写真:鮎川 キオラ
地図を見る言わずと知れた陶芸の町・益子。駅や観光案内所には、史跡や窯元の案内地図と並んで「益子パンMAP」なる地図があります。人口2万4千人ほどの田舎ながら、パン屋さんの数は10軒以上。「パンの町」と呼ばれる理由はここにあります。いづれのパン屋さんも一度に2,3人ほどしか入れない、小さな店舗のパン屋さんですが、自家製酵母や国産小麦粉を使用した自慢の自家製パンを提供しています。
まず紹介したいのが、すてきな夫婦が営む「pain de musha musha and coffee(パン・ド・ムシャムシャ・アンド・コーヒー)」。益子の町の中心から少しはずれた森の中にひっそり佇む店舗は、オーナー夫妻自ら改装したそうです。国産小麦、特に益子周辺の地粉を使用し、ぶどうから起こした自家製酵母で焼き上げたパンは、素朴な味わい。まだ益子にパン屋さんが多くなかった頃からあり、口コミで人気になった実力のパン屋さんです。
【pain de musha musha and coffee】
栃木県芳賀郡益子町益子4135
TEL:0285-72-7874
10:30-18:00 毎週月・火曜定休
※時々、週末イベント参加などで臨時休業あり
写真:鮎川 キオラ
地図を見る「pain de musha musha and coffee」では、奥様がパンを焼き、旦那様がパン屋さんの隣で自家焙煎のコーヒー店を営んでいます。気になるパンを選んでコーヒーを注文して、「食べていきます」と伝えると、すてきな益子焼の器にパンをのせて店舗裏の食事場所へ運んでくれます。何気なくだしてくれた器ですが、この器は、地元の陶芸作家さんの作品で、なかなか手に入らない人気の一品なのです。
”スローライフ”なんて言葉がぴったりくる雰囲気のパン屋さんで素朴なころんと可愛らしいパンを見ていると、心がなごんできます。パンを愛するオーナーさんもとっても素敵な方でした。この人の作ったパンなら安心と思える、作り手の顔が見えるのも小さなパン屋さんの魅力ですね。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る益子の中心地の小高い丘に建つペンション&カフェ「益子時計」のレストランでパンを焼いていた「えみさん」と言う方のパンが評判を呼び、オープンしたのが「えみぱん」です。映画「魔女の宅急便」に登場するパン屋をイメージして作ったそうです。ガラスのショーケースに並ぶパンは、どれも可愛い。
世界遺産の白神山地で発見された「白神こだま酵母」と北海道産小麦粉で焼き上げるパンは、ふっくら柔らかくてほんのり甘い。看板商品は、素朴なコッペパン。お好みでクリームやジャムをプラス30円ほどで2種類まで塗ってくれます。パンを購入して併設される「益子時計」のカフェへ持ち込みすることができます。あったかスープやドリンクと一緒にどうぞ。
【えみぱん】
栃木県芳賀郡益子町益子4283-5
TEL:0285-72-7201
11:00-17:00 毎週火・水定休日
写真:鮎川 キオラ
地図を見る益子のパン屋さんの欠点でもあり魅力でもあるのが、なかなかたどり着けない場所にあること。地図やナビを頼りに、「あれ、この辺のはずだけど。。。」なんて探すのも楽しいもの。
「森のレストラン パン工房」との名前の通り、どんどん森の中に迷い込んで行くようで、この先にパン屋があるのかドキドキ。森の中にその姿を発見した時は、なんだかうれしい。おとぎ話に出てきそうなパン屋さんのドアを開けると、香ばしい匂いにまたまたうれしくなります。
益子焼の器で焼き上げる食パンやカンパーニュなど食べ応えのあるパンが多く並ぶので、ご自宅用にお土産として持ち帰ってはいかがでしょうか。
【森のレストラン「パン工房」】
栃木県芳賀郡益子町益子4037
TEL0285-70-8555
11:00〜16:30 毎週金曜定休
日本人の食卓にも浸透してきたパンの食文化。朝は必ずパン党なんて方も多いのではないでしょうか。益子のパンは、ものづくりの町らしく、雑貨のように見てかわいい、食べておいしい。パン好き、可愛いもの好きにはたまらないパン屋さんが目白押しです。益子の町歩きの合間に、ぜひパン屋さんも巡ってみてください。週末は、午後になると売り切れになるパン屋さんも多いので、お早めに訪ねてみてくださいね。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/28更新)
- 広告 -