金沢屈指の観光スポット「ひがし茶屋街」。
昔ながらの茶屋建築が今でも残る一角に「箔座 ひかり蔵」というお店があります。
茶屋建築を活かしたお店の建物も素晴らしいですが、敷地内にはなんと「純金プラチナ箔」が貼り付けられた「蔵」があります。
「金箔」は一般的には、金をごく少量の銀や銅とともに叩いて薄く伸ばしたものですが、ひかり蔵で使用している「純金プラチナ箔」は、金とプラチナを合わせたもので、これによってさまざまな色合いの金箔の表現ができるようになりました。その純金プラチナ箔がたっぷりと貼られているひかり蔵で金箔の美しさを鑑賞してみましょう。
ひかり蔵を見学したあとは箔押し体験です。
※箔押し体験は事前に予約が必要です。
詳しくは「箔座 ひかり蔵」のホームページをご確認ください。
おすすめは塗り箸の上半分に金箔をのせていく箔押し体験です。
まずは、ハケで箸にうすく糊をぬり、しばらくおいて乾かしたあとに青や赤、緑や銀などカラフルな色箔をピンセットでのせていきます。
集中している間はよいですが、ほっと一息、息を吐いただけで箔は飛んでいくので注意が必要です。
スタッフの方に伺ったところ、この模様づくりが終わった後に金箔を上から重ねるため、のせすぎと思うくらい、色箔をつけるくらいがちょうどよいそうです。
※箸への箔押し体験は小学生でも参加可能ですが、小さなお子様むけに他のメニューもあるので、予約の際に確認してみることをおすすめします。
色箔をのせたあとは、箸を金箔に押し付けて金箔を巻きつけていきます。
これが想像以上に気を使う作業!
金箔は薄くて色箔を扱っていたとき以上に扱いが難しい。息をするどころか、誰かが近くを通っただけでまくれあがり、そのままくっついてしまいます!
心を落ち着かせ、まんべんなく金箔が付くように箸を金箔の上に載せ、コロコロと転がすのがポイントです。
余分な箔はあとから落とすことになるので、きれいにくっつかなくても大丈夫。多少失敗したとしてもスタッフさんが金箔をなおしてくれますのでご安心を。
金箔押しが終わったら筆で余分な金箔を落とします。
丁寧に筆で優しくポンポンと叩くように落してしていくと、薄い金箔がはがれ、模様となる色箔が浮き上がります。
ごしごしと箔をはぐよう筆を扱うと、金箔も模様の色箔も落ちてしまうのでご注意を!
金箔をつけた部分のでこぼこが滑らかになるまでこの作業をくりかえします。
表面が滑らかになったら作業は終了ですが、まだこの状態は完成ではありません。
持ち帰ったあとに箔をなじませるために2週間ほど自然乾燥をする必要がありますので、大切に持ち帰りましょう。
乾燥させた後であれば食事にも使えますよ。
ここで筆で落とした余分な金箔を使って簡単に「金箔エステ」を体験してみましょう。
金箔を手の甲にのせて軽くすりこむようにマッサージをすると、すーっと金箔が溶け込んでいきます。金箔にはイオンが含まれていて、イオンがリンパの流れを助け、血行を良くしてくれる効果があります。
金箔は見て美しいと感じるだけるだけではなく、つけて美しくなるという美容効果もあるんですね。
金沢の名産である金箔は、工芸品の美しさを際立たせるだけでなく、美容にも効果があります。
「箔座 ひかり蔵」の姉妹店である「茶屋美人」が近くにあるので、こちらにもぜひ立ち寄ってみてください。「茶屋美人」では金箔を使用したシャンプーや美容液など、金箔が入った化粧品を扱っていて、試用もできるのでおススメです。
2015年3月に開業する北陸新幹線では東京から金沢まで約2時間30分で行けるようになり、関東からのアクセスがぐっとよくなります。
まだ行ったことがなくても、行ったことがあったとしても、箔付け体験で金沢の「美」にふれてみませんか?
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