写真:bow
地図を見る渡月橋を西へ渡り切ったすぐの所にある法輪寺。平安時代の「枕草子」で既にその存在が記されている程の歴史を誇る寺でもあります。
本尊は虚空蔵菩薩で、日本三大虚空蔵菩薩の寺としても知られています。その虚空蔵菩薩が知恵の神であることから、『十三まいり』の寺として有名です。特に京都に生まれた子供は必ず数え年十三歳の時には法輪寺へ知恵を授かりに行くことでも知られます。また、近年は京都だけでなく、全国からも『十三まいり』の参拝客が増えたため、通常の期間以外のご祈祷を受け付けています。
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地図を見る法輪寺の本殿前には狛犬の代りにちょっと珍しい『狛虎』と『狛牛』がいます。ちなみに虎が阿、牛が吽の役割を担っています。
なぜ狛虎と狛犬がいるのかというと、虚空蔵菩薩は丑寅の方角の守護神であることから。つまり、言い換えると丑年・寅年生まれの人の守り本尊でもあるのです。
『十三まいり』の参拝客だけでなく、丑年・寅年の人の参拝も非常に多いのが法輪寺の特徴でもあるのです。
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地図を見る法輪寺の境内には狛虎、狛牛の他に羊の像もあります。羊は虚空蔵菩薩の使いでもあり、化身でもあるとされていて、この羊を触ることにより、智恵を授かれるのだそう。
羊の像は、ふりむいて虚空蔵菩薩を背中に乗せて休んでもらおうとしているところなのだとか。また、羊は群れを作り生活することから家庭安泰の象徴とも言われています。とりあえず触ってご利益を得ておきましょう!
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地図を見る羊の像の向こうには「舞台」と呼ばれる展望台があります。ここからは渡月橋を真横から見下ろしたり、西山の霊峰愛宕山、更に視線を東に移せば東山三十六峰が一望!遠くには京都タワーも見え、なかなかの絶景なのです。
ここ嵐山ではなかなか高台から見渡せる絶景スポットが無いため、法輪寺の舞台からの眺めはオススメポイントです!
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地図を見るさて、京都では『十三まいり』を済ませた子供達に対して帰り道にある事をいいます。それは「渡月橋を渡りきるまで後ろを振り向いてはいけない。」ということです。
後ろを振り向いたらどうなるのか?せっかく授かった知恵を返してしまうという迷信があるのです。後ろを見るということは過去に戻ってしまうということなのかもしれませんね。
余談ですが、「渡月橋」はかつては「法輪寺橋」という名前であり、法輪寺へ渡る為の橋だったのです。橋を渡りきるまでは法輪寺だったと考えれば、そんな迷信もあながち間違ってはいないようにも思えますね。
渡月橋を渡ってすぐの法輪寺はアクセスも良く、広い嵐山・嵯峨野エリアの観光ルートには組み込みやすい寺です。ぜひいろんなご利益を求めて参拝してみて下さい。
また、法輪寺には「電電宮」という名の鎮守社もあり、電気・電波関連の事業者からの信仰を集めています。そちらは別の記事にて紹介していますので下記MEMO欄からご参考下さい。
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この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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(2025/1/20更新)
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