ちょっと贅沢に蟹三昧〜夕日ヶ浦温泉郷でカニを食べつくす

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ちょっと贅沢に蟹三昧〜夕日ヶ浦温泉郷でカニを食べつくす

ちょっと贅沢に蟹三昧〜夕日ヶ浦温泉郷でカニを食べつくす

更新日:2014/02/05 15:06

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

山陰から越前海岸にかけての日本海側は、冬の味覚の王者『ズワイガニ』の好漁場。ズワイガニは一度食べると、その上品な旨みと、ふっくらとした弾力、口に含んだ時にふわっと鼻に抜ける香りの良さに、すっかりとりこになります。寒くなると待ってましたとばかりにカニツアーでたくさんの人が集まり、ますます熱くなるズワイガニの名産地『夕日ヶ浦温泉郷』に行ってみませんか。

『ズワイガニ』って、どんな蟹

『ズワイガニ』って、どんな蟹

写真:SHIZUKO

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タラバガニ・毛蟹など有名な蟹はいろいろありますが、『ズワイガニ』は、スラっと伸びた長い足と三角形の甲羅のバランスが絶妙で、蟹の中でも、最も美形な蟹といえるでしょう。一方『タラバガニ』は、蟹と呼ばれていても「ヤドカリ」の仲間。蟹の足は10本なのですが、タラバは8本足。味も少し大味に感じます。

ズワイガニは、取れる場所によって『松葉がに(鳥取・兵庫・京都にかけての山陰地方)』『越前がに(福井)』と呼ばれています。最近では『間人(たいざ)がに(京都府京丹後市)』『津居山(ついやま)がに(兵庫県豊岡市)』に代表されるように、水揚げされる漁港の名前をつけたブランド蟹が高級品として、タグをつけて売られています。

大型船で、数日かけて漁をする方法に比べ、ブランド蟹の『間人がに』は、その日のうちに蟹を持ち帰る「日帰り操業」で収獲されています。それゆえ、飛び切り新鮮な蟹を食べられるというもの。『津居山がに』も同じ日帰り操業です。ただし、冬の日本海は荒れることが多く、漁に出られない日があり、結果、収獲できない日が続くこともあり、幻の蟹として珍重されています。

このように日本国内で水揚げされた「ズワイガニ」以外にも、カナダ、ロシア、韓国、アラスカなどの海外から、毎年数多くのズワイガニが輸入されています。

蟹刺身・焼き蟹・茹で蟹・蟹すき・蟹雑炊と蟹だけを食べる幸せ

蟹刺身・焼き蟹・茹で蟹・蟹すき・蟹雑炊と蟹だけを食べる幸せ

写真:SHIZUKO

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せっかく産地まで行って食べるのですから、少し値が張っても、ぜひ、その日水揚げされた『地ガニ』を食べてもらいたいもの。

ちょっと足が欠けているとか何らかの理由で、ブランド蟹としてのタグはつけられない。でもそれゆえに、冷凍物ではなく、水揚げされたばかりの『活け地ガニ』を安く食べさせてくれる旅館が、夕日ヶ浦温泉郷にはたくさんあります。料理のコース設定で、ほとんどの旅館で『活け地ガニコース』『カニフルコース』と2種類のコースがありますが、値段設定が違うのは、まさに捕れたての蟹なのか、ちょっと時間が経った蟹なのかという違いです。

捕れたての蟹は『刺身』で食べられる新鮮さ。滑らかな舌触りにびっくりする甘み。初めて食べた時には、こんなに美味しい刺身を知らなかったことを悔いたほどです。

『焼きガニ』にしても、新鮮なので、身がびっしりと詰まっています。焼き上がりは、殻から身がはみ出さんばかり。もう、たまらない美味しさです。刺身とはまた違った旨みが口に広がります。

そして、これは秘伝なのですが『カニすき』にするときには「1分半ルール」を適用します。つまり、蟹を鍋に投入してからピッタリ1分半で鍋から引き上げ、すぐに食べるんです。これ、嘘だと思う方が多いのですが、本当に美味しく仕上がります。一緒のテーブルで食べた方は必ず感嘆の声を上げます。

1分では生っぽく、1分半を越えると、身が堅くなってしまいます。なので、蟹すきのときは、テーブルに時計を置いて、正確に時間を計って食べることにしています。せっかくの高級食材ですから、最高の状態で食べる努力は惜しみません。

そして、最後は蟹雑炊。この雑炊を食べたいがために、蟹すきを食べるって人がいるくらいの美味しさです。

『夕日ヶ浦温泉郷』に泊まって、夕陽を楽しもう!

