写真:SHIZUKO
地図を見る石川県能登半島の西部の海岸線に、日本海の荒波に浸食された奇石が見事な景観を作る景勝地があります。
羽咋(はくい)郡志賀町(しかまち)の福浦(ふくら)から、関野鼻(せきのはな)まで約30キロ続く海岸線は『能登金剛(こんごう)』と呼ばれていて、能登の人気スポットです。
松本清張の「ゼロの焦点」の舞台として全国に名を馳せました。「ゼロの焦点」は、2回映画化され、複数回テレビドラマ化されている人気サスペンス。断崖絶壁で、犯人と刑事が出会うサスペンスドラマの定番シーンは、このドラマがベースとなっているといわれています。
海と奇岩・奇石が作り出す見所はたくさんありますが『巌門(がんもん)』は能登金剛随一の名勝地。
岸壁の下に、波の侵食でポッカリと大きく口を開けた貫通洞門があり、3月から11月頃までは、観光遊覧船で通ることも出来ます。その大きさは幅6メートル、高さ15メートル、奥行き60メートルという巨大さ。横にもう一つ大きな洞門があり、遊歩道が整備されているので通り抜けることが出来ます。源義経一行が隠れていたという伝説が残っている場所。かなり広いスペースがありますが、通り抜ける前には狭いところもあり、ドキドキ体験が出来ます。
写真:SHIZUKO
地図を見る『巌門』へと降りていく階段のそばには、二段に分かれた『不動滝』が流れています。意外な場所にあるので、ちょっとびっくり。
階段を下りて、巌門横の洞門を抜けると、一気に目の前に日本海が広がり『千畳敷岩』の広々した景色に出会います。この千畳敷岩を冬の荒波が洗っていく様子は、まさに目の前なので少し怖いくらい。でも、遊歩道が続いていますので、波に注意しながら進んで行きましょう。
前方の崖に取り付けられた階段を登ると展望台に出ます。
そこにあるのが『幸せのがんもん橋』。能登金剛観光が人気を博した背景に松本清張の推理小説がありますが、重苦しく暗いイメージを引きずり、自殺者も多かった時期があり、そのイメージを払拭する必要がありました。そこで、美しい日本海の風景を見下ろす歩行者専用の橋に『幸せの…』という明るいイメージの名前をつけたとか。そばで見ると怖く感じる波も、この展望橋から見ればとても優しい風景に感じます。
青い空を映した冬の日本海。透明度の高さが、より厳しさを感じさせる風景です。
写真:SHIZUKO
地図を見る海際から少し離れて、縁結びの神様として信仰の厚い『気多(きた)大社』へお参りに行きましょう。名前からも判るように、よい気が多く集っていることで有名な縁結びのパワースポット。
幾多の試練を乗り越えて恋を成就させた『大国主命(おおくにぬしのみこと)』が祀られている神社です。七福神の『大黒様』として広く親しまれている神様と同じです。
大国主命は、縁結びといえば『出雲大社』といわれるくらい有名な出雲大社のご祭神。男女の縁だけではなく、仕事やこの世のあらゆることの縁結びを助けてくれる神様と信仰されています。
気多大社は『入らずの森』という広大な原生林を背景に建っています。神域への結界である古い木の鳥居の前に立つと、奥に踏み入らなくても清清しい空気の流れを感じます。とても気持ちのいい場所です。しっかりと深呼吸して、パワーチャージしましょう。
境内には、いろんなお守りがあり、おみくじも2種類用意されています。せっかくですから、久し振りにおみくじを引きました。結果は小吉。くよくよせずに努力を続ければ、いいことがあるってお告げです。しっかりとご縁を結ぶためにも、神社に結んできました。
写真:SHIZUKO
地図を見る能登半島は、本州の日本海側最大の半島。能登半島の西側は、外海に面しているのでとても男性的な海岸線が続きます。外国との国境線に面しているために、いろんな事件も過去には起こりました。一方、東側は半島に囲まれて、優しい女性的な富山湾となっています。
そんな能登半島の根元に位置する羽咋市。
実は、羽咋市は、UFOの町として有名です。大きく日本海に突き出た半島の地形が影響しているのか、UFOの目撃情報がとても多いそうです。信じるか信じないかは個人の自由ですが、UFO好きの人たちにとっては、大事な場所となっています。
その中核をなすのが宇宙科学博物館『コスモアイル羽咋』。
アメリカの航空宇宙局NASA特別協力施設です。
月面着陸船や宇宙カプセルのとても精巧な複製や通信衛星などが展示されています。中には、実際に宇宙から帰還した本物の宇宙カプセルまでありますから見応え充分。また、『宇宙グッズセレクトショップ』では、宇宙飛行士が食べる宇宙食が買えるので、お土産にはもってこいですね。
ここで、不思議体験。なぜかここの写真が撮れなかったのです。単なるカメラトラブルなのかどうか、何度シャッターを押しても、シャッターが下りないんです。なにか不思議な力の影響でしょうか…。そばを通る『なぎさドライブウェイ』の鉛色の日本海を見ていると、空の向こうから何か分からないものがやってくるという不思議な話も信じられる気がしてきます。
名勝地や観光スポットが比較的に近距離に集っていて、効率的に楽しむことが出来る『羽咋』の町。ぜひ、一度、お出掛けくださいませ。
この記事を書いたナビゲーター
SHIZUKO
中学生のころから、一人でウロウロ。大学生になってからもあちこちをウロウロ。仕事が忙しくても、暇を見つけてはウロウロ。旅で出会った人、モノ、風景が、自分を育ててくれたと感謝しています。そんな瞬間や経験を…
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