惜別〜最後のブルートレイン「北斗星」の旅ファイナルガイド

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惜別〜最後のブルートレイン「北斗星」の旅ファイナルガイド

惜別〜最後のブルートレイン「北斗星」の旅ファイナルガイド

更新日:2015/03/31 12:02

もんTのプロフィール写真 もんT チューター、フリーライター

上野と札幌とを結ぶ寝台特急「北斗星」。今や最後のブルートレインとなったこの列車も、いよいよ2015年3月14日のダイヤ改正をもって定期運行終了となります。新幹線や航空機による旅の高速化により、今や風前の灯の夜行列車の旅…。「寝台列車で旅行する」という旅のスタイルも大きく変わろうとしています。今回の記事はブルートレイン「北斗星」の最後の旅を、悔いなく思い出に刻むための、ファイナル徹底ガイドです。

まずは切符をおさえよう!〜“最後”のブルートレイン「北斗星」とは?

まずは切符をおさえよう!〜“最後”のブルートレイン「北斗星」とは?

写真:もんT

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日本の鉄道旅行の一時代を築いたブルートレイン。「ブルートレイン」とは、青色の寝台客車だけで編成された寝台特急を指して用いる愛称です。かつては東京から山陰・四国・九州方面、そして上野から北陸・東北・北海道方面へと何本ものブルートレインが運行されていました。しかし、利用客の減少や、移動手段の高速化、さらには列車運行の合理化により、近年、ブルートレインは次々と廃止・縮小されてきました。
現在、「ブルートレイン」の定義に当てはまる寝台特急で毎日運行されている列車は、上野と札幌とを結ぶ「北斗星」1往復のみ。青色の24系25形客車11両を3種類の機関車(EF510、ED79、DD51)がリレーして、両駅間約1200kmあまりを約16〜17時間で駆け抜けています。

寝台特急「北斗星」の運賃・料金ですが、上野・札幌間の片道乗車の場合、乗車券18440円と特急券3060円と共に、利用するクラスの寝台料金が加算されます。最安の2段式B寝台ならば6480円が加わり、27980円。最も豪華な一人用個室A寝台ロイヤルならば17680円が加わり、39170円になります。

切符は1ヶ月前の10時からJRの主な駅の「みどりの窓口」で発売。ただし、定期運行廃止の発表があってからは、切符の入手が困難になっています。特に、個室寝台はすぐに売り切れてしまうので、10時ちょうどに発券端末を操作してもらう必要があるでしょう。小規模な駅の「みどりの窓口」ならば、発売日当日の早朝、改札の駅員さんに指定券申込書を出しておけば、この“10時打ち”を引き受けてもらえるところがあります。事前受付をしてもらえるかどうか尋ねてみると良いでしょう。
あるいは、旅行会社で発売されているツアーで、行きあるいは帰りに「北斗星」乗車を組み込んだプランに参加する方法もおススメ。しかしこの場合でも、特に個室寝台利用は1ヶ月以上前の早めの申込が必須です。

切符は上り列車のほうが比較的取りやすいので、どちらか片道ということであれば、上りがおススメ。所要時間も、上りのほうが下りより約1時間も多くかかるために、寝台列車の旅を満喫できます!早めの計画で、どうぞ良い旅を!!

ブルートレインの完成型…“最後”の機関車・車両設備に注目!

ブルートレインの完成型…“最後”の機関車・車両設備に注目!

写真:もんT

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北斗星の寝台設備についてご紹介しましょう。
ブルートレイン全盛の時代は、開放型上下2段あるいは3段のB寝台と、寝台幅の広いA寝台という編成が一般的でした。しかし、サービスの向上や快適化が図られた結果、やがて様々なバリエーションの個室寝台が編成の中心を占めるように…。現在の「北斗星」の編成は、これまで約60年の歴史を有するブルートレイン編成の完成型、最終型と言えるでしょう。

おススメなのは、B寝台の個室である「ソロ」(一人用個室)と「デュエット」(2人用個室)。開放型のB寝台と同料金で個室寝台の旅が楽しめます。特に2階の個室はちょっとした屋根裏部屋のよう…。照明を消すと、天気が良ければ車窓には満点の星空が…!北の空には北斗星も輝いています☆(写真が「デュエット」2階室の室内です。)

また、開放型のB寝台も、昔ながらの旅の風情を味わいたい方にはおススメ。特に1号車のB寝台は、4人グループの利用であれば、扉が閉まってコンパートメント(4人用個室)になります。家族旅行やグループ旅行には、こちらがおススメです。

この24系25形客車、製造からすでに40年ほど経過しており、「北斗星」がなくなると、もはや定期列車の運行として残るのは、青森と札幌を結ぶ夜行急行「はまなす」のみ…。日本の鉄道史に残る貴重な車両、博物館入りしてしまう前に、ぜひその乗り心地を堪能してみて!

客車を牽引する機関車にも注目です。特に札幌・函館間は、今や全国的に希少となったDD51という凸型のディーゼル機関車が重連(凸凸)で客車を牽引。北海道の大地をパワフルに駆け抜けます。定期列車での重連運転は「北斗星」が最後となるでしょう。DD51ディーゼル機関車の最後の活躍もぜひ体感して!

定期列車“最後”の食堂車…優雅な食事を楽しんで!

定期列車“最後”の食堂車…優雅な食事を楽しんで!

