白鳥飛来数1000羽以上!印西市・本埜「白鳥の郷」

白鳥飛来数1000羽以上!印西市・本埜「白鳥の郷」

更新日:2020/12/16 12:20

藤田 聡のプロフィール写真 藤田 聡 温泉研究家、紅葉ガイド
本埜「白鳥の郷」(千葉県印西市)は白鳥飛来数が1000羽以上。東京近郊ですが本格的な観察と撮影が出来る、断然お勧めの白鳥飛来地です!
飛来数5000羽の新潟県瓢湖に次ぐ国内屈指の規模ですが、あまり知られておらず公式サイトもありません。白鳥の大半は早朝餌を探しに飛び立ち夕方帰って来るので、今回は時系列に見所を紹介します。コハクチョウは3月にはシベリアに帰ってしまうので、真冬が観察に最適です。

印西市本埜・白鳥の郷「早朝の飛翔」

印西市本埜・白鳥の郷「早朝の飛翔」

写真:藤田 聡

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千葉県印西市「白鳥の郷」は合併前の本埜(もとの)村にあり、地元では「本埜の白鳥」として知られるので、この記事でも適宜本埜を併記します。印西市と言えば千葉ニュータウンで知られますが、「白鳥の郷」は成田市に近い場所です。詳細な場所は画像右下の「地図を見る」をタップすると、撮影場所の地図が表示されます。

「白鳥の郷」は人間で言えばベッドタウンで、白鳥の多くが早朝餌を探しに飛び立ち、夕方帰って来ます。白鳥が飛び立つ様子は大変に凛々しく、飛翔する様子は写真のように、まるで鶴のようです。よって「早朝の飛翔」こそが白鳥観察の最大の見所であり、日の出から二時間の間がベストの観察時間帯です。

昼間の白鳥の湖

昼間の白鳥の湖

写真:藤田 聡

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印西・白鳥の郷は本来水田で、冬は水を入れないのですが、白鳥の為に一部に水を張っています。昼間行くと留守番の白鳥が居ますが、広い水田の奥の方に居て肉眼では遠望する感じ。望遠レンズで撮影しても写真のような感じなので、双眼鏡などを持参するのがお勧めです。

白鳥は自由に行動するので、ここに居ない場合もあり、付近の人に聞くと移動先を教えてくれます。しかし、水の無い田畑に居ても絵にならないので、この場所に戻って来た時に撮影するのがお勧め。白鳥の湖といいますが、やはり白鳥は水の上でこそ絵になります。

夕方の帰還

夕方の帰還

写真:藤田 聡

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印西・白鳥の郷では、夕方16時頃から白鳥が次々に帰還します。鶴のように格好良く飛び立った白鳥ですが、帰って来た時はやや不格好で白鳥らしい風情。水かきが付いた大きな足を出して着水する様子は、フラップや車輪を下げて着陸する飛行機を連想します。ちょっとガニ股で、愛嬌を感じる着水です。

夕焼けで空がピンク色に染まり、白鳥の湖もその色を写してピンクに染まった様子は、なんとも幻想的な絶景。早朝のように気温も低くないので、鶴のような白鳥の雄姿にこだわらなければ、一番お勧めの観察時間帯です。

夕方の白鳥の湖

夕方の白鳥の湖

写真:藤田 聡

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印西・白鳥の郷は見学するだけのスポットで、係員以外は餌をあげる事は出来ません。北浦の白鳥の里とは異なり触れ合う事は出来ませんが、野生の白鳥との貴重な出会いを実感します。

白鳥が帰還して混雑する事もあり、昼間よりずっと近くまで白鳥が来てくれます。近くの田畑の白鳥も戻って来るので、離陸と着水の両方を見る事も出来ます。白鳥は飛行機と同様に風下から着水するので、北風が強い日には南の空を注目していれば、白鳥が次々に戻って来るのが分かります。

白鳥は春一番に乗ってシベリアに帰ります

白鳥は春一番に乗ってシベリアに帰ります

写真:藤田 聡

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オオハクチョウやコハクチョウは三月に入ると、春一番の南風に乗ってシベリアに帰って行きます。近所にある市立本埜小のサイトで、白鳥飛来状況の最新情報を確認して行きましょう。(本埜第二小学校から改称・記事最後の「関連MEMO」内にリンクあり)

印西市本埜・白鳥の郷では道路以外は立入禁止で、ペットも車から降ろす事は出来ません。駐車場もなく、手前の拡幅された農道に縦列駐車になります。千葉県とはいえ内陸部にある為、冬の早朝は路面が凍結している場合が多いので、夏タイヤの場合は日中に気温が上昇してから行きましょう!

今回は時間帯毎の見所を紹介しましたが、野生の白鳥は気まぐれです。そこで、シーン別の見所を紹介した記事を新規作成しましたので、是非ご覧ください。(同じく「関連MEMO」内にリンクあり)

印西市本埜「白鳥の郷」基本情報

住所:千葉県印西市笠神
アクセス:JR成田線小林駅から車で10分

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/23−2018/01/21 訪問

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