多々良沼に飛来を始めたハクチョウは、平成4年のシーズン途中からガバ沼に移動し、それ以降、毎年ガバ沼に飛来するようになりました。ガバ沼は多々良沼の隣にある葦に覆われた小さな沼ですが鴨とともに多くのハクチョウを見ることができます。
ハクチョウの観察ポイントには15〜20台置ける駐車スペースと案内所、透明テントの休息所が設置されています。ハクチョウは警戒感がとても強く1度恐怖を感じた所には2度と帰ってこないと言われているので、静かに観察してください。
ハクチョウの生まれ故郷のシベリアは9月に入ると昼間でも摂氏0度を下回り氷に閉ざされます。エサをとることができなくなるため北海道に渡ります。そして、11月上旬ごろ多くのハクチョウたちは寒い北海道から本州に渡り越冬します。3月下旬、本州で越冬したハクチョウは再び北海道の湖沼に戻りシベリアに帰ります。
浮島弁財天は邑楽町の東の端、多々良沼公園から多々良沼へ突き出た荒間崎と呼ばれる半島部にあり、鎌倉幕府が滅亡した1333年創建と言われています。多々良沼公園の西の端には鶉(うずら)城跡と呼ばれる城跡もあり、1590年に館林城が落城したのに伴い廃城となった歴史を持つ城跡です。
ガバ沼や多々良沼で見られるのは主にコハクチョウですが、オオハクチョウも見受けられます。コハクチョウの体長約1.2メートル、翼を広げた長さは約1.8メートル。それに対してオオハクチョウは体長約1.5メートル、翼を広げた長さは約2.4メートルと一回り大きな体をしています。
見分け方は、頸が短く、口ばしの鼻孔元まで黄色いのがコハクチョウ。頸が長く、口ばしの鼻孔の先まで黄色いのがオオハクチョウです。
城沼は東西約3.8キロメートル、南北0.2キロメートル、周囲は8キロメートル、水深は1.5メートルと東西に細長い水辺。沼の西側にはつつじの名勝「つつじが丘公園」、東側には、「つつじの里ショッピングセンター」や「農産物直売所ぽんぽん」があります。
城沼でのハクチョウポイントは「つつじが岡パークイン」の北側で、平成24年に168羽、平成25年には120羽のハクチョウが観測されています。つつじが岡公園では4月〜5月に「つつじ祭り」、7月〜8月には「ハス祭り」が開催され1年を通して楽しむことができます。
館林はうどんの里、土壌に恵まれ上州名物のからっ風に鍛えられた上質な小麦が生産され、昔から麺作りが盛んでした。市内には、ひも川うどんで有名な「花山うどん」や、その名もずばり「館林うどん」など沢山のうどん屋さんが有りますが、今回紹介するのは、地元の政田醤油グループの「うどんの上州」です。
うどんの上州は、「うちたて ゆでたて つくりたて」をモットーに、毎朝仕込みを行う本物の手打ちうどんを提供してくれるお店です。メニューを見ると「冷たいうどん」、「温かいうどん」、「オリジナルうどん」や「季節限定」など色々ありますが、冷えた体にはやっぱり「鍋焼きうどん」です。油揚げや春菊、椎茸などの具がお汁に良く浸みています。打立てのうどんはなめらかで腰があるうどんです。
ハクチョウを見た後冷えた体には「ふうふう」しながら食べる鍋焼きうどんは至極のご褒美です。
多々良沼へ徒歩で行く場合、東武小泉線・成島駅から30分、城沼へは、東武伊勢崎線・館林駅より30分(バスもありますが運行本数は多くありません)と距離があります。車の場合、東北自動車道・館林ICから城沼まで約5分、多々良沼まで約15分なので、ガバ沼、多々良沼、城沼と廻りたい場合は車が便利です。
多々良沼は野鳥観察の名所であり、冬のハクチョウだけではなく、四季を問わず野鳥を観察する人たちが訪れます。カメラや双眼鏡を持って、あなたもその仲間になりませんか。
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(2025/2/11更新)
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