていると、作られたお庭を歩いている気がしないのはそのせいかもしれません。
写真:スノードロップ
地図を見るそして今回特にご紹介したいのは、冬牡丹。本来は春に開花する牡丹が、なぜ厳冬に咲くのでしょう。その答えは、花職人の匠の技と熱意にあります。
約2年間、真冬より寒い場所で徹底した温度管理のもと育てられた牡丹達は、この時期を春だと思い咲くのだそうです。当然、厳しい環境のストレスに耐えられず、開花できないものもあるとのこと。だからこそ、そのたおやかな姿にも力強さを感じることができるのかもしれません。
ここで、牡丹をより楽しむための豆知識をひとつ。牡丹には、春牡丹・冬牡丹・寒牡丹の3種類があるのをご存じですか?
春牡丹は、皆様ご存じの春に咲く牡丹。冬牡丹は、先ほどご紹介したもの。寒牡丹とは、春と冬の年2回開花する花のことを言います。
冬牡丹と寒牡丹の簡単な見分け方は、葉っぱです。冬牡丹は、春だと勘違いしているので葉っぱがたくさんついていますが、寒牡丹は体力を温存するため、葉っぱを落として花を咲かせるそうですよ。
写真:スノードロップ
地図を見る寒さから少しでも身を守るため、藁やコモで作られた覆い「藁ぼっち」を纏った牡丹の姿は、カメラを構えずにはいられない愛らしさです。
乾いた土の匂い、踏みしめるとカサカサと音を立てる落ち葉達、よく見ると様々な色合いを魅せる木々。都会の喧噪を忘れ、ひとときの安らぎを感じられる庭園がここにはあります。
またご高齢のかたにも牡丹を愛でていただけるよう、園内はバリアフリー仕様になっていました。オムツ交換台まであるきれいで大きなトイレは、女性にとってうれしい配慮ですよね。
写真:スノードロップ
地図を見る散策後は、芍薬と高麗ニンジンのエキスが入った『薬膳 けんちんそば/うどん』が評判の「食事処」で、ゆっくり寛げます。
牡丹の花びらを使った香の物がついている『薬膳 けんちんうどん』をいただくと、高麗ニンジンエキスで体のぽかぽか力がアップされ、冷えた体に染み渡りました。また、芍薬エキスは皮脂バランスを整える保湿効果があり、アンチエイジングも期待できるそうです♪
店内には、一番美しい瞬間を撮影された牡丹の写真が所狭しと飾られています。それを拝見させていただくのも、お料理がサーブされるまでの楽しい待ち時間でした。
写真:スノードロップ
地図を見る園芸売店コーナーでは、オリジナル堆肥「職人堆肥」が販売されています。
自分でガーデニングをしていると、一生懸命お世話をしているのに・・・と、草花に栄養が行き渡ることの難しさを痛感することはありませんか?そんな時、この寒空の下で大輪の牡丹を花開かせている縁の下の力持ち「職人堆肥」がオススメかもしれません。
毎年4月中旬から6月中旬までは「春の庭へ」が開催され、うららかな日差しをあびながら咲き乱れる牡丹や芍薬が楽しめます。開園していない月、開園期間中でも雨天で閉園する場合もありますので、お出かけになる前には公式ホームページをご確認くださいね。
2013年の「冬の庭へ」は、2月11日までです。「百花の王」とも呼ばれる美しい牡丹。幾重にも重なる花びらが徐々に綻んでいく様を満喫してみて下さい。
【冬の庭へ】
期間:平成25年1月12日(土)〜2月11日(月)
開園時間:10時〜16時(入園は15:30まで)
休園日:金曜日・雨天時休園
入園料:大人500円/小・中学生200円
駐車場:無料
お問い合わせ:Tel. 029-876-3660
【つくば牡丹園へのアクセス】
秋葉原から43分
つくばエクスプレス区間快速「みどりの駅」下車
関鉄バスにて約20分
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(2024/12/3更新)
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