写真:乾口 達司
地図を見る鹿嶋神社の祭神は武甕槌神と経津主命。社伝によると、奈良時代、国分寺の東院として大日寺が建立された折、その鎮護の神として奉祀されたことにはじまります。天正6年、羽柴秀吉による播磨征伐で戦火をこうむりますが、江戸時代に入ると、歴代の姫路藩主から崇敬され、境内の再整備が推し進められました。初詣客の多さも東播磨地域で随一!地元民からも篤く信仰されていることが、このことからもおわかりになるでしょう。
鹿嶋神社の象徴といえば、写真の大鳥居!高さ26メートル、幅35メートルという巨大さで参拝者の度肝を抜きます。しかも、この大鳥居、世にも珍しく鉄骨構造の上にチタンパネルを全面に張りつけた唯一無二の鳥居なのです。その耐久年数は何と1500年!そのスケールの大きさに圧倒されること、間違いありません。
写真:乾口 達司
地図を見る鹿嶋神社で珍しいのは、灯明あげとお香焚きという風習が現代に伝えられている点。本殿へ参拝したら、まずはローソクとお線香を買い求めましょう。そして、御灯明舎へ移動し、すでに並べられているローソクから火をもらい受けます。自分のローソクに火が移ったらその場に立てて、その火でもってお線香に火をつけます。その後、すぐ横の御香炉舎にお線香を奉納します。これは、大昔、出陣に臨んで当社に詣でた武士が武運長久を祈願しながら、兜に香を焚きこめて出陣した故事を現代に伝えたものとされています。鹿嶋神社ならではの奇習であるといえるでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る写真は御香炉舎の前で盛大にお香をかぶる人々の姿を撮影した一枚。お寺に参拝した折、ローソクを立てたり、お線香に火をつけ、その煙を浴びたりすることがあっても、まさか神社の境内でそれをおこなうとは!当社にはじめて参拝した方は、きっと驚かれることでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る珍しいといえば、神さまに願い事をする「願掛」(がんかけ)の習慣が伝えられていることも同様です。一般に「御堂廻り」と呼ばれる鹿嶋神社の願掛は、その名のとおり、本殿のまわりをめぐってお祈りを続けるというもの。お百度参りの一種であると理解してよいでしょう。
写真は御堂廻りの空間を撮影したものですが、祈願者は願い事を記した竹の棒を年齢の数だけ手に持ち、ご覧のように、絵馬や折り鶴が奉納された通路をめぐります。竹の棒は本殿のまわりを一周するごとに1本ずつ奉納箱に納め、すべてを奉納し終えると、願い事が成就するといわれています。
なお、鹿嶋神社の地元では、本殿の背面にまわった折、願い事をしながら本殿の背面の壁を叩くというならわしがありますが、鹿嶋神社では背面の壁を叩く代わりに近くの「擦り願い石」をひと撫ですることをお勧めしています。
写真:乾口 達司
地図を見る鹿嶋神社の名物といえば、柏餅!参道に軒を連ねるお店の多くで柏餅が販売されています。江戸時代、姫路のお殿さまが鷹狩にやってきたとき、柏餅を献上したのがはじまりであるといわれています。お土産に一ついかがでしょうか?もちろん、できたてのアツアツをその場で食してみるのも、旅のいい思い出となるでしょうね。
お香焚きや御堂廻りなど、鹿嶋神社がいかに独特の風習を伝える神社であるか、おわかりになったのではないでしょうか。初詣や受験シーズンには特に多くの参拝者で賑わう一願成就の神さま・鹿嶋神社。ここであなたの願いを叶えてください。
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(2023/12/10更新)
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