『夕日ヶ浦温泉郷』に泊まって、夕陽を楽しもう!

写真:SHIZUKO

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『夕日ヶ浦温泉郷』という名前からも、夕陽自慢の温泉であることは想像できます。日帰り旅行で、昼食に豪華な蟹三昧をするのもいいんですが、時間的に余裕があれば一泊するのも最高です。なんと言っても、素晴らしい日の入りに出会えるはずなんですから。

今回、地蟹を思う存分に楽しんだのは『坂本屋瑠璃亭』の大広間。広々とした窓の外には、雄大な日本海が広がっています。サーフィンをする人の姿もチラホラ。もちろん、宿泊も出来ます。昼食で蟹三昧をした日に泊まるなら、食事内容は宿とご相談ください。もちろん、蟹三昧も出来ますし、他のメニューも可能ですから。

8キロにわたる夕日ヶ浦海岸は「日本の夕陽百選」に選ばれている夕陽の名勝地。夕日ヶ浦温泉郷には、露天風呂から夕陽を眺められる旅館もありますから、数十軒の旅館・民宿からお気に入りの宿を見つけてください。

空を茜に染めて、日本海の水平線に沈み行く夕陽は、とってもロマンチック。15分くらいの天体ショー。その後は、お部屋でまったりもいいですね。

夕日ヶ浦温泉郷のお湯は、女性に嬉しい低張性弱アルカリ性高温泉。低張性の温泉は、肌当たりの軽いサラッとしたお湯で、湧出温度が高いので高温泉と呼ばれます。弱アルカリ性のサラッとした美肌効果がある温泉で肌を磨きましょう。そして、お腹いっぱい蟹を食べて、今、話題の赤い「アスタキサンチン」を身体に取り入れ、アンチエイジングできるなら、一石二鳥以上ですよね。

日帰り温泉・外湯『花ゆうみ』

日帰り温泉・外湯『花ゆうみ』

写真:SHIZUKO

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もちろん、宿泊しなくても夕日ヶ浦温泉郷のお湯を楽しむことは出来ます。

かなり広大な敷地に建つ外湯『花ゆうみ』に行ってみましょう。

露天風呂は、広々とした庭園風呂。滝が見える広い湯船につかって、蟹談義などして時間を過ごすもよし、寝湯でゆっくり休むもよし。屋内大浴場も広々していますから、とてもくつろげます。サラサラのお湯が快く、肩を出していれば、のぼせることもなくいつまでもつかっていられる気持ちよさ。

お湯から上がれば、広い休憩所があります。マッサージ器などを使って、日ごろの疲れを癒すのもいいですよね。

この施設ご自慢の花庭園は、時期になればパンジー・芝桜・ツツジ・紫陽花などが咲き乱れ華やかになります。でも、蟹の時期は、ともすれば雪景色。雪の降らない地方から訪ねる人にとっては、これもまた大切な思い出の1ページになります。

天橋立の『切戸(きれど)の文殊』に立ち寄って

天橋立の『切戸(きれど)の文殊』に立ち寄って

写真:SHIZUKO

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関西から『夕日ヶ浦温泉郷』に向かう時には、途中『天橋立』のそばを通ります。高速道路を渋滞もなく順調に進むことが出来れば、目的地までは2時間半。日帰り蟹食べつくし旅行でも、途中観光することは、充分可能です。

松島・宮島とならび日本三景に数えられる美しい天橋立は「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立」と百人一首にも詠まれた名勝地。

『天橋立ビューランド』からは、3.6キロにも及ぶ細長い松林の、龍が天に昇る姿に例えられる『飛龍観』という美しい姿を見ることが出来ます。宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる松林が描く景色は、神話時代に、イザナギノミコトが天にかけた梯子が倒れてできたとの伝説を生みました。頭を下にして、股から景色を覗く『股覗き』で見れば、天地が逆になり、天橋立が天に続くように見えると人気の観光地。

その足もとにあるのが『智恩寺』、日本三文殊の『切戸の文殊』です。

知恵の文殊として、受験シーズンには受験生がたくさんお参りに来るようです。立派な山門をくぐると、落ち着いた境内にはたくさんの木造建築。秘仏・獅子の背に乗った文殊菩薩象は、正月三が日を含め、年に5日間開帳されます。直接お目にかかって、ご利益を得るのもいいですね。

「冬の味覚の王者ズワイガニ」を堪能。「美人の湯」でゆったり。日本海に沈む夕日は絶景。近くには「日本三景」天橋立があり、「知恵の文殊」智恩寺では合格祈願まで。楽しさいっぱいの夕日ヶ浦温泉郷に、ぜひ、お出掛けください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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