写真:もんT

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「北斗星」には他にも“最後”になるものがあります。それは食堂車…。かつては新幹線も含め、長距離の特急列車には必ず連結されていたものでしたが、これも定期列車では今や「北斗星」のみ。食堂車で優雅に食事を…という旅のスタイルも、もはや過去のものになろうとしています。「北斗星」に乗ったら、このたびは駅弁ではなく、ぜひ食堂車での食事をおススメします。

「北斗星」の食堂車「グランシャリオ」は、夕食に関しては予約制。切符が取れたら、併せて食事もみどりの窓口で予約しましょう。懐石御膳(¥6000)かフランス料理(¥8500)の選択になります。

ただし、最近は人気急上昇のため、寝台券は取れたのに食事券が取れない!ということも…。その場合は、21時以降のパブタイム、あるいは翌朝6:30からの朝食で利用してみましょう。こちらは予約不要。でも、やはり混雑必至なので、早めに順番待ちする必要あり。車内放送にて食堂車の準備ができた旨の案内放送が入りますが、それから出向いたのでは遅い!!放送前に、食堂車にて受付を済ませて、ロビーカーにて待機しましょう。貴重な食堂車での最後の体験の機会を、逸することがないように…。食堂車は7号車です。

定期列車“最後”のロビーカー…記念グッズはここでゲットして!

定期列車“最後”のロビーカー…記念グッズはここでゲットして!

写真:もんT

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さて、その待機場所ともなるロビーカーですが、食堂車隣の6号車の半室がくつろげるスペースになっています。ここでのくつろぎ体験も最後の思い出となるでしょう。

そしてこのロビーの片隅には、シャワー室もあります。シャワーカード(¥320)購入で、30分間利用可能。(ただしお湯が出るのは6分間なので注意!)ブルートレインで“シャワー体験”ができるのも、あとわずか…。また、シャワーカードや、シャワーセット(¥430)中のヘッドマークがプリントされたタオルが記念品になる!ということで、シャワーの予約は食堂車以上の人気です。
シャワーカードは、食堂車にて購入します。上り下りとも、始発駅に列車が入線したら、自分の寝台車両に乗り込むよりも前に、まずは食堂車に行ってカードを購入しましょう。最近は始発駅発車後、すぐに売り切れてしまうので、ご注意を…。

他にもここロビーカーでは、JR北海道の車掌さんによる記念グッズの販売があります。上りの北斗星の場合は、19:40頃からですが、こちらも車内放送が入ってからでは遅い!!どうしてもグッズがほしい人は早めにロビーカーにて待機していましょう。記念グッズは、革製の小銭入れやキーホルダー、懐中時計などですが、数量は本当にわずか…、そして品物がないときも…。入手は非常に困難です。最近は、ロビーカーにて抽選を行って、販売されています。

レアものが入手できないとしても、がっかりしないで!NRE(日本レストランエンタプライズ)の車内販売でも、車内限定の北斗星乗車記念グッズが手に入ります。こちらは、ストラップやピンバッジ、クリアファイルやお菓子類など、商品も充実。数量も十分用意されています。車内販売のワゴンは、8号車から11号車へ向かい、それから折り返して1号車へと進んでいきます。売り切れてしまうのが心配な方は、早めに自分から出向いていくか、ロビーカーにて待っていましょう。

“最後”の記念写真も忘れずに…上野駅で最後のお別れ

“最後”の記念写真も忘れずに…上野駅で最後のお別れ

写真:もんT

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最後にブルートレインの車両と共に記念撮影ができるポイントを紹介しましょう。北斗星の場合は、上り列車の上野駅が一番のおススメ。行き止まり式のホームに到着後、車庫に引き上げるまでの間、10分ほど停まっています。機関車のヘッドマークと共に良い写真が撮れるでしょう。順番に譲り合ってどうぞ♪
上野駅に夜行列車が発着する風景が見られるのも、あとわずか…。上野駅での撮影は、旅の思い出としてだけでなく、貴重な歴史の記録ともなることでしょう。

ニ番目におススメなのは、函館駅。ここでは機関車の付け替えのために、下りは8分、上りは12分停車。付け替えシーンも見られるので、ぜひホームに出て見ましょう。先頭の機関車を切り離して、後方に機関車を連結して、進行方向が変わります。乗り遅れないようにご注意を…。

ちなみに札幌駅は上り下り共に、残念ながらホームの長さが短いために、先頭機関車のヘッドマークと一緒の記念撮影はできません。客車などとの記念撮影が良いでしょう。

記事の最後に…

最後のブルートレイン「北斗星」。旅情や郷愁あふれる旅のスタイルの一つが、今、終わろうとしています。これからの寝台列車の旅は、JR九州の「ななつ星」のような豪華クルージングトレインが主流になっていくことでしょう。あるいは「サンライズ出雲・瀬戸」のようにスピード重視の寝台電車も細々と生き残るでしょうか…。

寝台特急「北斗星」は、2015年3月13日発の列車をもって定期運行が終了しますが、8月までは臨時列車として、週に3日ほど運行予定。8月22日(土)札幌発上野行きの列車が、本当に最終列車となります。貴重な寝台特急の旅、時が許されているうちに、ぜひ“最後”の思い出を、皆さんの人生の1ページに刻んでください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/24−2014/12/25 訪問

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