写真:塚本 隆司
地図を見るまずは一杯。つべこべいう前に飲もうではないか。
ここで飲めるビールは定番が4種類。季節毎に変わる限定ビールもある。
「一通り飲むぞ」という欲張りには、ティスティンググラス(150ml)が嬉しい。
左から、長浜エール・伊吹バイツェン・淡海ピルスナー・黒壁スタウト。
どれも、ここで醸造された新鮮なクラフトビールだ。
簡単に紹介すると
長浜エールは、深い味わいで長浜浪漫ビールの自信作。
淡海ピルスナーは、黄金に輝く喉ごしの良いビール。
伊吹バイチェンは、淡黄色の柔らかい酸味が特徴。
黒壁スタウトは、ロースト(燻製)モルトの濃厚な味わいと芳醇な香りがなんとも心地よい。冬は限定ビールとしてホットビールでも飲める。
写真:塚本 隆司
地図を見るあらためて店内を見渡す。ダイニングルームは仕切りのない開放的な空間が広がる。
元は、築100年以上の米蔵を改装したそうだ。建物の前に流れる米川は、かつての長浜城外堀にあたる。江戸時代、旅館や貨物の集荷場所であったため、問屋、船大工、船乗りが多く住んでいたところで、船運の重要拠点だったそうだ。店の北側に残る船板塀が当時の面影を今に伝えている。
木の温もりと浪漫あふれる店内、壁際のハリには世界のビール瓶が並べられているのもビール好きにはたまらないだろう。
写真:塚本 隆司
地図を見る先のダイニングルームもよいが、このカウンター席もたまらない。
正面にはビールの仕込み釜、目を上に向ければ発酵と貯蔵のタンクがある。
ここで醸造されるビールは、厳選された麦芽・ホップ・イーストのみをふんだんに使った麦芽100%のクラフトビール。加熱処理はせず、濾過を最低限にまで抑えた酵母が生きている自然派ビールなのだ。
写真:塚本 隆司
地図を見るうまいビールと共に味わう料理も気になるところ。近江牛に伊吹ハムのソーセージや鮒鮨、長浜らしい琵琶湖や近江の料理が揃っている。近江牛やソーセージはともかく、鮒鮨にビールは合わないだろうと思うかもしれないが、そんなことはない。
ビールといえば、喉の渇きを潤す飲み物かのように、風呂上がりや唐揚げ・餃子・焼肉などの料理と一緒に愉のしむ人も多いのではないだろうか。
しかし、クラフトビールの魅力は、温度や一緒に食べる料理ひとつで味が変化するところにもある。
まだ食べ物が残っているのに飲み物を口にすると「行儀が悪い」と叱られたものだが、ほどよくマリアージュさせると味に変化が生まれる。癖のある鮒鮨をスタウトやIPAなどの香りや味がしっかりとしたビールと合わせるとわかるはずだ。是非試して欲しい。
写真は珍味3品(鮒鮨・赤コンニャク・しじみの佃煮)のセット。
長浜は歴史浪漫が漂う城下町。たくさんある見所に、歩き疲れてちょっと休憩。一日の終着場所として利用するのもいいだろう。徒歩で10分とかからない琵琶湖のほとりには「長浜太閤温泉」があり、ホテルの日帰り入浴が利用できる。鉄分を多く含む赤茶色の金泉(炭酸総鉄イオン泉)で、湯冷めしにくい芯から温まる温泉だ。旅の疲れをとって美酒に酔いしれるのもいい。
写真:塚本 隆司
地図を見る旅先で地ビールを見つけるとつい飲みたくなる。そんな人に是非おすすめしたい「長濱浪漫ビール」。城下町の町並みもさることながら、「盆梅展」や日本三大曳山祭の一つ「長浜曳山祭」、「長浜出世祭」とイベントも多い観光地に美味しいビール。長浜で飲むビールの味は忘れられなくなるだろう。
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この記事を書いたナビゲーター
塚本 隆司
好むと好まざるとにかかわらず、一人旅がやたら多い。姫路城が見えるところで育ったためか、城や歴史が大好き。歴史ミステリーを追い求め、現実逃避。新スポット・人気スポットと聞けば、行ってみる。郷土料理と聞け…
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(2025/1/17更新)
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