国特別史跡「新居浜関」(静岡県)で江戸情緒あふれる旅の一日を!

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国特別史跡「新居浜関」(静岡県)で江戸情緒あふれる旅の一日を!

国特別史跡「新居浜関」(静岡県)で江戸情緒あふれる旅の一日を!

更新日:2015/02/02 13:57

Shinkurouのプロフィール写真 Shinkurou

映画・ドラマ等で目にする江戸時代の旅は、峠越え・夜盗・関所と様々な苦労もありますが、現在の旅には無い風情があると感じる方も多いのではないでしょうか?その雰囲気を色濃く残す「新居浜関」は主要街道で唯一現存する関所として国特別史跡に指定されています。また宿場町最大の旅籠・紀州藩御用宿「紀伊国屋」も一般公開!「東海道中膝栗毛」の主人公・弥次さん喜多さんの旅の一日を覗き見るのはいかがでしょうか?

陸と海の関所

陸と海の関所

提供元:ハローナビしずおか

http://hellonavi.jp/library/index.html地図を見る

「日本橋」を起点とし、江戸と日本各地を結ぶ五街道の整備は、徳川幕府成立後の大きな課題の一つ。中でも「東海道五十三次」の整備は特に重要視され、東西の物資の流通を盛んにするとともに、江戸の治安を守る多くの関所が置かれました。

日本橋から数えて32番目の関所「新居浜関」は現在の静岡県西部に位置し、1600年「関ケ原の戦い」直後に浜名湖と遠州灘の開口部に置かれました。その後100年間は「今切(いまぎれ)の関」として幕府直轄の取り締まりが続きます。

しかし沿岸部にある事から、度重なる暴風雨と地震の影響を受け、現在の場所・新居浜に移設。そして明治2年の関所廃止まで陸と海の関所としての役割を果たしました。

入母屋造りが美しい!

入母屋造りが美しい!

写真:Shinkurou

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現在、主要街道の関所として「箱根関所」が再現されていますが、ここ「新居関所」は東海道五十三次で唯一現存する建物。往時の関所の雰囲気を色濃く残す建物として、歴史的価値が高く国の特別史跡に指定されています。

主要建造物である「番所」(1855年に改築)には、「書院」「足軽勝手」等が設けられ、関所としての表の仕事だけでなく、役人たちの生活の様子もうかがい知る事が出来る興味深い建物。さらに東西に長く伸びる入母屋造りの外観は、幕府直轄の関所として厳粛な雰囲気を醸し出しています。

また併設されている史料館には、関所に関する資料だけでなく、「海の関所」関係の資料が多いのが特徴。さらに敷地内には護岸石垣・渡船場の一部が復元されており、渡しを利用した往時の旅の風情を垣間見る面白い歴史散策を楽しんで頂けます。

弥次喜多も座った?「面番所」

弥次喜多も座った?「面番所」

写真:Shinkurou

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写真は役人が勤務する「面番所」と呼ばれる部屋ですが、約45畳もの広さがあり、「次の者これへ!」と厳しい役人の声が聞こえで来そう。年季の入った柱と役人の背面の床等やはり現存する建造物が持つ説得感があります。

関所と言えば「入鉄砲と出女」と言われる言葉をよく耳にしますが、これは江戸に入る鉄砲と、大名の妻子が秘かに領国へ帰る事を防ぐと言う言葉。ですがここ新居関は江戸へ入る「入り女」にも厳しかった史料が残っています。それほど幕府の重要な役割を担った特別な関所なのですね。やはり江戸時代の女性は現代のように自由な旅は難しかったようです。

弥次喜多の賑やかな声が聞こえてきそうな旅籠

弥次喜多の賑やかな声が聞こえてきそうな旅籠

写真:Shinkurou

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関所のすぐ前には紀州藩の御用宿「旅籠紀伊国屋」が一般公開されています。初代の主は紀州出身で、江戸初期に旅籠を開業、そして昭和30年廃業まで約二百五十年間も続く老舗として知られています。

現存する建物は明治期に改築されていますが、江戸の建築様式が随所に残り湖西市指定文化財建物に認定されています。天井の太い梁と黒光りするほど磨かれた柱!風情のある階段を登ると、疲れを癒す旅人のざわめきが聞こえそうな畳の間!これぞ江戸の旅の一日と思える空間が広がります。

また当時の旅道具・旅籠で出された料理の復元があり、さすがに浜名湖ですね「鰻が一品」!日本人の鰻好きを垣間見るようで微笑ましいですよね。

この旅籠は現在宿泊は出来ませんが、旅の皆様を迎えますから、旅人を癒し続けて四百年ですね。是非お立ち寄り頂きたい風情豊かな旅籠です。(新居関所・史料館との共通券を利用されると便利です。)

「新居関所」「関所史料館」
開館時間 9:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
休日  月曜日(祝日の場合は振替なしで開館)12月26日〜1月2日・8月は無休
入館料 新居関所 310円・紀伊国屋資料館210円・共通券 大人410円

まとめ

主要街道で唯一現存する「新居浜関」は江戸の旅の苦労を、そして旅人を癒し続けて四百年という旅籠「紀伊国屋」は江戸の旅の癒しの一コマを見せてくれます。

弥次・喜多の笑い声まで聞こえてきそうな「新居浜関」へのお出かけはいかがでしょうか?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/09/10 訪問

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