東京のグルメタウンといえば、高級割烹や寿司の名店が居並ぶ銀座や、フレンチやイタリアンの旨い店がたくさんある青山・代官山あたりを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、ここ最近、グルメタウンとしての頭角をメキメキ発揮しているのが、東京の東の外れに存在する小岩駅なのだ。
グルメサイト・食べログで調べてみると・・・
ネパール料理部門で全国1位の「サンサール」
タイ料理部門で全国1位の「いなかむら」
焼きとん部門で東京1位の「豚小家」
・・・など、各ジャンルのナンバー1が狭い地域に密集しているのだ。
(2015年1月現在)
「サンサール」「いなかむら」「豚小家」といずれも予算2〜3千円あれば、さまざまなメニューが食べられる大衆店。昼から小岩に乗りこんで、すべての店をハシゴする、そんなグルメ旅も有りではないだろうか。
焼きとんで名店と言われているのは、昔ながらの経営をしているところが多い。外装内装はボロいけれど、ウマい。そんなお店が多いのだが、「豚小屋」は清潔で温かみのある内装をしている。串を焼く煙もまったく気にならない。女性の一見さんでも入りやすいだろう。座敷席もいくつかあり、わりかし広い店なのだが、かなりの人気店なので、平日であろうと予約をしておいたほうが無難だ。
写真は左からコブクロ、アブラ、軟骨、シロ。いずれもしっかり歯ごたえがあるのに、何度か噛めば、すぐにほぐれる。1本80円からと、どえらい安さにもかかわらず、1本1本デカいのなんの。繊細な見た目の串もいいけど、こういう無骨な串のほうが食欲をそそられる。タレを堪能したら、塩もいきたいところだが、どっちもいくとすぐにお腹いっぱいになってしまう。いろんな種類を楽しみたければ、3〜4人のグループで行くのがいいだろう。
店長さんは飲食店での修行経験こそあるものの、もつ焼き自体は独学だという。これだけの仕事を独自に身につけたとは驚きだ。
店長さんにオススメメニューを尋ねると「茹で豚が人気ですよ!」とのこと。
豚しゃぶみたいな薄い肉数枚だと思っていたが、ほぼステーキといって差し支えないほどの量が出てくる。さっぱりした茹で豚とガーリックソースがよく合っている。これさえあれば、丼飯2杯は軽く平らげられる。
各種刺しも新鮮で最高にうまい。
苦手でなければ刺し5点盛りをぜひとも注文してほしい。新鮮なので、臭みもエグみもまったくない。ごま油やニンニク醤油でいただくのだが、なんだったら、そのまんま何にもつけなくても食べられるほど爽やかな味わいだ。
「いなかむら」はタイ料理部門で全国1位(全国1580軒中)の店だ。
いなかむらという店名がいかにもタイ料理屋っぽくないのだが、これは前に入居してた居酒屋の名前を、そのまま使ってるからだとか。壁に貼られたメニューの写真は、お客さんが撮影し、刷ってきたもの。
料理は素材選びから徹底的にこだわりたいからと、店の規模をむやみに大きくしない。某コンビニとのコラボ企画も持ち上がったが、手に負えない規模になりそうで断ったそうだ。
写真は常連さんがおすすめしてくれたネームクルック。ミントやパクチーといった香草、タイソーセージ、そして、おこげが入ったサラダだ。
複雑に変化する香り、おこげのパリパリした食感、辛さの後にやってくる爽快さ。どれを取っても、日本の料理にはない感覚。5感で楽しめるサラダである。
「サンサール」はネパール料理部門で全国1位(全国1257軒中)のお店。
フラワーロード商店街というアーケード街にしれっと存在している。営業をはじめて17年目。オーナーシェフのウルミラさんは、特にレストランでの修行はしてないそうだ。
「おばあちゃんから代々伝わる家庭の味だよ」とおっしゃっていた。
写真はダル(豆のスープ)とバード(米)を合わせたネパールの定番定食ダルバード。日本でいうとプレートランチみたいなものだろうか。どの料理も野菜がふんだんに使われ、健康に良さそうだ。
発酵した野菜のカレー「グンドゥル」もプレートに含まれていた。土っぽい大地の香りがする、濃厚な塩味のカレーである。
甘いヨーグルトとご飯に混ぜて、締めに食べる。おはぎもそうだが、甘さと米はあんがい相性がいい。
いずれの店も、1つ1つのメニューがボリューム満点なので、お腹をペコペコに空かせ、ある程度のグループで行くといろいろな料理を楽しめるだろう。
東京を代表するグルメタウン小岩で、ぜひとも絶品な料理たちを味わってほしい。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索